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更新日:2024年7月19日
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若林区木ノ下にある陸奥国分寺跡は奈良時代に聖武天皇の勅命で全国に建立された寺院のひとつです。一時は衰微したものの、江戸時代の初めに伊達政宗によって薬師堂が建立されるなど再興が進み、現在に至ります。
これまで陸奥国分寺跡の北側については、奈良時代の建立時の様子が分かっておらず、当時の寺院の北辺を探すため調査を進めてきました。その結果、不明確であった北辺が今年度の発掘調査により判明し、寺院の規模が確定するなどの成果を得ることができました。
このたび、発掘調査の成果について、広く市民の皆さまに公開するため、遺跡見学会を実施します。またそれに先立ち、報道機関を対象とした遺跡説明会を実施します。
寺院の四辺を囲う築地塀の基礎にあたる部分(掘り込み地業)の痕跡を発見しました。地中に溝が掘られており、その上部に築地塀が巡っていたと考えられます。
築地塀の北側(外側)には、塀跡と沿うように溝跡が見つかりました。これまでの調査で、東・西・南辺の築地塀の外側にはそれぞれ溝が掘られていることが分かっており、北辺も同様に、築地塀と溝跡がセットの区画施設として存在していたことが明らかとなりました。
築地塀に葺かれていたとみられる瓦が少量発見されました。
7月27日(土曜日)10時30分~、13時~ ※計2回を予定
陸奥国分寺跡調査現場(若林区木ノ下3-7-1)
※公共の交通機関をご利用の上、ご来場ください。
文化財課職員
事前申し込みは不要です。開始時間までに、直接現地にお越しください。
掘り込み地業平面(赤線の範囲)
掘り込み地業断面
東区全体写真(赤線が掘り込み地業の範囲)
築地塀と掘り込み地業
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