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更新日:2017年11月28日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成29年11月28日)

平成29年11月28日

 

(1)いじめ問題に関してさまざまな委員会や会議が乱立しているように見えるが、今後の政策にどのように生かしていくのか

乱立ということではないと思います。それぞれ必要ということで委員会等がつくられています。まずは教育委員会の今年4月の自死事案を調査するいじめ問題専門委員会が年内にはなんとか開けるように強く望んでいるところですし、私の下に開かれているいじめ問題再調査委員会も明日3回目を開くことになっています。それからもう1つの体罰の問題も含めたいじめ対策等検証専門家会議も3回目が予定されています。

それぞれの目的がはっきりしていますし、市長部局に設置した私の直属のものと教育委員会で設置しているもの、総合教育会議については教育委員の皆さまに教育行政について聞かせていただくための私との会議体ですので、乱立とは思っていません。

 

(2)会議や委員会を支える事務局の負担も大きいのではないか

このような会議体を立ち上げること自体が私の就任する前に決まったことです。第1回を開くにあたってどのようにしていくのかについては、私が奥山前市長から引き継いだものですので、これはこの通りやっていかざるを得ないものだと思っています。

ただ、今ご指摘のあったように職員がいろいろと大変なのもそのとおりだと思いますし、市長部局で考えていかなければならないことがあろうかと私自身はこの間を通して考えているところです。それぞれの会議体の中で例えばスクールソーシャルワーカーをもう少し増やしたらどうだとか、市長部局でさまざまなことを考えるべきではないかというご議論、ご提言の報告も受けているところで、それを考えていかなければならないと私自身は思っているところです。

 

(3)来年度に向けて職員を増やすなどの手だてを考えるのか

そうですね、その方向でいけたらいいと思っています。

 

(4)年度内にいじめの委員会等に携わる職員の拡充を行う考えはあるか

来年春の人事もありますので、今この時期にというのはなかなか厳しいのではないでしょうか。春の段階でどのようにするのかは今それぞれの職場の意見聴取を行っているところです。

 

(5)世界防災フォーラムは今日で最終日を迎えたが、所感と次回開催に向けた抱負を伺う

私も25日の前日祭と26日は3つのイベントが開催されているところを回りました。講演をさせていただいただけではなく会場の中を回り、大変頑張っているなと心強く思いました。

仙台防災枠組という、世界が共に2030年までの目標を掲げた仙台の街で、特に女性、それから若者、障害者、ご高齢の皆さん、こうした方々をしっかりと取り込んでいくんだということが防災枠組の中にも盛り込まれていたわけですけれども、それを実践するようなフォーラム、イベントになったのではないかと思いました。

大学生や高校生の皆さんもブースでさまざまな方々に対して発表し発信をしている姿も大変心強く思いましたし、また女性の視点ということについても世界からもいろいろな関心が寄せられていて、とても良い取り組みを発表している、発信していると思いました。またお子さん連れや家族で参加された方々もずいぶん多くいらっしゃって、国際センターの来場者が3日間で10,000人を超え10,700人になったという報告を先ほど受けたところで、これもまたうれしく思っています。

2年に1度ということで次の開催に向けて、今回は「ぼうさいこくたい」と防災産業展の2つも併せての開催だったわけですけれども、「ぼうさいこくたい」は次回は一緒ではないことから、極めて専門的な防災フォーラムにならざるを得ないと思うのですが、しかし、あの仙台防災枠組の中に掲げられた思いというものを実践するには、やはり多くの市民の皆さま方にご参加いただけるような、そんな仕掛けを作っていかなければならないと思っています。早速結果を総括して、反省すべきところは反省をし、さらに発展すべきところは発展させるようにということを内々に話をいたしました。

 

(6)海外からの来場者は仙台市の取り組みに注目していたと思うが、2年後の会議では仙台市としてどのようなことを発信していくのか

国連の皆さま方、ハイレベルの各関係機関の方々が、今おっしゃったように仙台の取り組みや人づくりについても高い関心をお寄せになっていたことは、やはり誇りだろうと私自身も思います。だからこそ仙台の取り組みを発信し続ける、その責任があると思っていますし、震災の後お生まれになった人たち、震災の経験の無い仙台市民、あるいはまた風化ということも言われなくはない中で、いかに継続的に市民の皆さまと共に震災の教訓などを生かしていくのかという取り組みがなお重要になってくるだろうと思います。その点も含めやはり仙台市として取り組んでいく必要があるだろうと思っています。

 

(7)先日、みやぎ奨学金問題ネットワークが市長に給付型奨学金の創設について要望書を提出したが、給付型奨学金の検討状況について伺う

先日7つのご要望を掲げられて、私の所に会いにきてくださいました。いろいろディスカッションはさせていただきましたけれども、私から申し上げたのは、学生さんたちのお困りの声や、また仙台に多くの学生さんたちが集まってきても、地元に留まらずに県外に出ていかれる、関東方面に出ていかれるということも踏まえた上で、企業がより良い人材を求めていてもなかなか来ないという問題も含めて、考え得ることを今いろいろと調査をし、検討の緒に就いているということです。まだ具体的なところを申し上げられる段階にないとお話をさせていただきました。

 

(8)現段階でのビジョンやスケジュールについて市長の考えを伺う

あれもやりたいこれもやりたいと、いろいろ掲げた公約といいますか、市民の皆さまとのお約束がありますけれども、それを一気に全部できるとはもちろん皆さんも思っておられないのだろうと私も理解をしています。できるところからやっていくという中で、その順番なり、あるいは制度設計がどのようにあるべきなのかなども、これからまさに私自身が編成する予算を来年の1回目の議会にかけるということで、今準備をしている段階です。

 

(9)みやぎ奨学金問題ネットワークから検討委員会の創設について意見があったようだが

そのようなことを検討する段階にはまだないということです。

 

(10)熊本市議会で赤ちゃん連れの女性議員が出席を認められなかったということがあったが市長の受け止めを伺う

世界経済フォーラムが男女の格差について毎年ランキングを発表していますが、今年発表された日本の順位は114位でこれまでで最低でした。中でも足を引っ張っているのは、政治分野への女性の参画ということで、この課題については私もずっとできることに取り組んできたつもりです。なかなか形にできなくて残念な思いでいるのですが、そういう中での問題提起をされたなと認識をしました。

議会に対して説明なくお連れになったということでしたので、それはやはり事前にしかるべきところに話を通すべきだということは基本にあるわけですが、女性はとりわけライフステージでのイベントで、いろいろと仕事を続けていく困難、政治活動を続けていく困難さというものもあるのだと思います。そういう意味での理解を得る、あるいは問題提起をすることになったのだろうというふうにみています。これは多くの有権者の方々、市民、県民、国民の皆さま方がどのように思われるのか、ご意見もいろいろと出していただいて理解が進むことを望みたいとは思っています。

 

(11)女性の政治参画を考えるうえでひとつの問題提起になったという認識か

問題提起をされたのだと私自身は受け止めました。ただ、事前に何もなく議場に赤ちゃんをお連れになったということは、いかがなものかというふうには思いました。

 

(12)地下鉄東西線が開業から間もなく2周年を迎える。どの駅も利用者がやや増えてきているようだが所感を伺う

やや増えているというのは辛口だなと思うのですが、東西線がまもなく2周年となり、これまで大きな事故もなく安全に市民の皆さまをお乗せすることができたということもほっとしているところですし、また周辺の地価が大変上がっていることや周辺の人口が非常に増えてきているということは、東西線が開通したたまものと言いますか、それが背景にあるのだろうと認識をしています。

乗車人員ですが、需要予測と比べてみますと達成割合はかなり増えていると私自身は思って数字を見ていました。例えば西の方でいえば平成28年の達成割合から29年度はかなり上がってきている、捉え方の問題なのかもしれませんが、着実に利用者が増えているのは事実であり、またこれからも増える可能性を秘めていると思っていますので、そのための取り組みも全庁を挙げてやっているところです。

 

(13)需要予測に近づけていくためには何が必要だと考えているか

副市長を座長に東西線連携推進会議を設置して、いろいろとアイデアを出してもらって利用の促進、需要開発等々をやっていただいています。

先日私が荒井駅の3.11メモリアル交流館に行ったときに、1階のホールのところでイベントが行われていました。調べてみると国際センター駅ではエキナカ大学などの取り組みもされておりますし、駅そのものを利用される方々も増えています。交流の場として利用していただいているところも多いなと認識しました。

それから荒井駅のところでは、ライブホールのギグスの前に長蛇の列ができておりまして、何か催し物があったのだろうと思いますけれども、沿線の開発で人の流れというのが着実に変わってきていると認識をしています。卸町にイオンさんに出店をしていただきますが工事もだいぶ進んでいる様子であり、これらも含めて、にぎわいづくりというのがさらに形になってきているのではないかと思います。企業立地促進助成金、それから都市計画提案制度、東西線沿線においてこれらをご活用いただいて、多くの方々に立地していただいたり、展開していただいたりということも後押ししているという状況です。

 

(14)東西線の未来に向けた考えを伺う

未来に向けてはまだまだ沿線の土地開発というのも可能性が高いと思っていますし、小さいお子さんたちが地下鉄に乗ることが当たり前になってくると、それはずっと続いていくことだと思いますし、いろいろな仕掛けを作りながら沿線のまちづくり、にぎわいづくりにも努めています。未来に向けてもさらに全庁的に取り組んでいきますし、私は可能性がすごく高いと思っています。

東の方を申し上げましたけれども、西の方では、地下鉄の駅と直結しているような動物園というのは日本でも珍しいですし、また周辺の皆さんたちの独自の取り組みというのもしていただいています。これらを含めて、総合力で地下鉄東西基軸というものが仙台のまちづくりの大きなツールになっていくものと思って取り組んでいます。

 

(15)名取市、富谷市で取り上げられている南北線の延伸について市長の考えを伺う

これはどうでしょうか。まだ近隣の市長さんたちと具体的なお話を私自身はさせていただいておりませんので、この場所で言及することは避けたいと思います。

ただ、仙台市がかねてから計画をしていたこの十字の鉄道基軸、地下鉄の基軸につきましても、地下鉄をつくるということに対する国の援助について危ぶまれていたというように思いますが、そこをなんとか東西線の工事を復興にも位置づけてスムーズにやっていただいたのだろうと思います。しかし、新たな地下鉄の建設となりますと、なかなかこれは厳しいものもあるでしょうから、どのような交通ネットワークをつくっていくのかということは、必ずしも地下鉄ということだけではないのかもしれないと私自身は思っているところです。

まだ名取市長さんとも富谷市長さんとも具体的な話をしておりませんので、なんとも申し上げられませんけれども、私の思いとしては今申し上げた鉄基軸なのかどうか、ということもあります。いろいろな方策も考えられるのではないかということです。

 

(16)市長の考える今年の仙台の流行語を伺う

とっさにお答えできません。いろいろな言葉が思い浮かばないではないですが、考えさせてください。

 

仙台市長 郡 和子