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更新日:2018年1月4日

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年頭所感(質疑応答)

平成30年1月4日

 

(1)震災から7年を迎えるが、復興に向けた課題について伺う

東部沿岸地域の復興が形として見えてきますが、被災された方々のさまざまな状況については、まだ困難を抱えておられる方々もいらっしゃると思います。加えて昨年の議会でもいろいろと議論になった復興公営住宅にお住まいの方々の家賃の問題等々も課題であると思っているところです。心のケアを含めてコミュニティをどのように作っていくのか、これらの支援についても丁寧に進めていきたいと思います。

一方で昨年11月に開催した世界防災フォーラムでは、仙台防災枠組の実践に向けて本当に多くの方々にご参加をいただき、防災環境都市としての仙台の都市ブランドを高めることにもつながっていると思います。この点についてもさらなる取り組み、風化をさせずに取り組んでいくことを考えていかなければならないと思っています。

 

(2)心のケアやコミュニティづくりへの支援に関する新たな施策を新年度予算に反映させるのか

これはこれまでもいろいろな形で支援をしていたと承知しています。足りないところがあればですが、スムーズに地域の新しいコミュニティの中で皆さんが支え合っていける仕組みを、必要であれば考えていきたいということです。

 

(3)政令指定都市移行から30年目を迎えるが、東北において仙台市が果たす役割について伺う

私も既に社会人になっていましたが、仙台が政令指定都市になるということを大変期待して迎えたなと改めて思います。その前に秋保町等々の合併があって、4月1日から政令指定都市になったわけです。政令指定都市になった後もさまざまなことがありました。良いこともあったかもしれませんが、残念ながら仙台市の行政にとっては大変遺憾なこともありました。そしてこの間、大きな震災に遭うということもありました。そのような中で改めて思うのは、政令指定都市、とりわけ区政が施行されて30年ということで、地域の皆さんにより身近な行政というものが根付いてきているところも大きいのではないかということです。さらに地域重視で頑張っていくべきだろうと思いますし、30年の節目を迎えるに当たって、平成もちょうど最終コーナーを曲がる年になるわけですけれども、さらなる30年に向けて仙台が果たすべき役割もしっかりと見据えた上で、政令指定都市としての市政をきちんと担っていかなければならないと思っています。

東北をけん引する役目は、まさに今も同じ役目を持っているのだろうと思います。東北の中での唯一の政令指定都市ですし、人口規模を見ても他の県単位で比べてもだいぶ仙台が大きくなっているのも事実です。東北の皆さんに有益なものをともにつくっていくのは、やはり仙台の役割であろうとも思っているところです。私としましては30年後を見据えて、より良い仙台のためにこれから先に向けて礎をつくっていきたいと思っています。

 

(4)市長は市民協働を掲げているが、これを今後どのように広げていくのか伺う

市民協働ということを最初に掲げられたのは藤井市長のときだったと思います。その後奥山前市長もそうでした。私も市民協働を掲げ、長い間市民協働と言っていますが、なかなか市民の皆さまと一緒に市政全体を動かすところまで目に見える形になっていないのではないかという問題意識を私自身は持ち、改めて市民協働ということを大きな柱に据えました。

今は人口が増加している局面にありますが、いや応なしに高齢化の波、人口減少の局面にまもなく入ってきます。そのような中で市民の皆さまが主体的になってこのまちをどのように動かしていくのか、いけるのかということを考えていただくことも重要な鍵になると思っています。既にその芽や種があちこちにあって芽が出ているところもあります。その芽を上手に育てられるような市役所でありたいと思います。そのことが市民協働を花開かせることになるのではないかと思っていて、これまで市民協働と言いながらなかなかそれを形にできなかったところもあったと断言するのもどうなのかと思いますが、これをより強めていく必要が、必然があると思っています。

 

(5)市民協働を広げるための枠組みなどは想定しているのか

今まさにそれも検討しているところです。なかなかうまい形というものは難しいなと思いますけれども、あらゆるところで市民の皆さまが自主的である、自立化した市民生活と言いますか、そういうものを実践できる後押しと言いますか、そうしたことをすべきだろうと思っているところです。

 

(6)2月議会でこの件について何か打ち出すのか

芽だしができるかどうかというところです。

 

(7)今年は郡カラーを打ち出していく年だと思うが市長の思いを伺う

昨年私が市長に就任をして、私自身のカラーというものが求められる部分も確かにあるのだろうと思いますが、これはまさに市民の皆さまの思いということなのではないかと思います。

これまでも市政のトップにあられた方々がそれぞれの思いで仙台を良くするために頑張ってこられたのは間違いのないことです。私のカラーと言われるのが公約をどのように現すのかということを意味するのであれば、まずはできるところから。まさにこの2月議会に向けて今いろいろと深い議論をしており、佳境に入っているところだと思います。私のカラーについての判断は市民の皆さまがしてくださるのだろうなと思います。

 

(8)今年をどのような1年にしていきたいか

これまで政治に携わってきましたが、市長に就任して4カ月余りは私にとっては初めての地方自治、そして首長の仕事がどのようなものなのかということを一つ一つ勉強し、いろいろなことを見せていただくいわば助走期間といいましょうか、そういう時を過ごさせていただきました。今年は少し助走をつけたところで、もう少し力強い歩みにできればいいなと思っているところです。

 

(9)ホップ・ステップ・ジャンプだとどの段階か

ホップでしょうか。