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更新日:2018年3月20日

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質疑応答の概要(平成30年3月20日)

平成30年3月20日

 

(1)県市長会の新会長に塩竈市長が選出されたことについて市長の所感を伺う。会長職の互選は仙台市を除いた13市でという話もあったが、結果的に互選に加わったことについて受け止めを伺う

昨日の臨時市長会の中で正当な手続きで全会一致により会長が決まりましたし、私も塩竃市長の会長職就任に賛成をさせていただいた立場です。

宮城県市長会のあり方については、私が市長に就任した直後に始まった議論でありました。私自身は、今まで慣例として行ってきたことが、なぜこのタイミングでこのような議論になるのか。しかも事務局の体制についてはどのように考えるのかという議論がないままスタートしていることに、大変な違和感を覚えました。

その後議論が重ねられて何度かの臨時会も開きましたし、職務代理者や副会長の下でいろいろと議論をされて一定の方向性が導き出されたということだと思います。どのように事務局を作っていくのかというようなことも含めて、これからどのような宮城県市長会のあり方が望ましいのかということについて、不安定な体制ではなくて、会長職をおいてそこに事務局を移した上でやっていくという方向性が昨日決まったわけです。一刻も早く会長を決めて事務局を仙台から移していただくということだろうと思いますし、その方向で議論が始まっているということですから、大きな前進ができたと私自身は思っています。

昨日の段階では、会則においては会長の選出は14市の市長の互選でということですから、会則自体を変えていない中では仙台が外れるということはもとより無いわけで、今後仙台市がどのような関わりをするのかということも含めて、さまざま会則の見直しをしていかねばならないとすれば、その中で議論がされるものと認識をしています。

 

(2)宮城県市長会における仙台市のスタンスについて伺う

そもそものスタートラインとして、政令指定都市の市長が県市長会の会長になっているということについてのご議論があったのだろうと思います。市の規模についてのご指摘があって議論が始まったものと私自身認識をしています。これからどのような議論になるかその流れを私も見ていきたいと思いますし、いろいろな考え方というのがあるでしょうが、しかしながらこれまで会長職を担ってきた仙台市の立場というのもありますので、さまざまな面で連携を取りながら県市長会の発展のためにサポートもしていくべきだと思っています。どのような立場になるのかについて、今ここで言及できるものではないなと思います。

 

(3)羽生結弦選手の祝賀パレードについて4月22日を軸に調整しているとのことだが検討状況を伺う

4月22日に東二番丁通において開催をすることを軸に今仙台市で最終調整を行っているところです。

羽生選手側からパレードの実施は承諾を得られたところですけれども、詳細については近々正式に発表する場を設けさせていただきたいと思っています。

 

(4)まだ決まっていないということか

22日を軸にということです。

 

(5)まもなく熊本地震から2年となるが、市長が熊本に訪問するなど、何か対応の予定はあるか

残念ながら、私自身が熊本に参るという予定は現在のところありません。しかし、熊本市長さんや益城町長さんともいろいろと情報交換をさせていただいているところです。

今般、熊本市において災害公営住宅の建設がいよいよ本格化をするということで、東日本大震災の知見を持っている仙台市から是非応援をいただけないかというお願いもございましたものですから、技術職の職員を一人派遣することを決定しまして、昨日その職員に訓示を行ったところです。

 

(6)佐々木新教育長を選任した理由と期待することを改めて伺う

今回の佐々木新教育長の人事は、教育局の部署のみならず、市長部局でもこの問題はきちんと取り組んでいかねばならないという強い認識のもと、その連携を深めていくうえでも佐々木洋新教育長が適任だと判断したところです。

佐々木新教育長は若いときに教育委員会で仕事をしたということもありますけれども、それにもましてこの間、障害福祉の分野やさまざまな健康福祉の分野でも大きなネットワークを築いてこられました。教育現場で大きな課題となっている発達障害の問題、あるいは配慮が必要なお子さんたちの問題も含めて、彼はそのことを熟知しているというふうに思っていますし、そのことも含めてこれまでの経験を生かしていただけるものと期待しているところです。

 

(7)外部からの登用は考えなかったのか

今ここでコメントはいたしません。佐々木さんに大きな期待を寄せているということです。人事の話はさまざまな憶測を呼びますし、いろいろなことが言われていることも承知をしていますが、私は適材適所ということで佐々木さんを教育長に任命をさせていただき、そしてご承認もいただいたところです。

 

(8)いじめ防止条例の目的と内容について伺う

議会の中でもお話をさせていただいたと思いますが、全市を挙げていじめというのは大変な人権侵害であるということを共通の理解として、学校現場でもそうですけれども地域や家庭でもしっかりと子どもたちを見守れるようなことが必要であると思っていまして、そのことを主体的にまとめられたら良いなというふうに思っています。

しかし今私のところもそうですし、県と第三者機関でもいろいろとこの問題についてご議論をいただいています。また市議会でもこの問題での議論が進んでいるところです。それぞれのところでどのようにおまとめになるか、それも見させていただきながら最終的に判断をしていきたいと思っています。

 

(9)複数の第三者委員会があるが、その議論を待ってということか

私自身は活発なご議論をいただいているその状況をしっかりと盛り込むことも必要であろうと考えていますので、急ぐということもそうかもしれませんけれども、まず議論を見てというふうに思っています。市議会の方も新年度に入って早々にいろいろ取りまとめをいただくような方向とも聞いていますし、その辺りも含めて検討していきたいと思います。

 

(10)市と教育委員会では総合教育会議を設置し教育の振興に関する施策の大綱をつくっている。大綱の冒頭にいじめ防止を掲げているが、さらにいじめ防止条例を定めることの意義は何か

この間も仙台市におきましてはさまざまないじめの対策がとられてきました。しかしながら、それをもってしても残念ながらあのような事件が発生したわけです。

これらはどこに問題があったのかということも改めて今ご議論をいただいていますし、それを見た上で総合教育会議との関係性はどうなのだというご質問だったかもしれませんけれども、それらは今私が申し上げたように、これまでさまざまな手を打ちながらまだ十分とは言えなかった、この反省に基づくべきであろうという、それがスタートであると私自身は思っています。

 

(11)いじめ問題に関する新設部署についての期待を改めて伺う

仙台市の教育行政の中でいじめに対するさまざまな対策がとられてきていながら、残念ながらあのような事案が3件も立て続けに生じてしまった。そのような状況の中でやはり全庁的な取り組みが重要であろうと思いまして新たな組織を設けました。私の直属というか市長部局の中にということですが、ここでさまざまなつなぎ手と言うのでしょうか、ネットワークを駆使していろいろな議論が行われているところをつないでいける、そのようなところになってもらいたいと思いますし、そういう人材もこの部署に置くということでぜひ前に進めていけるものと思っています。

 

(12)これまではネットワークがつながっていなかったということか

やはり教育委員会の独立性ということがありますので、予算のことでは市長部局で関わるものですが、なかなか教育委員会は少し遠いところにあったわけです。もちろん独立性はそのまま担保しつつですが、もう少し風通しの良いと言うのでしょうか、意思疎通ができると言うのでしょうか、そういうことでやっていけるのではないか、それをすべきであると考えたわけです。

 

(13)いじめ問題再調査委員会について委員長の交代を求める声もあったが、現メンバーで続けることにした理由を伺う

この間、議事録等を読んだり事務局からの話を聞いたりしましたけれども、村松委員長は委員長としての職責を果たされていると私自身は思います。議論が非常に予断を持った、本当は委員会の成り立ちとして予断を持つことなく公平公正、そして冷静な議論を積み重ねていただくという本来のところがゆがんできている状況にあったということだと思いますので、その点について改めて委員の皆さま方全員に私の思いをお伝えした上で、この間村松委員長の下で積み上げてきた調査のことも踏まえて、このまま継続してやっていただく、一日も早く答申を出していただく、このことが何より重要だろうと思い、そのように考えてお話をしました。

先日の委員会に関しては私の考えを受けていただいて、冷静でかなりスピード感のある議論がされたものと認識をしていますし、調査もこの後スピードアップして進んでいくものと思っています。

 

(14)市長から野田委員へ直接アプローチすることは考えているか

事務方から野田委員を含めて全ての委員に私の思いは伝えてある状況です。

 

(15)初めての予算議会を終えての所感を伺う

予算編成の作業からいろいろと悩み、また職員にも助けてもらって、第1回定例会に上程をさせていただきました。1カ月に及ぶ長い議会でしたけれども、議員の皆さんにはそれぞれに大変広範な視点でさまざま熱心にご議論をいただきました。

私自身も非常に勉強になったところもありましたし、新たに気付かせていただいたことも少なくありませんでした。そして議員の皆さま方にもご協力をいただきお認めをいただいた上で、新年度から新たな船出、私としての新たな船出と言いましょうか、これができるということを大変うれしく思っているところです。

 

(16)議会を終えて自民党会派の議員との距離感などに変化はあったか

やはり多数決で決まるものですから、私の思いを具現化する、それを実行に移す段階で反対ということになってしまうのであればどうなのだろうということで、私自身の第1回定例会に臨むにあたっての大きな心配事の一つでもあったわけですが、108万市民の皆さまのための施策である、そして多くの市民の皆さまに望まれているというようなことをこの1カ月に及ぶ議会の中でさまざま議員の皆さまからも、とりわけ自民党会派の皆さまからもお話をいただいたものと認識をしています。そういう意味においては改めて執行部と議会との関係性というのでしょうか、これも先ほど学び、気付きということも申し上げましたけれども、改めて感じたところです。

 

(17)学び、気づきとはどのような点か

議論の中でこれは良くないものであれば反対をされて構わないのですけれども、市民の皆さまに資する安全安心や幸せ、あるいはまたこのまちの発展につながるものであれば、それはそれぞれ議論を戦わせより良いものにしていくという、そのことがやはり行政の執行部側と議会とのやりとりなのだというのを認識したということで、別にどの会派にどうだということではありません。

 

(18)財務省決裁文書問題に関する所感とこれに関連して市役所内での対応を考えているのか伺う

森友学園を巡る問題が公文書改ざんという展開になってきたことは、これは本当に一国民とすればなんだろうと思わざるを得ないし、情けないと思わざるを得ない事態なのだろうと思います。国政への信頼が揺るぎかねないような展開であると思っていまして、一日も早く全体像の解明が待たれるところです。

仙台市ではどうかというと、あってはならないことですし、どのようになっているのか状況を聞きましたけれども、そういうことはないと考えています。これから人事異動の時期も重なってきますから引継ぎということにもなりますので、改めてなすべき文書事務の処理がきちんと行われているのかということを再度確認するよい機会にしたいと思っています。

 

(19)市役所内でも調査をしたということか

全庁的な調査をしたということではありませんが、実態としてどうなのかというところを話の中でさせていただきました。いやそれはないだろうと、私が聞いた職員はみなそのように話をしていました。

 

(20)改めて調査をしたということではなく、普段の業務で確認したということか

本来あってはならないことですし、故意にではなく何かで漏れたりしたということがあればそれはまた少し話は違ってきますけれども、今回の件はあるものを削除したり、あったものがなかったことになっていたり、いわゆる改ざんです。仙台市の行政においてもそういうことはきちんとするべきだと思いますし、そしてまたケアレスミスのようなことも無いようにしなければならないということを改めて職員に話していこうと思います。

 

(21)第一回定例会において35人以下学級の拡充に当たって財政の健全性維持を求める決議案が可決されたが受け止めを伺う

議会の皆さま方の発議によるご意見の採択でしたので、それはしっかりと受け止めさせていただきます。

 

(22)この決議を受けて具体策について考えていることはあるか

普段から取り組みを進めていますので、このまましっかりやっていくということに尽きると思います。

 

(23)これまでの取り組みを継続していくということか

35人以下学級について賛成もいただいた上で、一方での財政規律というのも考えていきましょうということですから、それはもちろんの話だと思っています。

 

(24)決議がなくても取り組んでいたということか

そうですね。それは当然のことだろうと思います。ありがたいご指摘をいただいたということです。

 

(25)セルコホーム ズーパラダイス八木山と秋田市の大森山動物園でアフリカゾウを交換し、繁殖を目指すための予算措置を両市が行ったことについて市長の考えを伺う

残念ながらとても人気のあったゾウのヨシコが以前に死亡し、今後またゾウの繁殖をしていくうえでもいろいろと他の園と連携をしていかなくてはならないということでの判断です。

今動物園では、飼育する動物をどのように国内に受け入れていくのか、そしてまた国内の繁殖をどうしていくのかというのはどこでも大きな課題になっていると認識をしていますが、それぞれ連携してできるところを助け合いながら、さまざまな動物園での飼育、そしてそれを見ていただくための努力を各園が一緒になってやっているという認識だと思います。

 

仙台市長 郡 和子