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更新日:2018年8月22日

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市長就任2年目を迎えるにあたって(質疑応答)

平成30年8月22日

 

(1)この1年間のいじめ問題に関する取り組みについて所感を伺う

今、平成29年4月の中学生自死事案につきましてはいじめ問題専門委員会が動いています。平成28年2月の中学生自死事案については再調査委員会が動いています。一日も早い答申をぜひお願いしたいところですが、この間亡くなられた生徒さんのご遺族の方々はいろいろな意味でこの動きを注視していらっしゃったと思いますし、他の同じ年頃のお子さんを持つ親御さんも大きな関心事として見ていらっしゃると思います。そのような意味ではまだ答申をいただけていないのが残念でもありますけれども、精力的に動いていただいていると認識しています。そういう中ではありますが、今般いじめ防止条例の骨子案をお示しさせていただいて、ヒアリングあるいはパブリックコメントを行い、これも少し方向性を示すことになったのではないだろうかと思っているところです。

加えてこの8月に始まったSNSを活用した相談事業ですとか、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの拡充といったことにも取り組んでいるところです。何より、この問題について改めて市民の皆さま方とさまざまな思いを確認して、そしてそれを共有して前に進めていこうという、この意識を作っているということだろうと私は思っていまして、このことについては私自身、遅かったかもしれないけれど、ある程度進められたのではないかと思っています。

 

(2)平成29年4月の事案について調査の進捗(しんちょく)状況に対する市長の受け止めを伺う

これは前にもお話をさせていただいたかと思いますが、この専門委員会のスタートが大変遅かったということもあって、今に至っているということだと思います。この間のご遺族の思いを受け止めますと、なかなか進まないことについては申し訳ないと思います。

ただ、今精力的に調査が進んでいると報告を受けています。委員の皆さま方には真相と言いますか、それに近づくさまざまな調査の結果を出していただくことを望んでいるところです。

 

(3)答申の時期について市長から何か指示をしているのか

これは私がいつまでにとか、もっとこうすべきであろうということを言えるものではないということを承知の上でご質問されていると思います。

なるべく早くという私の気持ちもくみ取って委員会が動いていると思います。委員会自体も早くスピード感を持って取り組みたいと思うのと同時に、あまりにも性急にしてしまってきちんとした検証になるのかどうかということもありましょうから、そこはいろいろな思いをお持ちになりながら委員の皆さま方が頑張っていただいているのだと思います。

 

(4)市長の思いというものを専門委員会や教育長、教育委員会に対して伝えているのか

みんな同じ思いだと思います。とにかくスピード感を持ってやらなければいけないということと、また一方できちんとした調査を調査結果としてまとめなければならないという、この二つの思いは皆同じだと思います。

 

(5)市長の思いは伝えているのか

はい。

 

(6)この1年間の市議会や宮城県との関係について所感を伺う

議会の皆さま方には、この間4回の議会の場のみならず、議会を離れた場でもさまざまなお声をいただいてまいりました。いろいろと私自身も学ぶべきところもありますし、またもう少し私自身がこうあると良かったなと思うところもありますし、一年いろいろなことを感じながら過ごしたわけです。

ただ、議会との関係ということを申し上げれば議会の皆さま方のご賛同をいただいて市政を進めるということと、チェックをしていただいて足りないところにはこうすべきであろうというご提言をいただかなければいけませんし、間違った方向だとすれば、それはだめだということも言っていただかなければなりませんし、そのような意味では緊張感を持ちながら、そしてまた丁寧な議論をしていただいた4回の議会だったと振り返って思うところです。

県との関係ですけれども、それは県と一緒に前に進めなくてはいけないところ、あるいは国に対して同じように要望しなければいけないところ、その連携というのが重要ですし、それもこの間もやってきたつもりです。また知事とのいろいろな話し合いもさまざまな場で行ってきました。私自身は悪い関係ではないと思っています。これは確かに知事対市長ということと村井さんと郡という個人的なところ、あるいは首長同士、政治家同士でいろいろなスタンスもございますし、いろいろな意見の同意も相違もあるわけですけれども良好な関係でやってきていると認識しています。

 

(7)放射光施設の誘致など宮城県との取り組みで関係が良好であったと感じたことや心に残ったことはあるか

いろいろあったと思いますし、まだ懸案になっているところもたくさんありますが、例に出していただいた放射光などは地域がどのように支えていくのかということで、県の方でも頑張っていろいろな案を出してくれましたし、私どもも県がそうであるならば私どもはここまで頑張らなければいけないと、私どもがここまで頑張るのなら県はもう少し頑張らなければならないなというような形でうまくいった例であったかもしれません。いろいろと懸案も残っていますけどね。

 

(8)懸案とは何か

いろいろあると思います。

 

(9)一番大きな懸案は何か

一番大きなところで言えば、音楽ホールをいろいろおっしゃる方がいますが、それは別個の課題だと知事も認識なさったし、私自身もそのように思っております。

防災拠点の問題でいまひとつ私どもと県で調整が必要なところがあると認識しています。それからまた新しく仙台東道路という道路の建設に向けていろいろな話を国に対して要望していますけれども、これについても乗り越えていかなければならないことがあるやもしれませんし、いろいろなところでまだ課題はあります。

 

(10)国政野党出身の市長として市政運営、議会運営で苦労した点を伺う

もしかすると事務方の方が、はらはらドキドキもしていた部分が大きかったのかもしれません。市議会の皆さまには、国会で活動していた私のことをどのようにご覧になっていたのかもありましょうし、また今の政権と違う立場でいた私ですから、どのような旗色なのだろうかということをいろいろと探るなり、私自身の人となりというものについても、いろいろと知りたいということもあったのだと思います。そういう意味での議論もこの間、議会の中でもありました。ただ、私自身は政策本位で市政運営をしていくということに変わりはなく、そしてこれをさらに強めていかねばならない時期だというふうに、2年目思っているわけでして、これを貫きたいと思います。

 

(11)議会との関係で緊張感はどのような場面で感じたのか

皆さまがおっしゃるように、行政として提案をした、私として提案をさせていただいたことに対して反対をされて、行政が行き届かなくなってしまうということについては、これはすごく神経を使ったものです。しかし結果的にはご理解をいただきまして、全てお認めをいただいたということで、ある意味ほっとしました。

 

(12)冒頭で政策本位の市政運営と述べていたが、市の施策が支持政党等の政策と相いれない場合どちらを優先するのか

政策本位の市政運営ということです。