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更新日:2018年8月22日

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市長就任2年目を迎えるにあたって(発表内容)

平成30年8月22日

 

第35代仙台市長に就任をいたしまして1年が経過しました。この間、ご支援、ご指導をいただきました市民の皆さま、市議会の皆さま、関係機関の方々に対して、改めて心から御礼を申し上げたいと思います。

この1年間は任期4年間のいわば足場固めの時期ということでありまして、私自身まずは現場に足を運んで自分の目で耳で見聞きをし、そして感じるということ、職員のいろいろな話を聞き議論を重ねるということに時間をかけてきました。そうした中でも、公約に掲げた35人以下学級の拡充、産後ケア事業をはじめとする切れ目のない子育て支援など具体的な取り組みを開始しましたし、いじめ防止条例も骨子案をお示ししました。人を育むという分野を中心に、いくつかの喫緊の課題について道筋を付けることができたのではないかと思っております。

今日から任期2年目が始まりましたが、復興事業の完遂に向けて取り組むことはもちろんのことでありますけれども、真のポスト復興へステージを上げて、未来に向けたまちづくりに本格的に乗り出す時であるという思いを強くしています。

そのためには、仙台の活力の基盤である地域経済の活性化や交流人口の増加に、戦略的に取り組むことが不可欠だと思っております。本日、経済に関わる二つの新たな戦略の骨子を発表しますが、これらのプランを練り上げていくのと同時に、できるところからスピード感を持って対応してまいりたいと考えています。

また人口減少、少子高齢化の大きな波の中で、地域の課題は多様化・複雑化し、画一的な処方箋というのはもはや存在しないのではないかと思います。けれども幸いなことに、私は市内の各所におきまして、さまざまな地域のプレーヤーが連携しながら課題解決に向けて行動を起こしている様子を拝見し、大変心強く感じております。市役所にはこうした地域の動きを支えて、活動を後押しする役割というのが強く求められているのだと認識しています。市民協働を基本の構えとし地域重視の視点に立った、新たな市役所運営、地域政策のあり方を構想する必要があると思っています。

このような認識の下、秋には総合計画審議会を立ち上げ、仙台の未来を提示する総合計画の策定に踏み出したいと思っています。市議会の皆さまはもとより、市民の皆さま、多くの関係の方々にじっくりお話を聞き、議論を重ね、私たちのまちの将来展望を共有していきたいと思っているところです。

大きな転換点にある仙台におきまして、これからの政策の内容がこの都市の未来を大きく左右するものと認識しております。私といたしましては、皆さま方の幅広いご理解をいただきながら、政策本位の市政運営を進めてまいりたいと思っています。

108万市民の皆さまの幸せのために全力を尽くしてまいりますので、どうぞご理解とご協力をいただきますよう改めてお願いいたします。

 

仙台市長 郡 和子