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更新日:2018年11月14日

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質疑応答の概要(平成30年11月13日)

平成30年11月13日

 

※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。

学校給食の栄養量不足について

Q1

先週のお話なんですが、学校給食の審議会(学校給食運営審議会)の中で、ここ5年以上、仙台市立の小中学校の給食が、栄養量の基準を満たしていなかったという内容があったのですけれども、これに関しての市長の所感と、給食費を来年度は上げないという話だったのですが、喫緊の対策について教えていただけないでしょうか。

A1

先日、新聞でも報じられましたけれども、栄養量が基準に達していないということでありました。教育委員会からは、ここ数年、やはり食材の価格が上昇していて、給食の材料を買うこと、あるいはまた献立を作ることに苦労しているというお話、報告は受けていました。いろいろと現場で本当にご苦労しながらやっておられるようですけれども、徐々に栄養量が低下しているということでありました。
今後、審議会でさらにご議論を深めていただくことになるのだろうと思います。意見書が教育委員会のほうに出される予定だというふうに伺っております。
この審議会の意見書も、値上げはやむを得ないのではないだろうかというようなことにはなるようですけれども、それにしても、一定の議論をしっかりとやってほしい、そのような趣旨の意見書になるのではないかというような、そんなことも聞かせていただいたところです。
私自身といたしましても、やはり子どもたち、育ち盛りの体をまさに作っていかなければいけないときでありますから、やはり大変な苦労をしても栄養状況が賄えないということであるならば、そういうふうな判断というのは、いずれ必要なのではないだろうかと思っています。

 

Q2

それらの判断というのは、市長としてはどういう考えなのですか。改めて聞きたいのですが。あと、意見書というのはどのようなものですか。

A2

教育委員会の学校給食についての審議会が今いろいろご議論いただいているところをまとめていただくと聞いています。
私自身は、やはり子どもたち、体を作っていく重要な時期でもあります。そういう意味においては、やはり望ましい形にしていくべきであろうと思うところでありますけれども、しかし、その給食費の値上げということになりますと、それぞれの家庭のご事情というのもおありですから、しっかりとその辺の説明というのを丁寧にさせていただき、そして、ご理解をいただかなくてはならないと思ってはおります。
でも、やはり栄養が全く足りていないというこういう状況は、やはり望ましくはないですし、食材に苦労し、献立に苦労し、現場の皆さんたちも苦労しても、なお難しいという状況ですから、親御さんたちにはご理解をいただけるように、なお努めていくことになるんだろうと思います。

(健康教育課長)

本来であれば答申という形で、来年度31年度の給食費についてはいくら、あとは、額は変えないというふうな形で答申がいただければよろしかったのですけれども、今市長の説明にあったとおり、今後まだなお経済情勢等を注視をしながら改定に向けた慎重な検討というのが必要だというふうなことで、学校給食費を具体的にどう上げるか、何円上げるかというふうなところは、そこの段階では、ちょっと今の状況では述べられないということでの意見書という形で提出がなされる予定でございます。

 

Q3

子どもたちの健康とか栄養面を考えれば、市長としての考えも値上げせざるを得ないと考えているのでしょうか。

A3

そういうふうに、私としても値上げをせざるを得ない時期なのかなというふうには思うところですが、でも、いずれにしても、保護者の方々にご理解をいただけるような丁寧なご説明も必要でしょうし、また、いろいろと経済状況も見ていかなければいけないのだろうというふうに思っています。

 

Q4

市長は実際、小中学生の学校給食をご覧になったり食べたりする機会というのは、これまであったのですか。

A4

市長に就任してからは、残念ながらいただいておりません。ただ就任する前ですけれども、実はボランティアで中学校に、和服といいましょうか、浴衣の着付けをするということで伺ったのが3年ぐらい前だったかと思うのですけれども、その折には一緒に昼食をいただきました。私のときの給食とは随分違うなという印象ではありましたけれども、栄養状態についてどうであるのかですとか、量についてどうであるのかということについては、なかなかそこまで思いが至らなかったのも事実です。

 

Q5

市長が食べていらっしゃった時代の給食と今とどう違うかというのは、何かありますか。

A5

どうでしょうか。私たちの頃は、そもそも米飯給食ではございませんでしたし。

 

Q6

そもそもその栄養の基準そのものがどうかという意見もあると。基準が高過ぎるのではないかという意見もあるようではありますが、ただ一方で、仙台市に子どもを通わせている方々からすれば、量が少ないとか、お肉があまり出てこないとか、何かそういった声も聞こえるのですが、そのあたり、市長としてはどのようにお考えになりますか。

A6

学校給食の成り立ちそのものと、意義というのがあるわけです。子どもたちの成長に資する、そしてまた食育につながる等々いろいろあります。そのことを考えた上で、今いろいろ苦労しながら学校給食を提供しているわけです。
ただ一方で、朝食を取らずに学校に来て、初めて口にするのが給食であるというお子さんもかなりの数、たしか統計でも出ていたというふうに思います。これをゼロにしていく取り組みというのを別途いろいろなところで国も取り組んでおられるというふうに思いますが、いずれにいたしましても成長期のお子さんであります。しっかりとした栄養状況というのも考えていかなければいけないのでしょうから、これまで申しましたような、あまりにも基準に達していないということについては、是正をするために考えていかなければいけない時期なのだろうというふうに思うところです。

 

 

地下鉄南北線遅延について

Q7

昨日、(地下鉄)南北線でトラブルがあったと思うのですけれど、4月に続いて今年2回目ということなのですけど、改めて市長からのご所感をお伺いできたらと思います。

A7

昨日、列車に信号を送るシステムに故障が生じまして、月曜日の通勤通学の時間帯に最大でおよそ1時間ストップをするという遅延が発生いたしました。多くの方々に大変なご迷惑をおかけいたしました。改めまして私からもおわびを申し上げなくてはいけないと思います。本当に申し訳なかったです。
今ご指摘があったように4月にも大きな事故があって、そして長時間ストップするという事態が発生し、事故調査委員会も終えたところで、またこのようなシステムの故障によって市民の皆さま方にご迷惑をおかけしたことについては、本当に申し訳なく思っております。
直ちに交通局に対しましても、いろいろと対応をしっかり取るように申しましたが、今そのシステムの基盤について、調査をしっかりとしていただいていると聞いております。詳しい故障の原因というのは現在調査中ではありますけれども、ぜひ、このようなことのないように万全を期してもらいたいというふうに、交通局に対して私からも指示をさせていただきました。

 

 

市立学校へのエアコン設置について

Q8

(学校の)エアコンの件なのですが、先週に補正予算が国のほうで通過したと思うのですけれども、その後の仙台市としての検討状況等はどうなっているか教えてください。

A8

補正予算が成立したことを受けまして、実際どれくらいの費用がかかるのかということについても、いろいろ検討しているところであります。
実はもう少し、私どもが国に対して要請をさせていただいていたところはみていただけなかったものでございまして、なお仙台市の負担というのはかかるということでありますけれども、しかし皆さま方にお約束をさせていただきましたように、なるべく来年の夏までに頑張れるところは頑張っていきたいというふうに思います。細かい数字は今ちょっと、私も忘れてしまいましたけれども、今、精査中なのです。ということでご理解いただければと思います。

 

Q9

数字的なところではないのですが、国に対して要請していた部分というのはどういうところか、概要を教えていただけますか。

A9

国がもともとエアコンの補助をする額というのがあるのですけれども、それが実際の設置費用と少し乖離(かいり)していまして、それを現実に近づけてもらいたいということをお願いをしておりましたけれども、その点については残念ながらなかったようであります。また、仙台市が独自にやっていかなければならないところでも、どの程度になるのかというところの見合いが、通常よりは国のほうもお考えいただいているようではありますけれども、それにしましてもまだまだ負担はかかるということであります。
その辺の精査をした上で、間もなく始まる議会に提出をできるように、今、一生懸命に頑張っているところであります。


 

Team Sendai(チーム仙台)マニフェスト大賞最優秀コミュニケーション戦略賞受賞について

Q10

先週、毎年恒例のマニフェスト大賞が発表されまして、仙台市役所の職員の皆さん、有志でつくるTeam Sendai(チーム仙台)が最優秀コミュニケーション戦略賞を受賞されました。この受賞についての市長の所感をお願いしたいのですが。

A10

Team Sendaiという職員の有志の皆さんたちでつくっているチームが、この間、これは震災の前に結成されたというふうに聞いていましたけれども、震災後は、あの震災について職員がそれぞれどのように対応したのかということについても細かく聞き取りをして、そして調査をし、いろいろなところで発言をしたり、冊子をまとめたりしていただいています。大変素晴らしい取り組みをしていただいて、今般、マニフェスト大賞に選ばれたということも大変誇らしく思います。私自身もこのチームの動きというのを注目をしておりまして、本当に全くの職務外のところで大変いい取り組みをしてもらっているなと感心をして見ております。
最近は、職員、もう既に退職なさった方も含めて、あの震災当時、その方がどのようなところで、どういうふうに仕事をして、どんなことを思ったのか、微細にわたり本当にいろんな聞き取りをしてくださって、エスノグラフィー調査というのでしょうか、これが大学との共同研究に発展したと。このことが評価されたと聞いておりますけれども、大変素晴らしい資料になり得るものと思います。行政が出している報告書、記録誌というのはもちろん大切なものですけれども、その行間を埋めるというのでしょうか、そういう意味で、全く震災を知らなかった職員も、あるいはまた知らなかった市民の皆さま方にも、次に何か起こったときにどう対応するかということについても、大変参考になるいい資料をまとめてもらっていると思っています。
今回こういう賞をいただいて、私も大変うれしく思っています。

 

Q11

特に体験の聞き取りですとか、それを伝えていく伝承の部分とか、非常に取り組みは素晴らしいと思うのですけど、その有志のグループの動きだけに任せず、一定程度行政組織としても連携してやっていく部分が必要かなと思うのですが、組織としてこの動きをどう膨らませていくかというあたり、もしお考えがあればお願いします。

A11

これは、実際に市としても、いろんなこのチームの応援もしていると聞いています。
それからまた、大学もそうですし、本市もそうですし、このチームの皆さんたちもそうですし、三位一体という言い方も変ですけれども、これからの震災メモリアル事業の中でどういうふうに生かしていけるのかというのは、まさに行政としても考え得ることだというふうに思って取り組ませてもらっています。

 

 

市長記者会見の動画配信について

Q12

(市長定例記者会見の)動画配信が始まって1カ月になります。公務だったり政務だったりでどんな反応があったのか、また、動画配信に向けて何か心掛けていることとかありましたらお願いします。

A12

10月16日の定例会見から動画配信を始めさせていただきました。今日は5回目の配信がこの後行われることになるわけです。
私もチェックをさせていただいて、自分なりに反省点もありますし、また記者の皆さんたちにご協力をいただいて、質問の項目もマイクを使っていただいて、これもある意味で、こういうことをお聞きになっているんだなということも、市民の皆さんたち、動画を見ていただいた方々に分かるようになったのも大変いいことだなというふうに思っています。
見ていただいている回数がどれぐらいになるのかというこの集計も聞かせていただいていますけれども、もっともっと多くの方々に見ていただけると、市政も身近に感じていただけるのではないかなというふうに思っているところです。

 

Q13

今、回数のお話ありましたけれども、例えば、人口規模の近いところですと北九州市だと100回を超える回数ございます。堺市でも仙台より人口少ないのですが200回を超えるところもあったりします。どういった工夫が今後必要と思っていらっしゃるでしょうか。

A13

仙台も初回は結構見られていたようです。200回弱。先週分はまだ100回に届いていないので、ぜひご覧いただければというふうに思います。
何が違っているのか。始まったばかりですから、皆さんに知っていただくということが重要なんだろうと思います。

 

 

災害時の要援護者避難の個別計画について

Q14

11月5日に消防庁が公表した災害時の(要援護者避難の)個別計画なのですが、仙台市もなかなか今進んでいない状況だと思うのですけれども、市長としての所感を教えてください。

A14

要援護者リストというのは作ったわけです。それに対して個別支援をしていくということで、まとまったそのリストについては当該町内会を含めたところにご提示をさせていただいて、それぞれのところで取り組んでいただいているものと思っております。
地域におられる方々が、地域にこういうふうに支援を必要とされている方がいるというのを一番お分かりでもいらっしゃるでしょうし、そして、その方への声掛けというのでしょうか。これも常日頃からできる関係を構築していただいて、そして万が一のときにはご一緒に避難していただく。この取り組みは、それこそ地域の方々に頑張っていただくところだというふうにも思っておりまして、各町内会でもいろいろな取り組みをされているということは、大変ありがたいことだというふうに思っております。
必ずしも全く進んでいないかというと、そういうことでもないのではないかと思います。現に、私の町内会でもそのような動きというのはございますし、他の町内会でもいろいろなお取り組みがなされているのではないかと思っています。

 

仙台市長 郡 和子