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更新日:2018年12月26日
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平成30年12月25日
※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。
先週の金曜日でしたけれども、いじめ問題再調査委員会の答申を受けて、その際に受け止めは伺ったのですけれども、その後じっくり読まれたと思うのですが、新年度の予算であったり、どういったことを反映していけるのか。そのあたり、どういうふうに思っていらっしゃるのかと、あと父親の会見の際は、謝罪をしてほしいというようなお話がありました。そのあたり、どういうふうに受け止めているのか、大きく2つお願いいたします。
まず昨年、再調査委員会を立ち上げて諮問させていただきまして、本当にこの間、精力的にヒアリングを重ねていただいたり調査をしていただきました。その結果、かなり踏み込んだ内容で報告書をおまとめいただいたと思います。学校現場がなぜ気付けなかったのかも含めて、詳細な調査結果であったと思います。
その上で何をすべきだったのかということも言及いただいておりまして、重く受け止めさせていただきました。学校現場、教師、そしてまた周りがいかにいじめということに対して感度よく対応すべきことが必要であるというようなことが盛り込まれていて、教師の皆さんたちの時間的な余裕も含めてですけれども、言及をされていた、本当に大きなご提言もいただいたと思っております。できるところから取り組ませていただきたいと、率直に思いました。
それからご遺族の皆さま方のお気持ちですけれども、お子さんが亡くなられてから2年10カ月、間もなく3年になるという、そういう月日が流れたわけです。ご遺族の皆さま方のお気持ち、そしてまた、自ら命を絶たなければならなかったそのご子息の思い、これを私自身もこの間もいろいろなことを考えてきたわけですけれども、この報告書、答申をいただきまして、なるべく早い段階でご遺族にお目にかからねばならないと思って、実は先週末、ご焼香に上がらせていただきました。午後には教育長はじめ教育委員会としてもご遺族を訪問したと報告を受けております。
それは先週のいつのことだったのでしょうか。
土曜日、22日であります。
市長が伺った際、お父様、お母様も含め、どういったお話をされたのでしょうか。
息子さんの思いを酌み取って、丁寧に調査をしていただいたというふうに言っていただきましたし、二度と同じような思いをさせないように、こういう犠牲を生まないように取り組んでもらいたいということをおっしゃられました。私もそのつもりで取り組んでいくということを申し述べさせていただきました。
ご遺族は謝罪をというような言葉を記者会見でおっしゃっていたのですけれども、謝罪をされたという認識なのか。また市長の思いを伝えた、ご遺族の思いを受け止めた、どういう位置付けといいますか、ご訪問だったのかというところ、市長はどのように考えていらっしゃいますか。
私自身は再調査、長い時間がかかってしまったことに対して、これだけの時間を要したことについて、まず申し訳なかったということと、改めてご子息の命を守れなかったことについても申し訳なかった気持ちをお伝えいたしました。教育長もそのようなことだったと聞いております。
新年度予算で今まさに議論活況かなとは思うのですけれども、具体的に今もいじめ防止対策をいろいろやっていらっしゃることはあるとは思いますが、新しいものでなくても結構なのですけれども、特にここに力を入れていきたい、特にこの答申を受けて力を入れていきたいというところがあれば改めて教えていただいてもよろしいですか。
これはもう教育委員会との、またいろいろな調整を図っていかなくてはいけないこともございます。ただ教育委員会と市長部局と、これまで以上にやはり連携を強めていかねばならないところというのはあるのだろうという認識です。また年明けにいじめ防止条例を(市議会に)出させていただく方向で詰めの作業をしているわけですけれども、これらも含めて悲しい事態が起こらないように全庁挙げて取り組んでいく、その強い思いを新たにしたところであります。
謝罪のつもり、申し訳なかったということだったのですが、その点に関してはご遺族の方から何かお言葉というのはあったのか、教えていただきたいのですが。
私は、とにかく仙台でこのようなことを二度と起こさないように努力をしてほしいということを強くご遺族から言われました。そのほかにも細かいことでいろいろございましたけれども、私の胸にしっかりと留めて、また今後につなげていきたいと思っております。教育長、教育委員会に対してはどのような対応であったのか、詳細については教育部局にお尋ねいただきたいと思います。
政府で検討を進めている中枢中核都市への支援の件ですが、今現在の仙台市としての情報収集状況ですとか、手を挙げる意思は今の段階であるのかなど、お伺いしたいと思います。
今般、国の方から東京の一極集中是正に向けた中枢中核都市の機能を強化するということで、仙台市も82の都市の中の一つに選ばれたわけであります。私といたしましても、仙台市が東京に人材を供給している地域であるという課題意識、これを強く持っておりますので、しっかりと取り組んでいかなくてはいけないという気持ちでおります。いくつかの地方創生推進交付金等々の支援ということで発表になったところがございます。ぜひ採択をされるように取り組んでまいりたいと思います。
それから手挙げ方式によるハンズオン支援ですけれども、これについてはまだ詳細が決まっていないというか、連絡をいただいていないので、情報収集に努めさせていただきまして、分かり次第しっかりと対応してまいりたいと思います。
細かいところで申しわけないのですけれども、いくつか採択された部分というのは例えばどんなものになるのですか。
これからです。新規のこういう取り組みをすべきではないかですとか、先駆的な取り組みをこうすべきではないかというようなところでメニューは示されたものですから、それについて各事業を申請させていただこうと思っております。その採択がいつになるのか、その辺のスケジュールについてはちょっと私は詳細を聞いてはおりませんでした。まだだというふうに認識をしております。
(政策企画課長)
金曜日(21日)の夕方に入った情報ですと、既存の地方創生推進交付金を初めとした各種支援を活用した支援のことを、今、市長からお話しさせていただきましたけれども、そちらのスケジュールは国への申請期限が1月22日から24日、そして国からの内示が3月下旬と聞いております。
政府が地方創生に今力を入れている様子ではあると思うのですが、これまで仙台市も含め人口流出が進んでいる状況で、なかなか実効性が伴わないと言いますか、創生が円滑に行われていないような状況だと受け止めるのですけれども、仙台市として今後、今回の支援を実効性を高めていくためにはどんなものが必要だったり、いろいろなことを政府に求めていきたいということがあれば教えてください。
私どもも東北が殊の外少子高齢化が進んでいるということも認識をしておりますが、仙台の成り立ちというのは東北に支えられてきたわけでして、仙台に来られた皆さんたちをそのまままた東京に送り出すというようなことではなく、仙台に来られた皆さんたちをさらにまた東北に戻すというのでしょうか、循環をさせるというのでしょうか。そういう形でのダム機能、あるいは東北地域に有能な人材を送り出す、関東に向けたものではなく、東北に向けたポンプ機能というのでしょうか、そういうものも求められているのだろうと思っておりまして、その辺はこれまでも努めてきたところがございますけれども、さらに力を入れていくということがやはり重要になってくるという認識でおります。この間も東北で連携をして、さまざまな取り組みをしてきているところですけれども、さらに力が入れられるように努力していかなくてはいけないと思っています。
東北のダム機能ということで、東北でも秋田、山形、岩手は県庁所在地で、青森だったら青森とプラス八戸、福島は福島といわきと郡山と、中枢中核都市として選ばれているのですが、先ほど出されたスケジュールの活性化案の中に、そういった東北で選ばれている中枢中核都市との連携みたいなことも明記されていくのかどうか。そしてそこで選ばれている東北の各都市との連携ということも踏まえると、どういうようなことをやっていく心積もりでおられるのか、お聞かせいただければ幸いです。
今、交流人口の拡大ということで、新たな戦略等々も年明けにお示しできるように頑張っているところですけれども、その中にも東北を周遊できるようなさまざまな形、これについても一定程度、政策として打ち出していけるのではないかと考えてもおります。
また現在取り組んでいるライブラリーパーク、あるいは東北絆まつり等々含めて、東北が一つになってこの人口減少、高齢化という問題に立ち向かっていくということが重要だと思っておりますので、仙台市としてもそれをしっかりとリーダーシップが発揮できるように取り組んでいきたいと思います。
札幌市で大きな爆発が起きたことを受けて、仙台市でスプレー缶の捨て方の穴開け方式の見直しを決めたと思うのですけれども、それに関する市長のご所感と、どこまで話が進んでいるのかというのをお伺いしたいです。
まずは札幌での爆発の事故で大きな事故につながってしまった、被害に遭われた方々に対しては心からお見舞いを申し上げたいと思います。
その上で、仙台市でもこれまでスプレー缶につきましては、安全なところで穴を開けてから収集、回収をしていたわけですけれども、一部でやはり穴開けが済まされないまま出されていたところもあって、これまでも市として回収した後に穴を開けるという作業をすることをしておりましたけれども、今般のことを受けまして、穴を開けずとも回収をしようという方向にすることにいたしました。
皆さんどうなされているかですけれども、結構穴開けの作業はしんどいこともあって、また外に出てやるほうがもちろん安全なわけで、なかなかそういう環境にない方もいらっしゃったのかどうか、やはり一手間かけるのが大変だという状況もあるのかと思いまして、来年度中にどこまで対応が可能なのかということも含めて、検討を指示したところであります。なるべく穴を開けずに全て回収できるように、早期になればいいのですけれども、そのためにも新たな設備を整えなくてはいけませんので、どこまで可能なのか、これを早急に検討してほしいということを指示したところです。
具体的に期限を設けるのではなくて、早くやるという認識でいいですか。
そうですね。今まだ、いつ頃までにそのようにできるかということはまだ、あの事故を受けて検討しましょうということを申し上げたものですから、まだそこまで至っていません。
今朝、日経平均株価が1年3カ月ぶりに2万円を割りました。クリスマスで、今度は仙台初売りという景気のいいシーズンでのニュースに県内でも動揺が多少あると伺いました。市長として受け止めを聞ければと思います。
株の動きに一喜一憂すべきではないと思っています。ただ、世界経済が目まぐるしい動きをしているのも事実であります。外交的ないろいろな課題もありましょうし、またさまざまな、それこそ各国の中央銀行の取り組みというのもあります。それらも含めて見ていかなくてはいけない話だと思いますが、いずれにしても株価の動きに一喜一憂するのではなく、足元をしっかりといけるように頑張りたいなと思っております。
また来年は平成最後のお正月になるわけです。仙台市にとりましても、仙台市制が施行されてから130年という節目と、政令市になって30周年という大きな節目になります。これからの時代を見据えた新たな年になるわけですから、それも含めて気持ちを引き締めて私自身も取り組んでいきたいと思います。多分、仙台商人の皆さま方もそんな思いでいらっしゃるのではないでしょうか。
妊婦加算の凍結に関して、厚生労働省で発表されたと思うのですけれども、そちらに関する市長の受け止めというか、所感、評価を教えてください。
妊娠をして医療機関にかかるということは結構いろいろな、赤ちゃんに影響することもありましょうから、随分と苦労しながらお医者さまも対応されていたのだろうと思います。そういう意味では妊婦加算というのはあってもいいのではないのかなと思っておりましたが、あっという間にそれが今回廃止(停止)になりました。
これには妊婦加算ということにかこつけてといったら変ですけれども、いろいろなところでいろいろな診療報酬に乗っけたところがあったのだろうというふうにも認識をしております。国が決めたことですから、「そうか」というふうに受け止めますけれども、実際問題としては、本来、多分、医療機関の先生方は妊婦さんには殊の外配慮した診療をされているということだったのだろうというふうに認識を私はしておりましたけれども。
宮城県の方で2,000人規模のホール建設に向けて需要調査をして、仙台市が(2,000席規模の音楽ホールを)建てても競合しないというお話がありました。仙台市で今検討されていることに影響は恐らくほとんどないのだと思うのですけれども、どういうふうにお考えでしょうか。
今ご指摘があったように、県の方で需要調査をされたと。そしてその結果がまとまって、2,000人規模のホール、全く用途の違う形でお互いに影響なくやっていけるのではないかというような流れだったと聞いております。詳細な調査結果というのはまだはっきり聞いておりませんので、ここで軽々にお話しすることはできませんけれども、県では今年度中に有識者会議を立ち上げて具体的な検討に入ると伺っております。それぞれが特色を持って、それぞれに需要のある、そんなホールになればいいのではないでしょうか。
立地について、仙台市と宮城県の方で、水面下には当然なると思うのですけれども、調整はされているのですか。
今回、(需要調査の)報告書がまとまってという段階なので、今の県民会館の場所に2,000席のものが入るのかということになると、これは少し難しいのだろうなということは分かりますけれども、それがどうなるのかはまさに県のお話なので、私は何も存じ上げません。
調整していきたいという考えはありますか。
それはやはりお互いにどういうような形がモアベターなのかということで、いろいろと調整等々も必要になってくるのだろうなとは想定をしております。
今年1年の総括をいただければと思います。評価できる点、評価できない点、できたこと、できなかったこと、あるいは翌年に持ち越されたことであったりだとか、今年1年を振り返っての市長ご自身の総括をいただければと思います。
今年は、実は年初、一文字で「安心」の「安」という字をお示しさせていただいたのですね。いぬ年で、犬は安産だからというので、安心して子どもを生み育てられる、そんな仙台にしたいという思いで「安」の字を選んだのですけれども、残念ながら「災」という字が今年を象徴する字になりました。
ご承知のように災害があちこちで頻発し、そしてまたその災害に対応するべく、仙台市からも多くの職員を被災地に派遣するということになりました。また派遣をさせていただいた首長さんたちからは、仙台市の皆さんたちに本当によくやっていただいたと感謝の声を届けていただきました。そういう意味におきましては、災害が多い一年だったけれども、仙台は東日本大震災を体験し、そしてその知見、教訓というようなものを全国の災害地に対してしっかりと受け継ぐということができているのだなということを認識した一年でもあったと思います。
それとあわせて、私が子どもたちの教育環境の拡充を図りたい、充実を図りたいということでお話をしました。それが一定程度といいましょうか、まずは第一歩を踏み出すことができたのではないかと思っております。教育環境の整備、それからまた切れ目のない子育て支援、その点につきましては歩を進めることができたのでないかなと思っております。
仙台市内で(防火基準を満たすことを示す)適マークを受けた施設のうち、非常用自家発電設備の負荷試験を行っていない施設が12あった可能性があるというふうにあったと思うのですけれども、それに関する市長のご所感と、今後こういったことがないような何か再発防止策があればお願いします。
この適マークについてのしっかりとした調査ですか、これについて行われていなかったということについては、消防のほうから話を聞き、しっかりと対応するように伝えたところではありますけれども、少し時間が経ってしまったので手元に資料もないのでお答えすることがちょっと難しいのですけれども、いずれお客さまが安心できる、そういう施設をしっかりと監視するためにも重要なことだと思っておりますので、その点についてはしっかり取り組むように伝えたところではありました。その後どうなっているのか、申し訳ありません、確認はしていなかったところです。
12月議会の中で、市庁舎の建て替え、本庁舎の建て替えに伴ったりとか、定禅寺通の件に絡んだ質問の中で、この周辺のエリアビジョンについて考えていきたいというような市長のお言葉があったと思うのですけれども、これは具体的に何か考えていらっしゃることとか、どんなふうに進めていきたいとか、もしあれば教えてください。
今すぐビジョンを検討するということではない、いずれそれぞれ深く関わっておりますので、全く関係のないまま、それぞれがビジョンを策定すれば済むという話ではなくて、いずれ連携をしていかなくてはいけないという課題認識で申し上げさせていただきました。
この8月に新庁舎の基本構想をまとめましたけれども、その中におきましても、このエリアについていずれ検討していく方向性を示されていると承知をしております。そういう意味において、時期を明言することは難しいのですけれども、いずれ深く関わってくる地域だと認識しておりますので、その必要性はあるのだろうなと思っているということを申し述べました。いずれということで、時期を明言することも今はちょっとできませんけれども、それぞれの検討状況を踏まえた上で、それぞれどういうふうな連携が必要になってくるのかということを見ていきたいと思います。
各所管する部署の連携ということでいいんですね。局を越えて。
はい。
年末最後の会見ということなので、年末年始の市長のご予定、何かあるのであれば教えてください。
年末は公務が入っておりますね。年明けは少し時間が取れますので、私も初売り等も出向いてみたいなと思っているところです。
何か考えているものとか、見てみたいものとかあるのですか。
パソコンを更新したいなとか、いろんなことを考えたりもしているところであります。
仙台市長 郡 和子
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