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更新日:2019年7月17日

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「震災遺構 仙台市荒浜地区住宅基礎」を公開します(質疑応答)

令和元年7月16日

 

質疑応答の内容

Q1

住宅基礎群のほうなのですけれども、同じようにこういう取り組みをしているところとかはあるのか、それとも、こういった住宅を残すところというのは珍しいのかというのを1点聞きたいです。あと、地域の皆さまの意見をお聞きしたということだったのですが、どういった要望があって、どういったところに反映したのかというのを教えてください。

A1

まず、こうした住宅基礎を遺構として保存し、それを多くの方々に公開しているのかということについてですけれども、中越地震の後、小千谷市でも同じような取り組みがあったというふうに承知をしておりますし、県内でも岩沼市で千年希望の丘の地域の中にこのような遺構があると承知をしております。
それから、住民の皆さま方の意見をどのように聞いていたのかということですけれども、実際その場所でお住まいになっていらした方々が、いろいろな苦しい思いをしながら今日まで来ておられるのだと思います。公開を承諾いただけるのかどうかということについても、当初、慎重にいろいろとお話を聞いていったのだろうというふうに思います。そういう中で、ぜひ将来のためにここにあった暮らし、地域の記憶、記録というものが伝わるのであればということで今回、快くご承諾をいただいて、遺構について整備をさせていただいたところであります。

 

Q2

荒浜小学校のほうで、今年、小学生とか児童に見せるためにバス代の補助とかを行っていると思うのですけれども、今回この住宅基礎遺構も含めて、子どもたちに見せるような工夫というのは何か考えていらっしゃるのですか。

A2

今回の住宅基礎遺構は、こういう基礎がまとまって残った地域であって、そしてまた荒浜の小学校からも比較的近いところであります。そしてまた今回の震災で荒浜を忘れないという思いの込められた鎮魂のモニュメント、荒浜記憶の鐘に隣接する地域でもございます。荒浜小学校を訪れていただいた方々に、ご希望とあらばこの基礎遺構についてもご案内をする、そういう形をとらせていただきますので、ご希望があればぜひお話をいただきたいというふうに考えます。

 

Q3

津波によって削られた地形を残す、というお話があるのですけれども、今後の雨風でさらに侵食が進むと思うのですけれども、そこをどう残していくのか。技術的にかなり難しいのかなと思うのですけれども、そこはどうお考えなのでしょうか。

A3

(復興まちづくり課東部再生担当課長)

確かに平地でくぼんでいる部分、あと住宅基礎と住宅基礎の間がえぐれている部分、2カ所の部分を今回、そのまま残させていただいているのですけれども、おっしゃるとおり、今のところはそのままの土の状態で残させていただいているところです。
あとは継続してということですが、震災後の経過というところも含めて、そのまま進行具合も含めて皆さまに見ていただきたいというふうに思っておりますので、あるがままという形で、そのまま残していければなというふうに考えているところです。

 

Q4

そうするといずれは、いずれはといっても短いスパンではないですけれども、長いスパンで見ると平らになっていくということでいいのですよね。

A4

(復興まちづくり課東部再生担当課長)

場所的にいろいろと砂が飛んできたりということは考えられようかと思いますけれども、周り、通路をセメントで置いたりしていますので、そう簡単に崩れたり埋まったりというのは、近々の話ではないのかなというふうに思っています。

 

Q5

荒浜地区では、この保存する区画以外にも住宅の基礎が残っている部分があるかと思うのですが、そちらについてはどのような形になるのか、更地にするのか、あるいは特に公開はしないけれどもそのままにしておくのか、教えていただけますでしょうか。

A5

(復興まちづくり課東部再生担当課長)

今回、6敷地の部分を保存エリアとして、震災遺構として残すことにさせていただきました。
お話のありましたように、ここ以外にも住宅基礎が残っているところがございますし、既に住宅基礎を撤去した部分もございます。今残っている住宅基礎の部分につきましては、東部沿岸部で仙台市のほうで進めさせていただいております跡地利活用というようなところで、仙台市が買い取った部分については利活用することにしておりますので、いずれ今仙台市が所有しているところに建っている住宅基礎、ここ以外の基礎の部分については撤去する予定でございます。