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更新日:2021年1月29日

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令和3年第1回定例会に提出する議案について(質疑応答)

令和3年1月28日

質疑応答の内容

Q1

まず3つの柱に重点的に(予算を配分)というふうにおっしゃっていましたが、その中でも特に郡市長として重点を置いているものですとか、どういった思いでそこに重点を置いたのかということを教えていただけますでしょうか。

A1

令和3年度の当初予算についてのご質問でよろしいでしょうか。喫緊の課題であります新型コロナウイルスへの対応はこれはしっかりとやっていかなくちゃいけないということで、感染防止対策それからまた医療提供体制の確保のための必要な予算を計上しております。また新年度は新しい基本計画始動の年でもあります。「挑戦を続ける、新たな杜の都へ~“The Greenest City”SENDAI~」、このテーマの下、3つの柱に予算を重点的に配分いたしました。中でもアウトリーチを含む子育て支援、これを充実していくこと、それから国に先駆けて35人以下学級を小学校3年生に拡充すること、不登校対策としての施策それからまた都心再構築など未来に向けた思い切った投資などに取り組むということ、デジタル化、またゼロカーボンシティの実現に向けた取り組み、さまざまあろうかというふうに思いますけれども、感染症対策はしっかりやった上で、未来に向けてしっかりと歩き出さなくちゃいけないという思いで予算組みをさせていただいたところです。

 

Q2

どういった思いで、郡市長としてどういった気持ちですとかその内面の部分で予算を配分したのかというところをもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

A2

まずは令和3年度に当たっても新型コロナウイルス感染症がどのような状況になるか、先が見通せないのは事実です。ですからここにはしっかりと対応していくということがまずあった上で、しかし、今申し上げました新しい仙台のまちをつくっていく始動の年でもあります。仙台が、子どもたちが健やかに育ち、そしてまた世界、国内外から選ばれるまちになっていくために思いを込めて予算組みをさせていただきました。

 

Q3

35人以下学級の拡充というのは国の計画に先行しているということもあったりだとか、まずこちらかなり強い思いを持ってやっているのではないかなと推測しているのですが、もう少しそこのところを詳しくお願いいたします。

A3

もとよりまちの中心は人だということを私はずっと申し上げてまいりました。このまちをつくっていくのは人そのものであります。ですから人づくりも重要なものだというふうに思っております。そしてまたさまざまな人々がこのまちで暮らし、安心して、そして幸せになっていく、そのことに思いを込めて未来を見据えた投資にも取り組むということで考えたものでございます。

 

Q4

35人以下学級も公約に含まれていたところで、もう一つ大手門の復元というところも公約に含まれていたところだと思いますけれども、やはりこの公約を実現しようというような思いを込めてというのもあるのでしょうか。

A4

私自身は公約の進捗(しんちょく)ということもあるというふうには認識をしておりますけれども、今のこの状況の中でどういうふうに仙台のまちが未来に継承していくべきであるか、このことを基本計画の中でも審議会の皆さま方に長い間ご議論いただきました。その中でおまとめいただいたもの、まさしく最上級、greenestという言葉に込めてさまざまな意味で最上級を目指していくまちづくりを進める、その第一歩が新年度になるわけです。そこのところに中心的に予算配分をさせていただきました。

 

Q5

こちら(予算)編成前にさまざまな場で新型コロナウイルスの影響で財政状況が大変厳しいというお話をされていたかと思うのですけれども、今回の予算編成において財政の状況は実際どうだったのかというところだとかどういう工夫をしたのか、それは少し今無理をしてでもおっしゃるような未来の投資をしなければいけないというようなところなのか、あるいは財政状況を踏まえてそこに何か収まるようなところでやったのか。その財政状況のところを少し教えてください。

A5

そうですね。まず大変厳しい状況でございます。2月補正は減額ということになりました。これはいろいろな部分で頑張ってもらった結果こういうふうになったのだというふうに認識しておりますけれども、当初予算ではやはり平成20年度以来となる起債管理基金からの借入金、これを計上することになってしまいました。つまりはやはりなかなか厳しい中で予算編成をしなければならなかったというのは事実だというふうには思っています。しかし仙台を支えていただいている中小企業の皆さま含めて、税源をつくっていくためにこの皆さんたちを応援する施策も併せてやっていかなくちゃいけないという思いで対策を取らせていただいているところでもございます。そういう意味では厳しい中ではありますけれども、しかし未来に向けて大きな一歩を踏み出すためのそういう予算になったというふうに思っております。

 

Q6

今年度予算、つまり昨年編成したものに関しては新型コロナウイルスがあって組み替えだったりとか数多くの編成だったりとかかなり異例の形の動きがあるような予算になったと思うのですけれども、新年度の予算、今回編成したものですけれども、これもまたやはり新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえて柔軟に動かしていくものなのか、それともやはり最低限これだけはやりますというようなものなのか、どういったお考えなのでしょうか。

A6

まず今年度当初予定していた大きな事業も軒並み中止、延期というような状況になったり、計画していたものが実行できないでしまったものもたくさんございましたけれども、来年度に向けましては一応通常どおり行うような形で、それも踏まえた上で各部局、区もそうですけれどもいろいろな調整をしながら必要なものには充当していかなくちゃなりませんのでそれはしていくという方向です。ただおっしゃるように新型コロナウイルス感染症の状況がはっきりと見通せる状況ではございませんので、そこは少し変動というのもあり得るのかもしれません。しかしながら今の段階で来年度はこういう形で進めていくという方針で決めたものですから、今これからだというときにそのようなお話はこの場で想定をしているということは申し上げにくいというふうに思います。

 

Q7

令和3年度の当初予算の件なのですけれども、復興創生期間が終わった後での予算編成となりましたが、期間終了に伴う影響などは今回考慮はされたのか、お考えをお聞かせください。

A7

そうですね。この間(東日本大震災から)10年になります。復興に向けた歩みを進めてまいりました。国からもたくさんのご支援をいただきここまで来たということです。一応区切りが付きますので、復興基金としていただいていたもの、積み立てていたもので、もう使えないものはお返ししなくちゃいけません。しかし息の長い被災者への心のケアを含めて取り組んでいかねばならないところもまだまだあるというふうに思っておりますが、それは国のそういう状況ですから、私どもは私どもなりにしっかりとやっていくということです。

 

Q8

今回そのことも考えられて予算を編成されたということでしょうか。

A8

ハード事業については一定程度のめどがついたわけです。まだ残っている事業が少しございますけれども、これについては国ともいろいろ調整しながら進めているところです。大きくくくって言えばですが、復興の先を見たそのまず初年度であるという、そういう捉え方でつくったものです。

 

Q9

今回発表されました新年度の当初予算案というのは、市長の1期目の任期という中においては集大成というか一つの任期内においての集大成の予算になるかと思うのですが、過去就任以来編成してきた当初予算があると思うのですが、それらとの位置付けというのでしょうか、これまでの予算案の位置付けはこうで今回は集大成としてこうだという、4年間のトータルとして今回の当初予算の位置付けみたいなものを教えていただけると。

A9

いやその質問はなかなか難しいですね。当初にやはりこういう新型コロナウイルス感染症のような状況は考え得なかったものですから、やはり今回の令和3年度予算もまずはそれに傾注をしなければいけないということがあったものですから、そういう意味では今、集大成というお話がありましたけれども、なかなかそういうことを申し上げるものではないのではないかというふうに私自身は思っております。ただこの難局をしっかりと乗り越えていかなくちゃいけない、その強い思いで今回予算編成に当たったということです。
そして今、世界中で、そして日本中が同じような状況にある中で、これから先を見据えてそれこそマイナスからのみんなスタートになるわけですけれども、少しでも抜きんでいけるように未来を見た予算ということでも組ませていただいたものです。

 

Q10

新年度の当初予算についてなのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で財政面への影響のところで、例えば税収であったりあるいは(感染症)対策のための市が持ち出さなければいけない費用であったりとか、どういったところに影響が出たというふうに思っていらっしゃるのか率直にお伺いできますでしょうか。

A10

大きく申し上げれば何とか予算組みをしたというところが本音であります。その中でも先ほども申し上げましたけれども、仙台の経済を支えてくださっている皆さんたちがしっかりと事業を継続していただいた上でまた税金も納めていただけるように、仙台市民の皆さま方にもしっかりと税その他納めていただいて仙台市としての税財源がしっかりとなるような形で取り組まなくちゃいけないことと、それから市役所の中でもさまざまな見直しを進めていく、このことにもしっかりと対応して編成をしたものと捉えています。