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更新日:2023年4月26日

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-Full Digitalの市役所の実現に向けて-「CDO補佐官」を採用します(質疑応答)

令和5年4月25日

 

質疑応答の内容

Q1

中俣さんの任期は来年の3月末までということですけれども、このCDO補佐官はその後も採用していくものなのかどうかということと、具体的に市民サービスにつながる部分で、補佐官との連携で、市長ご自身こういうことをしていきたいという具体的なものやイメージなどあれば教えていただけますでしょうか。

A1

DXへの取り組みというのは待ったなしだと思っておりますし、先ほども申し上げましたようにフルデジタルの市役所をつくっていくためにどのように取り組んでいくべきなのか、行政のデジタル化、まちのデジタル化を含めて、日に日にいろいろとこの分野では進歩している中で、どのような取り組みが必要なのかということを、やはりこれからの取り組みを進める中で重要だと考えております。そういう意味では今回の中俣さんは大変知識、経験の豊富な方です。また最先端の民間DXの取り組みを踏まえていらっしゃるということですので、私どもが次の(デジタル・トランスフォーメーション推進)計画を策定する上でもさまざまなお知恵をいただけるのではないかと期待をさせていただきます。任期は今年度1年ということではございますけれども、今年度のいろいろなご示唆いただきながら進める中で、次にどうしていくのかということはこの後ということになるかと思います。

 

Q2

中俣さんは公募などで選んだわけではなく、仙台市の方から指名をしたというような形でしょうか。

A2

そうですね、何人かいろいろと名前は挙がったことは挙がったようですけれども、その中でも適任であろうというふうに判断をさせていただきました。

 

Q3

ちなみに報酬というのはお幾らなのでしょうか。

A3

これは昨年度もCDO補佐官をお願いさせていただいていたところでして、一月10万円ということで契約を結ばせていただいたということですので、今期、中俣さんについても同じことになろうというふうに思っています。

 

Q4

中俣さんのどういうような、ご経験というかそのあたり、今、昨年度も(CDO補佐官を採用した)というお話で前任の方もいらっしゃるということだと、積み上げていってデジタル化というのを進めていくということになると思うのですけれども、中俣さんの経歴もいただいているのですけれども、この経歴を拝見するだけだとどのあたりが具体的に、いろいろな候補がいらっしゃる中で、あえて中俣さんを今起用するのかというあたりが分かりにくいので、もう少し教えていただけますか。

A4

前任の藤原補佐官については年明けから療養ということで、昨年度、体調の管理に、療養に努めていただきたいということになりました。そこで新年度、今年度は新たに中俣さんにということで選任をさせていただいたところでございます。先ほど申しましたとおり、自治体業務の標準化をはじめとした行政デジタル化全般に対する知見が大変豊富でいらっしゃいます。それからまた、現職の日本郵政株式会社において進められておるDX戦略にも中心的に携わっておられると承知をしております。そういう意味では、今年度、本市でフルデジタルの市役所を目指して実装をさせていく上でも、非常にさまざまな知見を生かしていただける方ではないかというふうに思ったところです。

 

Q5

実装というお話だったので、ということは日本郵政も含めて現場でそういうことをやられている経験ということを期待されてというような、そういう理解でよろしいですか。

A5

そのとおりです。また今後のデジタル化の本市としての大きな方向性を示す新たなデジタル・トランスフォーメーション推進計画を策定する重要な年にもなっているものですから、そういう意味でもぜひ中俣さんのお力をお借りしたいなというふうに考えました。

 

Q6

そういう意味でいうと、中俣さんのこれから取り組まれることもそうなのですけれども、今現在地として、仙台市のDXというのは、基本的には手法というか、目的の部分と手段の部分というのを多分分けて考えなくてはいけないと思うのですけれども、DXがどういうふうな課題があって、実装というお話が出たので、具体的にはどこら辺に力を入れて取り組んでいくべきだと、特に新しい人材を起用するタイミングではどういうふうに今時点ではお考えになっているのか教えてください。

A6

大所高所からご覧いただいて、それこそ日本のさまざまな自治体もこれは率先して取り組んでいく分野だというふうに思っています。そういう中でも仙台市という大きな市役所業務を推進していくに当たって、DXの取り組みというのは欠くべからざるものです。そういう意味ではより一層全体的なところを俯瞰(ふかん)していただいた上で取り組んでいく必要があろうかというふうに考えているところです。既にいろいろな取り組みというのは始めています。区役所の窓口において書かないでよい窓口対応ですとか、さまざまな取り組みも進めている中で、これから全体として、例えば行く必要のないものが、それこそご自宅でも行政とアクセスできるですとか、あるいはこちらからもいろんな意味でプッシュしていけるですとか、さまざまな取り組みがあるわけですよね。そういうことを全体的に見て、市民の皆さま方にとっても、そして本市の職員にとっても効率的なそして利便性の高い取り組みをしていくために必要なところを次々と手を打っていくために、ぜひとも力を貸してもらいたいと思っているところです。

 

Q7

中俣さんなのですけれども、日本電気(株式会社)の時代にマイナンバーカード活用による官民サービスの提供、これ知見を持つとなっていますけれども、何か関わったということなのでしょうか。

A7

直接的な関わりがあったかどうかは記憶はしていませんけれども、過去、私自身も中俣さんとはお目にかかっております。

 

Q8

前任の藤原さんですけれども、これは任期も先月の3月末だったのですか。それともやはり病気というふうなことですか。

A8

一応1年ということでCDO補佐官をお願いしていたところです。

 

Q9

じゃあ任期は果たしたということですね。

A9

そうですね、はい。

 

Q10

前任の藤原さんの提言で実際にこういう部分につながったであるとか、何か目に見えるような成果というのはあったのでしょうか。

A10

本当に世界のデジタル化に向けた取り組みというのも、度々お話を聞かせていただきましたし、本市にとってどのようなものが必要なのかということもご示唆いただきました。そして昨年10月には本市でデジタル田園都市国家構想に関するイベントを開催いたしましたけれども、そのイベントにも全体的に関わっていただいて、とてもいいものになったというふうに思っております。国や関係機関、企業と本市をつないでいくという、このことについても大変お力を発揮いただきました。大変感謝しております。

 

Q11

そしてこの新しい中俣さんですけれども、藤原さんと比べてどういった部分で違いというか、強みの違いの部分というのはどういうところにあるのでしょうか。

A11

その方持ち前のそれぞれの分野というものもおありなのだろうというふうには思いますが、全体的に中俣さんもとても詳しい方でいらっしゃると思っておりますので、期待を寄せて今回CDO補佐官をお願いしたものです。

 

Q12

業務内容の中で「デジタル技術やデータの利活用による市民生活の豊かさ向上等」、「市民サービス改革、市役所業務の効率化、職員のデジタル人材育成等」とあって、いわゆる市民向けの外向きのものと市役所内部の業務の効率化というところがあると思うのですけれども、市長としてはどちらを強くというかどちらを先に、順番であったり力点であったりというのは、この2つの業務はどういう位置付けでしょうか。

A12

これは両方だと思いますね。両者はそれぞれどちらにとっても有効であるというふうに考えているところです。

 

Q13

昨今ちょっと話題になっている生成系AI「チャットGPT」なのですけれども、自治体の中では試験的に導入をしているところであったりとか、利用に向けてガイドブックを整備しているみたいな準備をする自治体もあるようですけれども、仙台市としての現時点でのスタンス、どのような取り入れ方あるいは懸念みたいなものがあるかというのを教えてください。

A13

大変、昨今いろいろなマスコミなどもにぎわせているというふうに思います。市民生活、いろいろな産業の分野でも大きく影響を及ぼすものであろうというふうに思っておりますけれども、本市において直接政策立案などにこれを使っていくのかということを聞かれたとすれば、今は考えてはいないところです。

 

Q14

政策立案でない部分についても、まだ今のところ活用(は考えていないですか)。

A14

これもいろいろな可能性を秘めているわけですけれども、正確性ですとかそれからまた個人情報、秘匿情報なども市役所ではさまざま扱っているわけですね。それらをどのように扱えるものなのかということを少し、まだまだ私の理解もそうですけれども、課題もあるのではないかなというふうに思っているところです。

 

Q15

そうすると他の自治体であったり国なりの基準、指針なりというものがある程度整備されてからというような感じでしょうか。

A15

今の段階ではそうですね。

 

Q16

前任の藤原さんについてなのですけれども、去年の12月だと思うのですが、経営されていた会社が補助金などの返還請求に応じていないということが明らかになったと思うのですけれども、その後年明けから体調不良でお休みされているということで、今回中俣さんに替わるというのは、そういった藤原さんのことがあったから交代というわけではなく、あくまでも任期が1年だから交代ということになるのでしょうか。

A16

そうですね。体調を崩されたということだったのでご回復を待っておりましたけれども、年度末も療養されるということなので、それでは1年という契約でしたからこのタイミングで、というふうに考えたところです。それと先ほど補助金の話をなさったのですけれども、この件については、確かに藤原補佐官をめぐってさまざまなことを言及される方もいらっしゃいましたけれども、それぞれスタートアップでいろいろとやっていただく方の中にはいろんなチャレンジがあって、そして失敗から成功に導くという例もありますので、そのこと一つとってどうだというふうなことにはならないというふうに私自身は思っておりますし、藤原補佐官自身の問題というふうには捉えておりません。

 

Q17

市長へ何か直接ごあいさつみたいなものはあったのでしょうか。

A17

藤原さんからですか。私直接お話をする機会はこの間ございませんでした。会社の方を通していろいろ担当とやり取りをしていたということでございます。

 

Q18

前任の藤原氏についてなのですけれども、以前の会見だと入院中というふうに聞いていたのですけれども、現在のところは入院中の話というのはお伺いしているのですか。

A18

昨年度末を迎えるに当たって療養中ということが変わらなかったものですから、それでは新年度を迎えるに当たってどうしていこうかということを考えた時に、新たな方にということで今回中俣さんにお願いすることを決定いたしました。そういう意味では、その後、大変ありがとうございましたという私の書簡についてはお出しをさせていただきました。一日も早いご回復をお祈りしていますということもお伝えをさせていただいたところです。

 

Q19

それから補助金の件なのですけれども、これについて藤原氏の方から納得いくようなご回答というのは仙台市の方にあったのでしょうか。

A19

これは本市の担当も含めていろいろと調査をさせていただいて、問題はないというふうに判断をしております。