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更新日:2023年5月16日

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G7仙台科学技術大臣会合を終えて(質疑応答)

令和5年5月15日

 

質疑応答の内容

Q1

G7科学技術大臣会合は内閣府の話かもしれないですけど、その合間合間で仙台市も(震災遺構仙台市立)荒浜小学校の視察だったり、あるいはパネルの展示とかで仙台市のことをアピールするような機会もたくさんあったと思いますけれども、そのようなあたりで仙台市としての手応え、今後世界的なプレゼンスを高めていけるような機会になったかどうか、その手応えを郡市長、どう考えていらっしゃいますでしょうか。

A1

まず東日本大震災からの復興の状況、それから本市が取り組んでいるX-TECH(クロステック)事業など科学技術を生かしたまちづくりについて、直接いろいろご説明をさせていただくことができました。とても高評価をいただいたものです。それから来年度稼働予定のナノテラスなどもご視察いただきました。本市のみならず東北各地で取り組んでいる企業の皆さま方や大学の研究成果なども併せてご紹介をさせていただきました。そういう意味では科学技術関連のアピールというのもだいぶできたものと思います。

併せて、仙台、宮城、東北のおいしい食材や、また伝統的な芸能文化なども発信することができましたし、お酒もずいぶん皆さま方にご堪能いただけたのではないかというふうに思います。食、観光、温泉文化というのも予想以上にご好評だったと伺いました。そういう意味では、本市にとっても大きなアピールにつながったと思っておりまして、成功だったなというふうに、本当にありがたく思っているところです。

これも多くの方々にご協力をいただいたたまものだというふうに思いまして、改めまして、今回準備段階からいろいろとご協力いただきました皆さま方に感謝を申し上げたいというふうに思います。

 

Q2

今回科学技術大臣会合が行われたということはある種のきっかけみたいなものでして、今後、世界的な科学技術という分野での仙台市のプレゼンスの高めることですとか、あるいは(新型)コロナ(ウイルス感染症)が落ち着いている中でインバウンドというところでも、仙台市、これからどんどんプレゼンスを高めていかないといけないと思うのですけれども、その中で今、どんな取り組みを行っていって世界にアピールしていきたいと思うか。要は継続的な取り組みとしてどういった取り組みを考えられていますか。

A2

今回のこのG7(科学技術大臣)の会合の成功を生かして、まずは防災、それから科学技術などをテーマといたしました国際会議や学会の誘致につなげてまいりたいと考えております。それから東北の素晴らしさ、観光地としての魅力というのも発信できたと思います。そういう意味では、これからもインバウンドの皆さま方を大勢呼び込めるようにしてまいりたいと思います。

 

Q3

インバウンドの呼び込みに関しては、具体的な何か取り組みとかというのを今後継続的にされていくことはありますか。

A3

もとより本市は今年度を「観光再生元年」と位置付けましてさまざまな取り組みを進めているところです。今回のこの会合でヨーロッパ含めてG7の各国の皆さま方も大変良い所だというふうに言っていただきましたので、それぞれのお国に戻ってからもいろいろな発信をしていただけることを心から期待するものです。

 

Q4

高市大臣も会見の中で、仙台市の防災環境都市づくりの取り組みなどが非常に世界に対するアピール力があったというようなお話をされていましたけれども、その発言を受けまして市としては高く評価されたということになると思うのですけれども、その点の受け止め、震災後のこれまでの市の取り組みについて自信を深める結果になったのかどうかというところをお伺いしたいです。

A4

パネルを使ってご説明をするところでは、ドイツの大臣、イギリスの大臣、それからフランスの大臣もいろいろお話をお聞きくださったところです。そういう意味でとても興味を持っていただいて、素晴らしい取り組みであるというふうに高い評価を直接いただいたことは、私もすごく励みになりました。防災TECH(テック)の取り組みは、これはまさに本市から世界に向けて発信をしてゆくべきものだというふうに思っておりますし、これからもさらに発信を強化してまいりたいというふうに思います。そのほかでもいろいろと、今回科学技術の分野ということで、量子分野でも東北大学がまた別の機会をつくってくださって、本当に丁寧なご説明をいただきました。そういう意味では、本市のみならず日本の科学技術の進み具合というのでしょうか、これも改めて発信する良い機会になったと思います。この機を捉えた上で、先ほども申しましたけれども、科学技術に関連する、あるいはまた防災に関連する、環境に関連するさまざまな国際会議や学会などの誘致に努めてまいりたいと思います。

 

Q5

これまでいろいろな成果というところ、今回の会合、成功だったというお話ですけれども、逆に課題として何か浮き彫りになった点というのはございましたでしょうか。

A5

私自身は、実際のそのセッションの合間に設けさせていただいたさまざまな本市あるいは地元の取り組みも大変効果的であったというふうに思います。そういう意味では、誘致の活動から始まって仙台開催が決定した昨年9月から、本当に地域一丸となって取り組んできたその成果が表れたもので、改めてこの間のご協力をいただいた方々に対して厚く御礼を申し上げたいと思います。取り入って課題というものが見えてきたということについては、今のところ直接私自身は感じておりませんけれども、実際にさまざまなことに当たった方々からどのようなご意見が上がってくるのか、それも後々伺わせていただきたいと思います。

 

Q6

ある程度事前の予想どおりなのかもしれませんけれども、海外メディアの参加という意味では、ジャパンタイムズをどういうカウントにするかですけれども、なかったというふうなことでした。その点については海外メディアを通した魅力発信みたいな部分はなかなか難しさというのもあったのではないかなと個人的には思うのですけれどもどうでしょうか。

A6

今G7の関係閣僚会合が各地域で開催をされているところでもございます。また海外からのメディアがどの程度入っているのか、私も承知をしておりませんけど、おっしゃられるように今回の科学技術大臣会合についてはそのとおりだったと思います。しかしながらG7の閣僚、そしてまたお付きの皆さま方、大使館の方々も含めてですけれども、すごく多くの方々においでいただいたものと思います。その方々にさまざま感じていただけたものと思いますので、まずはその皆さま方から発信をしていただくということに期待をかけています。

 

Q7

少し気の早い話になると思うのですけれども、日本ではG7(サミット)、順繰りにいけば7年後にまたあると思いますけれども、その場合も政令指定都市として仙台というのはこれからも関係閣僚会合などの誘致というのは、とにかく引き続き続けていかなければいけないというようなご認識なのでしょうか。

A7

7年後の会合について今申し上げることはございませんけれども、今回の経験を生かして、本市はグローバルMICE都市ですから、そのグローバルMICE都市の向上というのでしょうか、飛躍をさらに進めていかなければいけないなというふうに思っています。

 

Q8

(震災遺構仙台市立)荒浜小学校で市長ご自身がご説明されたと思うのですけれども、その時に各国の閣僚からの質問だったり、何か閣僚たちが印象に残っていたところなどあったりされたでしょうか。

A8

皆さん本当に真剣に被害の状況についてもお聞きいただきまして、特に、当時荒浜小学校の校長先生だった川村先生にもご同席いただきましたけれども、やはりああいう形で津波の脅威を伝えてお感じいただいたということは重要だったと思います。教室の中に入っても1、2年生の教室の状況をつぶさに見ていただいたり、また屋上から本市の復興の取り組みについて、これもまた関心を持ってお話をお聞きいただきました。特段質問は受けませんけれど、私自身は大変有意義だったというふうに思っております。

 

Q9

悪天候で津波の広報ドローンの視察が中止になってしまったと思うのですけれども、その中止に関する受け止めはありますでしょうか。

A9

当日雷注意報が発令されていて、それで天候の悪化が予想されていましたものですから、大臣方の閣僚の安全を最優先に考えて(ドローンを)飛ばさなかったということです。しかし、ああいう状況でも通常は飛ぶのだということをしっかりとお伝えさせていただきました。併せて、直接はご覧いただけなかったのですけれども、事前に収録をしたビデオを移動中のバスの中でご説明をしながらご覧いただきました。そういう意味では、本当にこの津波避難広報ドローンについては高い関心を持っていただいていたので、ある意味では、実際の物はご覧いただけなかったけれども、もしかするとより詳細な話がバスの中でされたものではないかというふうにも思っています。

 

Q10

先ほど市長、国内外からの投資、学会の誘致につなげていきたいとおっしゃっていらっしゃいましたけれども、現時点で何か具体的な話、提案があるのかどうか、あるいは今後どのような形でアプローチされていくのかというのを、もし現時点で何かございましたらお伺いできますでしょうか。

A10

ちょうどG7(科学技術大臣)の会合が開催をされている時を同じくして、量子分野の国際会議も開催をされておりました。直近にどういうものが予定されているのか、これから先については、ちょっと今承知しかねるところですけれども、しかしながらこの分野で仙台のプレゼンスは相当上がっているのではないかというふうに思っております。東北大学などの研究成果の集積も含めまして、またナノテラスも含めて、さらなる期待が高まっていると思っています。

 

Q11

私もG7(会合)の会場に伺って、秋保の皆さんの歓迎ムード等、非常に肌で感じたところではあるのですが、市内全体の市民の方の関心といいますか熱については、どのようにお感じになられたか最後お伺いしてよろしいでしょうか。

A11

まず仙台駅で、仙台も含めて東北6県の東北市長会の皆さま方のご協力もいただきまして、物産展も開催をさせていただきました。これも大変好評だったというふうに聞いております。それから市民の皆さま方の目にも触れるところがあったというふうに思っておりますし、外国人の方々が仙台にも多くおいでいただいているわねというのも感じていただけたと思います。そして今回のこの取り組みについても、マスコミの皆さま方にもずいぶんと報じてもいただきましたし、本市としてもさまざまボランティアの方々含めてご協力もいただきました。そういう意味では、それなりに市民の皆さま方にも歓迎されたのだと思います。

特に申し上げたいのは、実は移動するバスの中で、G7の各国の皆さま方を歓迎する国歌を秋保地区の子どもさんたちに(その国の)言語で歌っていただきましてそのビデオを流させていただいたのですね。これも大変好評いただきまして、大臣方、またお付きの皆さま方もその様子、感激されていたようでした。そういう意味では、地元秋保の皆さま方も関心高く持っていただきましたし、また学校給食でG7給食も実施させていただきました。思いのほか、皆さま方には今回のこの会合についてご認知いただき、そして歓迎いただけたものというふうに思っております。

 

Q12

地元ということでは、前回の会合では検問等すごく厳しくて交通渋滞等を引き起こしてしまって、住民からの苦情というのも結構あったというふうに伺っているのですが、そういう意味では今回は本当にトラブルもなく終えられたということでよろしいのでしょうか。

A12

何も報告は上がってきていないところを見ますとそうなのだというふうに思います。前回は財務大臣・中央銀行総裁会議と人数も大きかったので、ある意味では地元の方々にご迷惑をおかけしたこと、それはあったと思いますけれども、今回は今のところそういう声は上がってきておりませんので無事開催できたというふうに認識をしております。

 

Q13

前回の会合というところでお話出たのでお伺いしたいのですけれど、2016年の閣僚の会合でも(震災遺構仙台市立)荒浜小学校は視察されたかなと思っていて、つまり、お伺いしたいのは、仙台市で行うのは2回目だと思うのですけど、前回と比較してどういったところが効果的に今回発信できたかとか、どういったところが、勝っていたというと表現あれかもしれないのですけれども、うまくできたというふうに受け止められているところがあればお伺いしたいと思います。

A13

震災から12年が経過いたしまして、防災集団移転跡地の利活用についてもずいぶん進んでまいりました。それからまた、多重防御の二線堤に当たるかさ上げをした道路、あの道路も新たに完成をしたものでございます。そういう意味では、前回の時よりもまた一層復興が進み、そしてまた復興後に向けた取り組みも行っていること、このことも各国に示すことができたのだというふうに思っています。

 

Q14

前回との間に1回、(G20)観光大臣会合、手を挙げて残念ながら選に漏れたということがありました。今回の会合でそういったリベンジを果たすことができたとお考えでしょうか。

A14

前回G20の会合の誘致をさせていただいたのですけれども、あの折にもいろいろと動かせていただきましたがとても残念だったです。そういう意味では、今回は何としても成功させたいという思いで誘致活動も多くの方々にご参加いただきました。市長会もそうですし、それからまた議会の皆さま方にもご協力を強力にいただきました。そういう意味で今回成功裏に終えて本当にありがたいなと思っています。

 

Q15

その中でやはり今回、東北大学との連携が極めて重要だったと思うのですけれども、そのあたりについて改めてご認識をお伺いしたいのですけれど。

A15

おっしゃるとおりです。今回科学技術大臣会合をこの地に誘致できる大きな柱がナノテラスの建設、稼働に向けた動き、これがあったというふうに承知をいたします。また併せて、東北大学、世界最高水準のさまざまな研究成果の集積もあり、そういう意味では、東北大学の皆さま方とも強力な連携の下、取り組むことができたのは、大きな成果だったというふうに思います。加えてナノテラス含めて量子分野でのさまざまなことにつきましても、東北大学が率先してG7の閣僚の皆さま方、関係者の方々にご説明をいただけたのもとても大きかったというふうに思っています。