ページID:78994

更新日:2025年1月30日

ここから本文です。

令和7年第1回定例会に提出する議案について(質疑応答)

令和7年1月29日

 

質疑応答の内容

Q1

予算に含まれていた西公園の子育て屋内遊戯施設の整備について伺いたいのですけれども、まず、これまで市長は検討するというご回答で、なかなか施設の整備ということまでは踏み出されなかったわけですけれども、今回整備ということを表明したその理由について伺えればと思います。

A1

これまでも本市では、子どもたちの遊びというのは健やかな育ちに欠かせないものだというふうに考えて、屋内外問わず遊びの環境の充実に向けてさまざまな取り組みを行ってまいりました。今回新たに着手をすることになる屋内遊び場につきましては、仙台市の魅力の一つである豊かな自然、これを活用した遊びや、また屋外の遊びと連続性を持った遊びが可能となるような施設でございまして、本市の遊び場のシンボルとなるような、市全域からの利用を見込む施設を目指していく考えでございます。この間、なかなかはっきりとしたお話はできないでおりましたけれども、今回お示しをさせていただきましたこうした仙台らしい屋内遊び場の設置に向けて、土地ですとか交通アクセスですとかさまざまな面から考えた上で西公園の南側エリアに設置をしていこうということで一歩、歩を進めさせていただくことにいたしました。

 

Q2

(遊び場の整備を)要望されていた保護者の皆さんは、その施設を無料で使えるようにということの要望だったと思うのですけれども、その無料にするかどうかは現段階でいかがでしょうか。

A2

これから来年度の予算に上げさせていただきましたのは、場所を決めて、基本計画の策定を行っていくということでございます。いろいろな声も聞いていかなければいけないだろうというふうに思っておりまして、今の段階ではその点について明確にお答えをできるものではまだないということでご理解いただきたいと思います。

 

Q3

今お話にありました基本計画の策定なのですけれども、どういった中身というかスケジュールというか、内容で取り組まれるのでしょうか。

A3

この間も子育てのプランを策定するに当たって、いろいろな皆さま方からのお声も聞いてきたところですけれど、今回、この屋内遊び場の計画を進める上で、やはり市民の皆さま方のご意見ですとか、お子さん、当事者の声も聞かなければいけないと思いますし、加えて有識者のご意見も頂戴しながら検討を進めていかねばならないと考えているところです。

 

Q4

そうすると、検討会議のようなものを立ち上げるようなイメージなのでしょうか。

A4

それも含めて、どのように意見をお聞きするかということについても現在検討中でございます。

 

Q5

こういった公共施設の整備ですと、基本的には基本構想のようなものをまず作って、その後に基本計画というような流れになるかと思うのですけれども、それを一つ飛ばしてというか、基本計画からスタートするということは、少し急ぎというかスピード感を持って進めるということの表れなのでしょうか。

A5

この間も議会でのご議論、そしてまた多くの保護者の方々からのご要請等もありました。子どもさんの育ちというのは本当にあっという間に大きくなるわけでして、そういう意味では急ぎ整備を進めていく必要があろうかというふうに思ってのことです。

 

Q6

整備スケジュールというか、完成の予定は現段階ではまだ未定ということでよろしいでしょうか。

A6

申し上げているとおり、基本計画の策定について来年度予算として計上させていただくものでございます。まずは来年度、その基本計画の策定を進めていきたいと思っています。その中で具体的な内容について検討をする予定でして、整備のスケジュールについても現時点ではお答えはできかねるということで、これもご了承願いたいと思います。

 

Q7

今回、屋内遊び場の整備に着手を決めた理由というところをもう一回伺いたいのですが、やはり議会でも議論が度々ありましたし、保護者による市民団体からの要請というのも複数回あったと思うのですが、そういった声がやはり郡市長の耳に届いたというところが大きいのでしょうか。

A7

まず、屋内の遊び場の環境についても大型のものはないわけなのですけれども、それぞれさまざまなところに、例えば「のびすく」などにもありますし、児童館などでも遊ぶことはできるわけなのですが、やはり大型の施設が欲しいという多くのご要請もあったのも承知をしておりますし、私自身も重く受け止めなければいけないというふうに考えていたところです。子どもの遊びというのは、人格形成の上でも成長の上でも欠かせないものでありまして、やはりそういう意味ではさまざまな遊びを体験できる環境をつくるということが、子育てが楽しいまち仙台の実現にも直結するでしょうし、そしてまたこの仙台らしい屋内遊び場というのは仙台の都市の魅力をアップすることができる施設にもなるものと考えて、この予算の計上、そして着手ということにいたしました。

 

Q8

料金に関しては無料とするかどうか含めてこれからということでしたが、やはりちょっと今生活いろいろ厳しい中で、仙台市の大型施設がなくて山形であったりとか隣県に行っているというような保護者の方、市民団体のお声も取材の中で聞こえてきました。やはり無料というところが一つ皆さんキーになって望んでいるところが大きいのかなと思うのですが、郡市長の今のご自身の率直な所感というか、希望としてはいかがですか。

A8

希望的なことは、それは無料に越したことはないのでしょうけれども、今まだ基本計画も策定していないところでございます。どのような施設になっていくのか、そしてまた運営をどうやっていくのか、どのようにしていくのかなどこれからなので、まだ現段階で軽々にそれは申し上げられないというふうに思っています。

 

Q9

屋内遊び場をめぐっては、広瀬川の活用を視野に入れるというようなお考えもあるようですけれども、具体的なイメージはどういうようなイメージなのでしょうか。

A9

西公園というエリアでは長い間、民間の方のプレーパークの取り組みというのが続けられてきたところです。雨天の中でもいろんな工夫をしながら遊び場の提供をしていただいたりもしておりました。そういう外遊び、自然を生かした外遊びと、それからまた天候に左右されない屋内での遊びというのを融合できるというような思いがあって、これこそが仙台らしい遊び場につながるのではないかと思っているところです。

 

Q10

何をもって大規模かという議論はあると思うのですけれども、これは想定としては大規模なものになるというイメージでよろしいのでしょうか。

A10

そうですね。全市域からおいでいただける交通のアクセスのよさもございます。またそういう公共交通が利用できないという方もいらっしゃると思いますので、車で来られる方にも対応したようなもので、広い面積の屋内遊び場ということにしたいということです。

 

Q11

利用のイメージとしては、たまに行くようなところなのか、それとも日常的に行くものなのか、あるいは対象年齢というところでいうと幼児向けなのか、小学校、中学校、そのあたりというのはいかがでしょうか。

A11

常時遊ぶというのは、例えばどこか乗り物に乗っていくということではやはりないのだろうと思います。お住まいになっている近くで遊べるところというのは、公園面積も政令市の中ではかなり大きいものを本市は誇っておりますし、その他各区に「のびすく」という子育て支援拠点もあって、そこではさまざまな遊びも可能になっています。ここの西公園の南側エリアに造りたいというふうに思っているものについては、やはり恒常的にというよりは、少し広々したところで、外遊びと屋内と両方で子どもたちが子どもたちなりに工夫をしながら遊べるところに連れて行きたいという、そういうご要請というのでしょうか、ご希望に応じられるものというふうに思っておりますが、それはまた基本計画策定の中でどのように皆さま方がお進めいただくかにもよってこようかというふうには思います。

 

Q12

遊びの環境の充実というところで言うと、令和2年からずっと研究なり実証実験というのを重ねてこられてきましたけれども、その中でそれを通じて分かったというか必要だというふうに感じた要素が何であって、それに応じた形で今回こういうものになりましたという、何かこう理屈立てというかはありますでしょうか。

A12

屋内の遊び場の要請も要望も多かったのですけれども、アンケート調査をさせていただきましたところ、さまざまな遊びについて子どもたちの意見というのも集めることができましたし、また親御さんたち、保護者の皆さんたちの思いというのも集めさせていただくことができました。そういう意味では、さまざまな面で必ずしも屋内の大きな遊び場にだけ、子どもの遊ぶ環境に対してのニーズというのがあるというわけではないのはもちろんご承知のことだと思います。身近なところで遊べる場所、そしてまたちょっと知らない子たちとも仲良く遊べるようなところ、さまざまなところが必要なのだという、そういうことだろうというふうに理解しています。

 

Q13

この施設を仙台市として整備することで、どのようなことを実現したいというふうに思われている。要はどういう活用の仕方をしてもらいたいかというのはありますでしょうか。

A13

それは、お子さんたちあるいは実際に子育てをしておられる皆さんたちもなのでしょうけれども、私自身としては、昔はあちこちに広場があって、それこそさまざまなところで遊ぶことができたわけですけれど、今そういう環境も少なくなっている中で、プレーパーク事業もとても大事だというふうに思っております。遊び方、遊ばせ方というのでしょうか、そうしたヒントを与えてくれる人材も必要だと思っていますし、そういうものを融合して子どもたちの無限大の能力というのを引き出せるような遊びというものをしていただける施設になるといいなというふうに思っています。

 

Q14

当初予算額が過去最大規模になったことについてどういうふうにお考えなのかお伺いできればと思います。

A14

厳しい時代ではありますけれども、やはりしっかりとした投資をしなければいけないという思いもございました。大型プロジェクトも本市ではたくさん取り組んでいるところでもございます。また一番規模として大きいのは、ご覧いただいてお分かりいただけるかもしれません。老朽化した建築物の改修等々も含めて、市民の皆さま方の安心・安全なインフラを守る、あるいは生活を守るということだと思います。これはやはり厳しい中ですけれども、しっかりとやっていかなければいけないことだというふうに認識をしております。いろいろ苦労した点もございましたけれども、世界からも、そして国内からも仙台で住みたい、暮らしたい、子育てしたいと思っていただけるような、そういう環境整備に向けた予算になっているものと思っています。

Q15

柱3の救急医療病院間連携推進とDXによる救急活動の迅速・効率化の費用についてお伺いしたいのですけれども、この2点について、費用を割く判断をなさった背景などについて改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。

A15

詳しくは後ほど課長からご説明させていただこうというふうに思います。

 

Q16

当初予算の柱2のところについてお伺いしたかったのですけれども、小中学校一貫での英語を中心とした取り組みということで、市長としてはどんなふうな子どもたちに育ってほしいというふうにお考えでしょうか。

A16

今回施政方針の中でもこのことについては取り上げる方向です。これまでもまちの中心は人という思いでずっとお話をしてきております。教育というのはまさに人を育てることです。これから先、10年、20年後の社会というのがどのようなものになっているのか、なかなか先は見通せないところはありますけれども、その時代を担っていくのは、まさに学ぼうとしているあるいは今学んでいる子どもたちだろうというふうに思います。そのような未来を担う子どもたちにどのような力をつけていくべきなのかということを考えたときに、今まさに多様な人材の集積が見込まれる本市にあって、臆することなく多様な価値観に触れて柔軟な思考や国際感覚を身につけることができる、そんな教育環境を整えていくことは重要だというふうに考えたところでございます。また、学校の中にも外国にルーツを持つお子さんも既に増えてきているところでして、やはりそうした中で子どもたちに英語を核としてさまざまな勉強をしてもらうということは、これから先につながるのではないかと期待を持って、今回提案させていただいております。

 

Q17

子ども医療費助成の拡充について伺いたいと思います。これまで検討をしていらっしゃったと思いますけれども、今回その実施を決めた理由について伺えればと思います。

A17

これも全国一律でやるべきであるというふうに考えて、他の政令市の皆さんたちと、あるいは県内の自治体の皆さんたちと連携しながら国、県に対して要望活動をずっと続けてきたところではございますけれども、今般、新たに「せんだいこども若者プラン2025」の策定に向けまして、いろいろとお声を集約してきたところです。子育て世帯の経済的負担の大きさというのもあって、やはり支援の必要性は高いなと改めて認識をしたわけでございます。これも、やはり「子育てが楽しいまち・仙台」の実現に向けては、一歩大きく踏み出すべきだと決断をいたしたところです。

 

Q18

新年度はシステム改修費などで2200万ほどということですけれども、実際に18歳まで拡大して(利用者)負担金を廃止するとすると、導入する令和8年度以降はどれぐらいの予算増になるのでしょうか。

A18

全体規模で言いますと年間53億円を超えるかなというふうに思います。今の制度で大体40億円ぐらいかかっているのですけれども、それにプラスするとそのぐらいかなと見込んでいます。

 

Q19

先ほど、今年の予算額が4年連続で過去最多となったということでコメントも求められていらっしゃいましたけれども、この子育て支援も含めて年々その歳出圧力が上がってきていらっしゃると思いますけれども、その辺についてはいかがお考えでしょうか。

A19

そういう投資も含めてですけれども、仙台を選んでいただき新たな投資を呼び込む、あるいはまた人材を呼び込んで活躍をしていただき税収を上げていくというこの取り組みも大切だと思っておりますし、本市の市役所内部での効率化というのも図っていきたいというふうに考えております。

 

Q20

一方で、先ほど市長が県、国に要望されていたということで、全国一律が望ましいというお話もありましたけれども、そういった自治体間の競争を過度にあおられている現状については、やはりおかしいということでご認識していらっしゃるということなのでしょうか。

A20

いろいろな面で、少子化が急速に進む中にあって、いかに自治体それぞれが存続をさせていくのかということで、やはりいろいろお考えになって首長さんたちも、議会もそうだろうと思いますけれども、お取り組みをされているのだと思います。そういう中ではありますけれども、やはり国としてもどのようにこの国を維持していくために何が必要なのかということについては、さらに深い検討を進めていただくべきであろうというその気持ちは変わりはありません。

 

Q21

私も子育てをしておりますので、今回のこの新しい新年度の政策、いろいろ興味深く拝見しているのですけれども、一方でこれだけの事業を一度にスタートさせるということは、郡市長ご自身が次期も市長としてやっていきたいというような決意の表れにも思ったりもするのですけれども、そのあたりというのはいかがでしょうか。

A21

それはそう受け止められたのだとすればそうかもしれませんが、私自身の気持ちというのは、これから先を見据えた上で本市がどうあるべきかということを考えて、本市のために何が必要かということを熟慮した上でお示しをさせていただいたもので、私の今後についてと直結するものでは特にございません。

 

Q22

4年連続で過去最大規模(の予算額)ということで、今回、歳出を減らすという点でどのようにお考えなのかということをお聞きしたいのですけれども、何か工夫された点等ございますか。

A22

やはりDXを進めていくということは重要なのだろうというふうに思っております。市役所の内部でのBPRも含めてですけれども、いろいろな取り組みを促進してやっていくということ、また市民の皆さま方の利便性というのでしょうか、これも高めるということが本市としても職員の働き方改革にもつながってくるというふうにも思っておりまして、少し前後してしまいますけれども、DXをいかに進めていくかということにもかかってくるのだろうというふうに思います。そういう意味で、職員の意識改革と行政経営というところでお示しをさせていただいた取り組みというのがございます。

Q23

先ほど老朽化した建築物の改修等が予算規模の拡大に影響したというふうにおっしゃられたと思うのですけれども、屋内遊び場をまた設けるとなると、それもまた今後維持していかないといけないと思うのですけれども、そのような状況の中でまた新しい施設を造るという点についてはどのようにお考えですか。

A23

それはなかなか難しいところではありますね。人口規模がこれから先どの程度になっていくのかですとか、いろいろなことを考えながらやっていかなければいけないのだというふうに思っております。今回、学校条例の一部を改正する条例を出させていただきましたけれども、学校の改築ということも一方で進めつつ、子どもたちの数の減少によって今回、馬場小学校と秋保小学校を統合することにいたしましたけれども、そのような取り組みですとか、それからまた公の施設いろいろございますけれども、それをどのように今後考えていくべきなのかということも併せてやっていかなければいけないことなのだというふうに思っております。それは不断の取り組みというのをやっていかなければいけないのだというふうに思っています。

 

Q24

それは公の施設の統廃合をまた検討されていくという、そういうところも含めて(でしょうか)。

A24

今回出させていただいた中で、馬場小学校と秋保小学校の例がございました。それは一つの例として今お示しをしたところです。そのほか公で持っている施設があるわけですけれども、それを今後どのようにしていくのかというのは、まさにこれから人口の推計をどのように考えていくのかなどを見た上でのことになろうかというふうに思っています。

 

Q25

(資料3-2の137ページ)宿泊税の充当(事業)一覧の関連でお伺いしたいのですけれども、そこの中でいろいろ具体的というか、これまでよりは具体的なところを挙げていただいているという状況かと思うのですけれども、改めてこの宿泊税を導入しなければできなかった規模の事業をやっていくということで、事業者の方々あるいは市民の方々に対して、こういった具体的な事業というところはどのように説明していくのかというところをお伺いできればと思います。

A25

それは折を見ながら、事業者の方々あるいは市民の皆さま方にも丁寧にご説明をしてまいりたいというふうに思っています。具体の内容については後ほど財政課長からもしっかりとご説明をさせていただくことになろうかと思います。ただ今おっしゃられたように、これは皆さま方のご理解をいただきながら進めていくものですから、訪れる人も、そして市民の皆さま方も事業者も、みんなが喜んでいただけるような宿泊税の使い道ということにならなければいけないというふうに思っておりますので、そこは丁寧にお話をしてまいりたいと思います。