ホーム > 市政情報 > 市の概要 > 市長室へようこそ > 市長記者会見 > 市長記者会見 2025年度(令和7年度)一覧 > 8月 > 3期目の市長就任にあたって(発表内容) > 3期目の市長就任にあたって(質疑応答)
ページID:82018
更新日:2025年8月6日
ここから本文です。
令和7年8月4日
今の冒頭のあいさつでも投票率についてのお話がありまして、7.74ポイント上がっている一方で、まだ3分の2ぐらいの有権者の方が投票に行っていらっしゃらないという現状について、この36.83%という数字をどう受け止めていらっしゃるでしょうか。
選挙管理委員会も、新たに期日前投票所を増設してくれました。そういう意味では投票率が上がったと思っております。お買物をしていただきながら投票していただくような商業施設にもご協力をいただきましたし、大学にも設置することができました。立会人は学生さんに務めていただくなど、若年層への主権者教育を実践する場にもなったと思っております。そういう取り組みもあって、投票率は前回を大きく上回ることになったと思っております。さまざま投票率向上に向けた施策も行っていただいたところでございます。ただ参議院議員選挙もありましたものですから、選挙疲れということもあったかもしれません。また猛暑が続いていたということで、なかなか有権者の皆さま方も大変なところもおありだったのだろうと思います。ということもあって、この数字ではないかと見ています。
投票率が前回の選挙でいうと29.09%で過去最低という形になりまして、今回も上がったとはいえ、依然として低い水準が続いているという形になると思います。過去の選挙でも30%前後で投票があった回もありました。こうした投票率が低い状況で今回当選という形になりましたけれども、市民全体の信任を受けたというようなお考えなのか、それでも投票に行かない方のお考えも多少なりとも、どのように考えていらっしゃるのか、その辺についてお伺いできればと思います。
私自身は、14日間の選挙期間中、動けないときもありましたけれども、各地を回る中で、多くの皆さま方からこれまでの2期8年の取り組みについてのご評価、あるいはまたご希望等もお話を伺う機会が多くございました。そういう意味では、選挙というのが前回よりも盛り上がっているということ、前回はコロナ禍ということもあって動けなかった点もございましたけれども、実際には多くの方々が関心を持っていただけているなと感じていたところでございます。期日前投票所も増設されているということもございまして、どのぐらい(投票率が)上がるのかしらと見ておりましたけれども、前回よりは1.7倍以上になったということは、効果があったと認識をしているところでございます。ただ選挙に向けての低投票率の状況をなかなか抜け出せないというのは、いろいろな部分で、一概にはお話しできない、言えないことではないかとも思います。争点がどのように作られるのかということなど考えますと、とても難しい取り組みではあろうかと思います。ただ、有権者の皆さま方がそれぞれに与えられた一票一票を大切に行使していただくということ、民主主義の基本になる部分ですから、これからも(投票の)呼びかけは続けていかなくてはいけないと思いました。
投票率は上がったのですが、市長の得票数を見ると前回の選挙に比べて、大変恐縮ながら下がっておりまして、これは市政批判の表れなのではないかという指摘ももちろんあると思うのですが、この点、得票数が下がったことについて、市長はどのように分析されておられますか。
今回は私を含めて4人の候補が出て、それで戦うという選挙になりました。前回とはやはり違うステージだったのだと思います。そういう意味では、商業施設も含めて新たな期日前投票所を設けさせていただいたことで、ここまで投票率は上がった。その中でも、4人によって争われた市長選でも20万を超える20万4,844票を頂戴したというのは、これまでの2期8年の市政運営に対して信任を受けた、そしてこれを進めよと思っていただけたのだと私は理解をしております。
20万票以上受けたと、信任を受けたというのももちろんそれもそうだと思うのですけれども、票を減らした以上、何か市民の中に、郡市政に関して不満とか、あるいは批判みたいな、そういった声もあるのではなかろうかと思うのですが、そういったところの分析はされていませんか。
私は、重ねてになりますけれども、前回と今回の投票率と票数を比べるというのは簡単な話ではないと思っております。前回は投票率は低かったですけれども、2人で戦った選挙でございました。今回は投票率全体は上がったわけですけれども、4人で戦った選挙戦でございました。私自身は、4人で戦う中で活発な議論がされたのだろうと思いますけれども、その中でも20万票を超える票数を頂いたというのは、これは大きなものだと受け止めているところです。
市長の中で、例えばこれを反省すべきだったなとか、こういう批判があったからもっとこういう考えを取り入れていかないといけないなとか、そういったことは全くないということでしょうか。
これも何か踏み込んでしまうかもしれませんけれども、それぞれ候補者の方々がどのような選挙戦を展開するのかというのはそれぞれ個々人だと思います。しかし、選挙に向けての対応の仕方というのがいろいろ、私も政治活動をして20年になりますけれども、大きな変化と、そしてまたこういうこともできるのかしらというような思いも強く持ちましたし、それからまたSNSなどで真偽が確かではないものについて拡散される動きというのも見受けられたりして、これからの選挙というのはすごく難しくなるのだろうなということも感じたところです。私自身は、これまで2期8年、多くの皆さま方に支えていただきながら市政を運営して、それも発信してまいりました。定期的な会見もそうですし、その他にもさまざまなところで市民の皆さま方に、こういうことをやっております、こういうこともできましたということをお知らせもしているわけです。市政だよりも含めて。しかし、もうちょっと強力に分かりやすい短い言葉で訴求していく取り組みというのは必要なのかもなと、昭和生まれの私ですけれども、思ったところです。
今のご回答の、こういうこともできるのかしらというところは、具体的にはどういうところですか。
それは詳しくは申し述べません。
無効票についてなのですけれども、今回、無効票が5,705票で、前回は1万498票だったので半分ぐらいは減ったと思うのですけれども、依然として5,000票以上あるというところについてどのように受け止めていらっしゃるか、伺いたいと思います。
そこについて私はまだ、無効票、白票、それからまたどういう年代の方々が投票所に足を運ばれたのかということも含めて、まだ細かいところというのは見ておりません。この後、選挙管理委員会でどういうような形なのかをまとめていかれることになるのだろうと思います。私としても、その結果を見ながら、これから先の4年、どういう取り組みが必要なのかということも考えたいと思います。
確認なのですけれども、それは白票の割合だったり、そういうところを確認されるというところですか。
私のところには得票数と投票率、各区の期日前投票所とそれぞれの投票所のその数の割合、パーセンテージ等があるだけでして、他にどういうものがあったのかということについて詳しくまだ聞いておりません。
今回、郡さんが公約に掲げられていた出産育児一時金の独自の上乗せ政策について伺います。こちらは積極的に訴えられていたと思いますけれども、公約について、いつから幾ら上乗せすると考えていらっしゃるのか、また財源はどう確保するとお考えか、お聞かせください。
本当はもう、すぐにでも始めたいと考えてもいるところですけれども、財源が必要になってまいります。その点と、加えて、仙台市内で出産可能な施設、幾つかございます。その出産費用にも違いも相当ございまして、どのように公平性を保っていけるのかも含めてですけれども、しっかり考えながらやっていかなくてはいけないのだろうと思っておりまして、制度設計はまさにこれから。当選をさせていただいたこの公約を実現するために当局といろいろと話を進めていかなくてはいけないと思っております。
当局とご相談していくという話ですけれども、具体的にどういったところとご相談をして進めていく感じでしょうか。
これはまず財政局と、それからまた、こども若者局の担当、それから健康福祉局も関係してくるのかもしれない。そういう関係のところといろいろ打ち合わせをして制度を作っていかなくてはいけないと思っています。
できる限り早くということだと思いますけれども、それこそやはりいつまでに決めるのかとか、最低限ここまでにはといったようなスケジュール感が分かれば教えていただけますでしょうか。
本当にスピード感を持って取り組んでいかなくてはいけないと思っております。併せて訴えさせていただいた18歳までのお子さんの仙台市子ども医療費助成制度拡充、これは来年度始められると思っています。それから、2番目のお子さんからの保育料の負担ゼロということについても、これもまたお金がかかる話でもございますので、それをどのように捻出しながら、いつから始めるのかということについてもなるべく、子育て家庭の皆さんたちの経済的な負担軽減の政策ですから、早めに取り組めるようにしてまいりたいと思っています。
票を投じた有権者からすると、郡さんなら実現してくれるだろうと感じたから1票を投じているという形だと思います。その方向性を示してくれるという市民の期待ですとか、それこそ市長の責任もあると考えられますけれども、その点いかがお考えでしょうか。
20万人以上の皆さま方に、ぜひまたやってほしいと票を賜ったわけです。これまで2期8年もこども・子育てのところについては充実をするように逐次、取り組みを進めてまいりました。少子化が進む中で、ぜひこの仙台で安心してこどもを産み育てていただけるように、真に子育てが楽しいまちになるように、スピード感を持って取り組みますとお約束させていただきます。
出産・育児支援に関してはこれからスピード感を持ってやっていくけれども、具体的なスケジュールはまだなかなか固まらないというところですか。
そうですね。今の段階で申し上げるところまでまだやり取りをなかなかできていませんので、しっかりとスピード感を持ってと何度も言っておりますけれども、早めに皆さま方にお示しできるようにしてまいりたいと思います。
子育てに関連して人口減少のお話なのですけれども、仙台市の試算で2028年に人口のピークを迎えて、その後、減少基調となる見込みという試算が出されておりますけれども、任期中にピークを迎える見込みであるということで、改めてその人口減少対策の方向性等、どのような思いで対処されていくのかについて伺いたいと思います。
日本全国が今、人口減少に向けて歩みを進めているということだろうと思います。中でも東北地方は、極端に人口減少の加速化が進んでいると見ています。本市においては、100万人を切るのはもう少し先と予想しておりますけれども、それでも人口減少の波はあらがうことが難しいのだろうと思っています。そういう中で、ぜひ安心してお子さんを産み育ててもらいたい、そう願っている皆さんたちの願いに応えるということ、これをさせていただくということが本市の持続的な経済成長も、そしてまた東北に波及効果を促すためにも重要だろうと考えてのことです。
市長は以前に、ライバルとして見ている市として福岡市を挙げていらっしゃいましたけれども、福岡市は出生数は下げ止まっているか回復基調にあるということで、その辺は意識されるようなことはございますか。
仙台は高等教育機関も多いということもあって、若い女性も多くおります。もちろん男性も、学生さんが多くこのまちに集まってきているわけですけれども、ですからこの出産・育児の上乗せだけではなくて、ありとあらゆる施策を総動員していきませんと、少子化への対応というのはできないのだと思っています。せっかくこのまちに若い皆さんたちがいるのであれば、その皆さんたちを卒業して東京・関東方面に流出させる、そのことにも歯止めをかけていかなくてはいけないと思っておりまして、併せてそちらの対策も取らせていただく、その上で、仙台のまちで働きたいと思っていただいて、そしてまた、働き、出会いがあって結婚をなさって、またこどもも産み育てたいと思ってもらえるような、流れに沿った支援をトータルでやっていかなくてはいけないと思っています。まちの魅力アップも重要なのだと思っています。総動員した上で、少子化に対してどう対応していくのかということになるのだと思っています。
福岡でできることは仙台でもできると考えているということですか。
福岡と地理的な違いというのでしょうか、これはありますけれども、でも頑張っていかなくてはいけない、追いつきたいと思っているところです。ライバル市とさせていただきましたので、高島市長ともいろいろと情報交換をさせていただきながら取り組みを進めたいと思います。
得票を見たときに、参政党の支持層が松本さんに投票した人が多かった傾向が見られたのですけれども、参議院議員選挙でもそういった新興勢力の伸びが見られましたが、そういった参議院議員選挙の結果が市長選に影響したと感じる場面等、何かあればお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
先ほどちょっとお話をしましたけれども、20年、政治の世界に身を置くことになりましたけれども、いろいろな政党が生まれ、そしてなくなって(いく)ということ、かつてもありましたけれども、でもまた今新しい時代に突入して、今回の国政選挙の結果なのだろうとも見ています。そうした中で、私も無所属ですし、他の方も皆、無所属でございました。その新興政党とどのような関わりがあるのかということについてまで分かりませんけれども、ただ発信の仕方に反応する層というのがやはりあるのだろうなとは見ております。そういう意味で、私も慣れないSNSなども使わせていただきながら選挙戦を取り組ませていただきましたけれども、もっといろいろなことを、これから先の政治の流れ、いろいろな選挙があろうかと思いますけれども、見ていかないといけないのだろうなという認識を持ったところです。
それぞれ候補者、さまざまSNSを駆使して自身の政策について発信されていましたけれども、郡市長自身はインスタグラムを中心に活用されていましたけれども、それは何か理由があってということなのですか。他にXとかを駆使されている候補者の方もいらっしゃいましたけれども。
私もXというのを、旧ツイッターですけれども、やっておけばよかったなというのは気持ちとしてありました。なかなかそういう時間もなかったので、自分のホームページでさえ更新もできないでしばらく休止したままになっていましたし、それからまたいろいろなSNSの使い方についても、本当に時間がなかなか見つからない中で更新をし続けていくというのは難しい、なかなか手間だなと思っていたものですから、でもこうやって振り返ると、これから選挙に出るという人たちは、やはりやっていた方がいいのかもしれませんね。
市長選を迎えるに当たって、共産党の方々が支援しないということで表明された経緯がありました。今後、市長選後の市議会での関係性みたいな変化についてはどのように考えていますでしょうか。
私自身は、重ねてになりますけれども、一党一派に拠っていくということではなく、まさにいろいろな方々、会派の皆さま方のご意見も真摯(しんし)に受け止めさせていただきながら施策を練り上げてもいるところでございます。今のお話は、私としてはこれまでも、そしてこれからも変わらない対応ということになろうかと思います。
今日登庁されて、市の職員の方等からの反応といいますか、何か声をかけられて印象に残っていることとかがあったら教えてください。
びっくりいたしました。手のすいている職員の皆さんたちだと思うのですけれども、大勢の皆さんたちに迎えられて拍手をしていただいたこと、すごくうれしく思いました。それぞれ仕事、どういうことをしているな、ああいうことを頑張っているなというのもそれぞれの職員の顔を見ながら感じたところでして、やはり私一人では何もできないわけです。変な話ですけれども、リーダーシップの形はいろいろあろうかと思いますけれども、職員が仕事にやりがいを持って、そしてまた仙台市民のために、仙台市のためにプロデューサーになってやっていくという、そういう気概を持って取り組んでもらうということが一番大切だと思っています。そういう意味では、皆さんたちが活躍をしていることもうれしく思いながら、みんなに拍手をいただいたことは、私としてはとてもうれしく思ったところです。
関連リンク
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.