更新日:2017年1月31日

ここから本文です。

発掘出土品で知る当時の暮らし-舶来の器-

本丸北壁石垣修復工事に伴う発掘調査で出土した遺物の中には、舶来のものが多数含まれています。
本丸跡から出土した大量の陶磁器の中でも特徴的なのは、中国産の青花(せいか・日本では染付という)の占める割合が多いことです。また、朝鮮王朝(李朝)の白磁も見つかっています。
さらに、ガラス器の破片が約500点発見されており、これらは17世紀後半のヴェネチアやボヘミアなどの北ヨーロッパが生産地と考えられます。

エナメル彩ガラス

本丸跡からは、ガラス器の破片が約500点見つかっています。うち、エナメルで彩色されたガラスの器の破片を4点発見しています。
ガラス片は、口緑部の白色の2段列点部分(2点)、動物(ウマか?)の目の部分(1点)、動物(ウマか?)の足の部分(1点)にあたり、杯(グラス)状の形とみられます。17世紀のヴェネチアもしくはボヘミアなど北ヨーロッパ産と見られ、エナメルで彩色したガラス製品として、国内ではまれな出土例です。
写真画像<左:エナメル彩ガラス><右:想定復元図>

青色ガラスモール鉢

本丸からは青ガラスモール鉢が出土しています。口緑部が折り返されて補強された青ガラスの鉢は、器厚の変化が縦の稜線(モール)となって美しい青色の濃淡を生み出しています。ガラス内に気泡を多く含む半透明のソーダガラスで、17世紀のヴェネチア産とみられます。このほかにも緑色や透明なものなど、さまざまな器種、器形の製品の破片が出土しています。
写真写真<左:青色ガラス><右:想定復元>

青花(せいか)

本丸跡から出土した大量の陶磁器の中でも、最も多く出土しているのが、中国で焼かれた青花です。日本では染付(そめつけ)と呼ばれ、青いコバルト釉(呉須(ごす))で絵付けされた碗や皿などさまざまな器種があります。特に、中国の明の時代末から清の時代初めにかけての景徳鎮窯(けいとくちんよう)の製品が多くみられます。
写真<青花>

青花金彩鳳凰文合子(せいかきんさいほうおうもんごうす)

蓋受けのある口緑部破片があることから合子(ごうす)と推定されます。体部には円形などの区画が配され、呉須(ごす)で施釉後、白化粧土の貼付による鳳凰文や唐草文が施され、鳳凰の頭部と体部には金彩が残っています。中国明の時代末から清の時代の初め頃に、景徳鎮窯(けいとくちんよう)で焼かれたと見られ、これまでの出土品や伝世品でも類例のない、貴重な遺物です。
写真<金彩鳳凰文合子>

五彩(ごさい)

五彩は、白釉陶(はくゆうとう)や白磁を素地に、赤・緑・黄など明るい絵の具で上絵付し焼き付けた製品で、中国の明時代末から清の時代の初めにかけて盛んに焼かれ、日本では赤絵や色絵と呼ばれています。仙台城跡では、約200点余が出土しており、ウマや植物、幾何学文様など、さまざまな絵柄の碗や皿があります。
写真<五彩>

青磁(せいじ)

青磁は、青色に発色する釉がかけられ、高温で焼成された磁器です。中国で焼かれた青磁は、わが国の茶人に珍重されていました。仙台城本丸跡では、100点余の青磁を出土しており、2匹の魚が対面する双魚文(そうぎょもん)のある皿など大型の器もあります。
画像 青磁<双魚文青磁皿>

お問い合わせ

教育局文化財課

仙台市青葉区上杉1-5-12 上杉分庁舎10階

電話番号:022-214-8544

ファクス:022-214-8399