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更新日:2021年3月5日

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食肉部市況概要(平成29年)

と畜頭数

全国的に、牛肉は仔牛の価格高騰等生産者を取り巻く状況が厳しく、特に価格の高い和牛は生産者の高齢化などによりと畜頭数が減少傾向※にある。

また、豚肉も全国的にと畜頭数の前年比割※が続いており、特に夏場が生育不良から頭数が減少した。

(※:農畜産業振興機構HPより)

当市場における平成29年における総と畜頭数は、121,957頭で前年と比較して5,553頭(4.4%)減となった。

  1. 成牛のと畜頭数は、18,355頭で前年と比較して337頭(1.8%)減となった。
  2. 豚のと畜頭数は、103,570頭で前年と比較して5,198頭(4.8%)減となった。
  3. 仔牛のと畜頭数は、31頭であった。
  4. 馬のと畜頭数は、1頭であった。

 

取扱状況

牛肉・豚肉ともに全国的なと畜数の減少を受け、各地市場との競争が激化し、集荷努力の成果が問われる1年であった。

また、牛肉の下位等級品や価格が上昇した豚肉は輸入品と競合し、需要が市場外の輸入品へシフトする動きがあり、市場全体の取引が難しい時期に来ている。

当市場における平成29年における総取扱頭数は、121,410頭で前年と比較して5,606頭(4.4%)減となった。総取扱量は、20,041tで前年と比較して57t(0.3%)増と前年を上回る結果となった。総取扱金額は、22,159,786千円で前年と比較して110,154千円(0.5%)増と同じく上回る結果となった。

1 牛肉

牛枝肉の取扱量は、8,148tで前年と比較して34t(0.4%)増となった。取扱金額は15,963,299千円で、前年と比較して350,480千円(2.2%)減となった。

2 豚肉

豚枝肉の取扱量は、8,035tで前年と比較して467t(5.5%)減となった。取扱金額は、4,150,039千円で前年と比較して122,916千円(3.1%)増となった。

取扱量は、前半は低迷したが、後半は集荷努力により回復した。

3 副生物

副生物の取扱金額は、456,214千円で、前年と比較して12,369千円(4.6%)増となった。

 

平均卸売価格

牛肉は全国的に上位等級の相場は堅調に推移したが、量販店向けなどの下位等級が値を下げ、等級間でさらに価格格差が広がった。前年から相場堅調の和牛もいわゆる「高値疲れ」が出て、上位等級の品以外は値を下げた。量販店や中堅外食向けが多い交雑種も同様の傾向である。

豚肉は全国的な品不足で上昇し、一年を通して高値圏にあった。

当市場における卸売価格の動向は、下記のとおりであった。

 

1 牛枝肉

成牛全体では、1,959円で前年と比較して53円(2.6%)安であった。

和牛は、2,381円で前年と比較して46円(1.9%)安であった。

交雑種は、1,385円で前年と比較して194円(12.3%)安であった。

乳牛は、578円で前年と比較して136円(19.0%)安であった。

 

2 豚枝肉

豚全体では、517円で前年と比較して43円(4.4%)高であった。

 

注:1.2共に、29年次から。平均卸売価格は総金額を総量で除して得た値とした

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