ページID:34755

更新日:2021年3月5日

ここから本文です。

青果部市況概要(平成29年)

1.蔬菜

1月

総入荷量は,前年同月比3%減となった。品目別では,白菜・キャベツは小玉傾向のため前年同月比の15%減となり、法蓮草・レタスでは,入荷量の少なかった白菜・キャベツは前年同月比の180%高となり,潤沢に入荷した法蓮草・レタス・ナス・里芋・胡瓜は前年同月比の20~30%安となった。

入荷数量 10,201トン(前年同月比:97%)

平均価格 235円(前年同月比:22円高)

2月

総入荷量は,前年同月比4%減となった。品目別では,2月初めの天候不順によりキャベツが前年同月比の20%減,生育が安定しなかったナスが前年同月比の25%減となったが,暖冬の影響で前進出荷となった法蓮草・レタス等は前年同月とほぼ同じ順調な入荷となった。

平均価格は,前年同月比3円高となった。品目別では,入荷量の少なかったキャベツが前年同月比の180%高,端境期の人参・白菜が前年同月比の140~180%高となったが,順調な入荷の法蓮草・レタス・胡瓜・トマト・里芋等は前年同月比の20~30%安となった。

入荷数量 9,718トン(前年同月比:96%)

平均価格 238円(前年同月比:3円高)

3月

総入荷量は,前年同月比5%減となった。品目別では,裏年と天候不順の影響で九州が主産地のタケノコが前年同月比の55%減,馬鈴薯と玉葱が,北海道産の残量不足と西南暖地の天候不順のため前年同月比の20%減となったが,暖冬の影響で,法蓮草・ナス・トマト・胡瓜は前年同月比の110%増となった。

平均価格は,前年同月比1円安となった。品目別では,人参が前年同月比の170%,タケノコが123%高となったが,レタス・胡瓜・ピーマン・トマトは前年同月比の20~30%安となった。

入荷数量 11,035トン(前年同月比:95%)

平均価格 237円(前年同月比:1円安)

4月

総入荷量は,前年同月比6%減となった。品目別では,旬のタケノコが裏年と生育期の天候不順で前年同月比の60%減,法蓮草・レタス・玉葱も10%減となったが,中旬以降の天気の回復で遅れていた生育が回復した大根・白菜・人参・葱が前年同月比の10%増となった。

平均価格は,前年同月比2円高となった。品目別では,タケノコが前年同月比の180%,白菜・玉葱も140%高となったが,流通在庫が重なったトマトは20%,入荷量が増加した大根・葱・甘藷は前年同月比の10%安となった。

入荷数量 11,246トン(前年同月比:94%)

平均価格 242円(前年同月比:2円高)

5月

総入荷量は,前年同月比1%減となった。品目別では,裏作のタケノコや生産者の減少によりラッキョウが前年同月比の30%減,キャベツが端境期における産地間連携の不調で前年同月比の10%減の入荷となったが,好天により白菜・ピーマン・レタスが前年同月比の20~30%増となり、その他のそ菜も含めほぼ平年並みの入荷となった。

平均価格は,前年同月比7円安となった。品目別では,九州産の入荷が増えた馬鈴薯は前年同月比の30%安,逆に小玉傾向のため入荷量の少なかった玉葱は125%高となった。しかし,気温上昇により そ菜全体としての荷動きが鈍り,安値傾向で推移した。

入荷数量 12,666トン(前年同月比:99%)

平均価格 217円(前年同月比:7円安)

6月

総入荷量は,前年同月比3%増となった。品目別では,天候にも恵まれ,そ菜全体にわたり平年並みの安定した入荷量となったが,その中でも,特に里芋・甘藷は,前年同月比の50%増となった。

平均価格は,前年同月比17円安となった。品目別では,入荷量が大幅に多かった里芋・甘藷は前年同月比の30~40%安、キャベツ・馬鈴薯・ナスについても20~30%安となった。

入荷数量 12,090トン(前年同月比:103%)

平均価格 218円(前年同月比:17円安)

7月

総入荷量は,前年同月比2%減となった。品目別では,雨の影響で馬鈴薯・玉葱が小玉傾向となり、前年同月比の15%減となったが,そ菜全体としては安定した入荷となった。

平均価格は,前年同月比27円安となった。品目別では,入荷量は昨年と同程度であったにもかかわらず、7月の高温による品質低下と消費者の購入量の減少によりそ菜全体として前年同月比の12%安となり,特に大根・人参・里芋・甘藷は前年同月比の30~50%安となった。

入荷数量 10,765トン(前年同月比:98%)

平均価格 197円(前年同月比:27円安)

8月

総入荷量は,前年同月比1%減となった。品目別では,7月からの日照不足・長雨の影響で胡瓜・ナス・トマト・ピーマン等の果菜類は前年同月比の20~30%減となったが,大根・人参・玉葱・里芋は小玉傾向であるものの,入荷量は前年同月比の10~30%増となった。

平均価格は,前年同月比5円高となった。品目別では,入荷の少なかった胡瓜・ナス・トマト・ピーマン等の果菜類は前年同月比の120~170%高となったが,入荷量が多く小玉傾向の人参・玉葱は前年同月比の30~50%安となった。

入荷数量 10,463トン(前年同月比:99%)

平均価格 206円(前年同月比:5円高)

9月

総入荷量は,前年同月比4%増となった。品目別では,6~8月の低温・長雨・日照不足により、特に北関東地方が主産地となるセルリー・トマト・ピーマンの入荷が前年同月比の20%減となったが、北海道が主産地の人参・玉葱、宮城県が主産地の法蓮草・葱は天候にも恵まれ、前年同月比の20~40%増の順調な入荷となった。

平均価格は,前年同月比33円安となった。品目別では,入荷量が減少したセルリー・トマト・ピーマンは前年同月比の120~140%高となったが、入荷量の多かった人参・玉葱は前年同月比の40~60%安、小玉傾向の馬鈴薯は25%安となった。

入荷数量 11,289トン(前年同月比:104%)

平均価格 205円(前年同月比:33円安)

10月

総入荷量は,前年同月比7%増となった。品目別では,9月から10月中旬の好天に恵まれ,特に葉物の法蓮草・レタスは前年同月比の30%増,大根・人参は10%増となるなど、そ菜全体として生育が良く順調な入荷となった。しかし、旬の国産松茸は,夏の長雨の影響で前年同月のわずか2%の入荷量であった。

平均価格は,前年同月比93円安となった。この大幅な安値は,昨年度が台風などの影響で価格が例年と比ベて大幅に上がったためで,一般的な平均値と思われる5か年の平均価格(205円)と比較しても28円安であった。品目別では,レタスが5か年平均価格の40%安,大根・人参・白菜が30%安となるなど,そ菜全体としても5か年平均価格の同月比の14%安、前年同月比では35%安となった。

入荷数量 11,856トン(前年同月比:107%)

平均価格 177円(前年同月比:93円安)

11月

総入荷量は,前年同月比3%増となった。品目別では,10月上旬までの好天に恵まれ,トマト・玉葱・胡瓜前年同月比の20~30%増となったが,10月中旬からの多雨・日照不足により,法蓮草・レタス・茄子は前年同月比の20~30%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比28円安となった。品目別では,入荷減となった法蓮草・レタス・茄子は前年同月比の120~140%高となったが,入荷量の多かったトマトは前年同月比の40%安,入荷量が前年並みの大根・人参・白菜・キャベツ・馬鈴薯においても消費が伸びなかったためか,前年同月比の30~40%安となった。

入荷数量 11,039トン(前年同月比:103%)

平均価格 227円(前年同月比:28円安)

12月

総入荷量は,前年同月比6%減となった。品目別では,大根・法蓮草・レタスは前年同月比の30~50%減,キャベツ・葱・ピーマン・里芋は,前年同月比の20%減となったが,唯一白菜は前年同月比の20%増となった。

平均価格は,前年同月比29円高となった。品目別では,天候不順により大幅に入荷減となった大根・法蓮草・レタスは年末年始の需要もあり,前年同月比の150~220%の大幅な価格高となった。この価格高の影響で,前年と同程度の入荷であったサニーレタスも前年同月比の170%高となった。同様に入荷量の少なかったキャベツ・葱・ピーマン・里芋は前年同月比の110~120%高となった。一方,計画出荷で順調な入荷が続いている馬鈴薯は前年同月比の40%安となった。

2.果実

1月

総入荷量は,前年同月比17%増となった。品目別では,リンゴは小玉傾向で下位等級の割合が多いため前年同月比の45%減、レモンも20%減となったが,天候回復により色付きが改善したみかんが前年同月比の150%増となるなど,柑橘類・メロンの入荷が増加した。

平均価格は,前年同月比46円安となった。品目別では,入荷量の少なかったリンゴは前年同月比の120%高となったが、入荷量の増加した柑橘類は前年同月比の20%安,旬のいちごも平年並みの価格で推移した。

入荷数量 3,920トン(前年同月比:117%)

平均価格 330円(前年同月比:46円安)

2月

総入荷量は,前年同月比15%減となった。品目別では,終盤となったみかんが前年同月比の15%減,先月に引き続きリンゴも前年同月比の25%減となったが,いちご・メロン・グレープフルーツは安定した入荷となった。

平均価格は,前年同月比5円安となった。品目別では,入荷量の少なかったリンゴが前年同月比の110%高となったが,安定した入荷のいちご・グレープフルーツ等は前年同月比の10~20%安となった。果実全体として,入荷量の減少にもかかわらず,消費量の伸び悩みにより価格は前年同月より安値となった。

入荷数量 3,346トン(前年同月比:85%)

平均価格 370円(前年同月比:5円安)

3月

総入荷量は,前年同月比9%減となった。品目別では,みかんは主産地である静岡が表年の影響もあり前年同月比の216%,主産地の天候に恵まれた西瓜は前年同月比の162%,メロンは130%増となったが,2月に前進出荷したいちごは前年同月比の14%,夏柑類も18%減となった。

平均価格は,前年同月比14円安となった。品目別では,入荷量の多かったみかん・メロンは前年同月比の10~20%安となったが、その他の品目については,ほぼ前年並みの価格であった。

入荷数量 3,085トン(前年同月比:91%)

平均価格 390円(前年同月比:14円安)

4月

総入荷量は,前年同月比6%減となった。品目別では,昨年入荷量が激減したデコポンが熊本・愛媛県産を中心に大量に入荷し,前年同月比の200%増となったこともあり,国内柑橘類は前年同月比の150%増となった。しかし、イチゴは2,3月の前進出荷のため前年同月比の20%減,リンゴも下位等級の出荷が多かったため販売が振るわず前年同月比の20%減となった。

平均価格は,前年同月比22円安となった。品目別では,入荷量の多かった柑橘類は前年同月比の40%安、リンゴも昨年が高値だったため前年同月比の25%安となった。しかし、入荷量の少なかったイチゴ・ビワは前年同月比の110%高となった。

入荷数量 2,476トン(前年同月比:94%)

平均価格 398円(前年同月比:22円安)

5月

総入荷量は,前年同月比3%減となった。品目別では,低温長期貯蔵していたデコポンが前年同月比の200%増,同様に貯蔵リンゴが150%増で入荷したが,6月から旬を迎える西瓜・メロンの入荷は,生育不良のため小玉傾向になるなど,前年同月比の30%減の入荷となった。また、輸入果実のバナナ・レモンは浜在庫があり,前年同月比の110~120%増の入荷となった。

平均価格は、前年同月比16円安となった。品目別では,入荷量の多かったリンゴは下位等級と小玉傾向であるため前年同月比の35%安,荷動きの少ない八朔は前年同月比の25%安となったが,ハウス物の桃・西瓜は前年同月比の110%高,その他の果実は,輸入果実を含め前年同月と同様の価格で推移した。

入荷数量 2,955トン(前年同月比:97%)

平均価格 411円(前年同月比:16円安)

6月

総入荷量は,前年同月比15%減となった。品目別では,昨年から保管していたリンゴが前年同月比の170%,夏柑類が150%増となったが,果実全体として昨年度の大幅な前進出荷の傾向が平年並みに戻ったため,6月から旬を迎える桃・スモモ・ブドウ・西瓜は,前年同月比の40~60%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比11円高となった。品目別では,入荷量の多かったリンゴや消費が伸び悩んだバナナは前年同月比の20~30%安となったが、入荷量の少なかった桃・ブドウは前年同月比の130%高となった。

入荷数量 3,120トン(前年同月比:85%)

平均価格 382円(前年同月比:11円高)

7月

総入荷量は,前年同月比32%減となった。品目別では,昨年は天候に恵まれ10日前後の前進出荷により入荷量が平年より多かったこともあるが、今年は6月の低温の影響で梨・桃・スモモ・ブドウ・西瓜・メロン等は前年同月比の30~70%減となった。しかし,グレープフルーツやバナナ等の輸入果実は順調な入荷となった。

平均価格は,前年同月比62円高となった。品目別では,入荷量の少なかった梨・桃・スモモ・ブドウ・西瓜・メロン等は前年同月比の110~130%高となったが,昨年末からの調整出荷で在庫のあるリンゴは消費の低迷も手伝い前年同月比の20%安となった。

入荷数量 2,674トン(前年同月比:68%)

平均価格 391円(前年同月比:62円高)

8月

総入荷量は,前年同月比16%減となった。品目別では,日照不足による着色不良などにより正品率が少なかった梨・柿・ブドウは前年同月比の40から60%減,昨年の台風により枝折れが多数発した栗は,前年同月比の80%減となるなど,秋の旬の果実の入荷量に大幅な減少が見られた。輸入果実のバナナ。レモン等の入荷は順調に推移した。

平均価格は,前年同月比7円高となった。品目別では,柿が前年同月比の220%高,梨・ブドウ・栗・スモモが110~120%高となったが,その他の果実については,前年並みの価格で推移した。

入荷数量 3,547トン(前年同月比:84%)

平均価格 352円(前年同月比:7円高)

9月

総入荷量は,前年同月比16%減となった。品目別では,7月からの日照不足のため例年より出荷の遅れた桃が、9月に入り順調な入荷となり前年同月比の65%増となったが、8月の天候不順により,メロン・栗が前年同月比の40%減、梨・ブドウ・イチゴも20~30%減となり,更に,西瓜は天候不順による消費低迷により入荷量を調整したため,前年同月比の70%減の入荷となった。輸入果実のバナナ・グレープフルーツは,前年同月比の110%増の順調な入荷となった。

平均価格は,前年同月比15円高となった。品目別では,入荷量の少なかったメロン・栗は前年同月比の110%高,ブドウ・イチゴも120~140%高となったが,消費の低迷した西瓜は前年同月比の30%安,輸入果実のバナナ・グレープフルーツも20%安となった。

入荷数量 3,247トン(前年同月比:86%)

平均価格 320円(前年同月比:15円高)

10月

総入荷量は,前年同月比7%減となった。品目別では,ミカンが今年は裏年であるため,前年同月比の20%減となったが,旬の栗・柿・ブドウが順調に入荷しており,輸入果実のグレープフルーツも前年並みの入荷量に回復した。

平均価格は,前年同月比23円安となった。品目別では,マスカットや巨峰等の高級品目の入荷が多かったブドウや輸入果実のレモンは前年同月比の120%高となったが,気温が例年と比較して高かったためか消費が伸びず,入荷量の少ないミカンも前年同月比の10%安,梨・柿も前年同月比の20%安となった。

入荷数量 4,701トン(前年同月比:93%)

平均価格 232円(前年同月比:23円安)

11月

総入荷量は,前年同月比2%増となった。品目別では,昨年が裏年又は台風の影響で入荷量の少なかった栗が今年は大きな被害もなかったため前年同月比の380%,梨は240%の大幅増加,輸入果実もグレープフルーツが前年同月比の185%,レモンも140%増の順調な入荷となった。一方,メロンにおいては,10月からの天候不順の影響で低等級・小玉傾向となり,前年同月比の50%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比27円安となった。品目別では,大幅な入荷増となった栗・梨・グレープフルーツは前年同月比の30~50%増となり,果実全体としても前年同月比の10%安となった。

入荷数量 4,324トン(前年同月比:102%)

平均価格 282円(前年同月比:27円安)

12月

総入荷量は,前年同月比31%減となった。品目別では,裏作と昨年秋の低温・長雨の影響で,12月の全果実入荷量の半数を占めるみかんは前年同月比の50%減,イチゴ・ブドウ・メロンは前年同月比の30%減の入荷となった。一方,八朔は前年同月比の180%増の入荷となった。輸入果実はほぼ前年並みの入荷となった。

平均価格は,前年同月比62円高となった。品目別では,入荷量が大幅に減少したみかんは,前年同月比の140%高,イチゴ・ブドウ・メロンは前年同月比の110~130%高となったが、その他の果実は.輸入果実も含め,前年同月と同様な価格となった。

入荷数量 4,094トン(前年同月比:69%)

平均価格 407円(前年同月比:62円高)

お問い合わせ

経済局中央卸売市場管理課

仙台市若林区卸町4-3-1

電話番号:022-232-8111

ファクス:022-232-8144