子どもの歯と口
子どもたちの健やかな成長には、歯と口の健康がとても大切な役割を果たしています。心も身体も社会的にも健やかに成長するために、よく食べてよく発声してよく笑える歯と口を持ち、自分で歯と口の健康を守る習慣を身につけてもらいたいものです。単にむし歯のない状態を目指すのではなく、健康を育むために歯と口の積極的な健康を目指しましょう。
むし歯予防のポイント
1.おやつについて
おやつは3度の食事ではとりきれない栄養を補う大切なものです。時間を決めて、次の食事までのあいだをしっかり開けましょう。市販のお菓子を利用する時は、お菓子だけにならないよう牛乳、乳製品、果物、麦茶など甘くないものと組み合わせることもおすすめです。また、箱や袋のままだと食べ過ぎてしまうこともありますので、量を決めて、お皿に取り分けてあげましょう。
2.毎日の歯みがき
幼児期は自分できれいに歯みがきをすることができないので、大人の人が仕上げみがきをしてあげましょう。また、永久歯への生え変わりを迎える小学校低学年も口の中が複雑で、一人できれいにすることはとても困難です。幼児期同様に仕上げみがきをしてあげることが大切な時期です。
3.フッ化物の利用
(1)家庭での活用 フッ化物が配合されたジェルや歯みがき剤、フォームなどが市販されています。歯みがきの時に使います。
(2)医療機関での活用 フッ化物を歯の表面に塗布します。年に3~4回塗ってもらうと良いでしょう。
(3)集団での活用 低濃度のフッ化物水溶液を用いてぶくぶくすることでむし歯予防をします。保育所・幼稚園・小学校など集団で行う方法です。かかりつけ歯科医に相談して、家庭で行うこともできます。
4.かかりつけ歯科医を持つ
健診やむし歯予防の相談ができる「かかりつけ歯科医」をもって、定期健診を受けましょう。フッ化物歯面塗布をしてもらったり、シーラント(奥歯の溝を埋める予防処置)など、家庭でできない予防の手立ても相談できます。
関連リンク
子どもの歯と口の基本的知識やフッ化物の利用などについて詳しくはこちらをご覧ください。