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更新日:2025年3月13日

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補助金活用事例集volume36:株式会社ブルー

事業者紹介

鈴な鈴しろの外観の写真

事業者

株式会社ブルー

「鈴な鈴しろ」所在地:宮城県仙台市青葉区支倉町4-27
TC支倉101

活用補助金

業務改善助成金

既存事業 和食居酒屋

 

活用事例集:さらにおいしく、効率的に 「ベテラン料理人」の導入で顧客もスタッフも満足できる料理を提供

青葉区支倉町にある「鈴な鈴しろ」は、素材や調理法、お酒にこだわった和食居酒屋です。東北大学病院のすぐそばにオープンし、地域の方々や近隣で働く人々に愛されて3年が経ちました。多くの顧客が満足できるようなサービスを提供するために、補助金をどのように活用したか、代表取締役の渡邊富蔵さんに伺いました。

 

 (PDF:2,729KB)
 画像をクリックすると活用事例集volume36が開きます。

 

インタビュー記事

──はじめに事業概要について教えてください。

当店は、ランチとディナーのほか、お弁当の販売も行う和食居酒屋です。「鈴な鈴しろ」という名前は、根菜のように長く太く、地域の方々に愛してほしいという想いでつけました。オープンして丸3年、ありがたいことに店名に込めた想いは少しずつ実現しているなと感じています。

素材にもこだわっていて、地域の食材を大切にしたいとの想いから、野菜は地元の農家から仕入れたものを使用しています。ベーシックな煮物やお魚料理、刺身など、飽きの来ない料理のほか、場所柄、需要の高いお弁当やオードブルの提供も行っており、美味しいとリピートしていただくお客様も増えています。

 

鈴な鈴しろが提供する料理の写真

 

──業務改善助成金を知ったきっかけを教えてください。

オーブンを買い替えたかったので、使えそうな助成金や補助金をインターネットで探したところ、「業務改善助成金」を見つけました。時給の引上げを行うと、設備投資に係る費用が一部助成されるということで、顧問の社会保険労務士さんに相談して申し込みました。人気の助成金だったので待ち時間はありましたが、スムーズに申請することができました。

 

──助成金は何に使いましたか?

他の系列店でも活用しており、使い勝手も分かっている新しいコンベクションオーブンを導入しました。これまで使っていたオーブンよりも効率的な調理が可能で、タッチパネル式のため操作も分かりやすいのが特徴です。蒸す、焼く、低温調理などさまざまな使い方ができ、コンベクションオーブン1台でできることが増えました。コンパクトなモデルで、省スペースにも繋がっています。

 

導入したコンベクションオーブンの写真

 

──新しいコンベクションオーブンはいかがですか?

調理の効率が各段に上がりました。「ベテラン料理人」を1人雇ったようなパワーを発揮しています。今までは料理人がつきっきりで焼いていた料理も、オーブンに入れるだけで良い状態に仕上げるので、手間がかなり減っています。

「蒸し」などの工程もオーブンに任せれば、その時間はガス台を空けることができるため、別の料理に取り掛かることができます。コンベクションオーブンを導入したおかげで、お客様にさまざまな料理をスピーディに提供することができるようになったと感じています。また、お弁当やオードブルなど、一度に多種多様な料理をつくる場合でも対応しやすいです。

 そして、オーブンは匂いや汚れが付きやすく、日頃からのメンテナンスが必要不可欠です。これまでは、営業時間外にスタッフが手作業で掃除しており非常に大変でした。それが、今回導入したモデルは自動で洗浄できるので、スタッフの作業時間を大幅に削減することができ、働き方の改善にも繋がりました。

 

料理の写真

 

──働いている方の反応はどうですか?

時給が上がったことも、調理が効率的になったことも、とても喜んでいます。

オーブンに関しては、操作にコツがいらないので、新しいスタッフに調理法を教えるときも、楽に伝えやすくなりました。例えば、今まではアルミホイルに包んで、時々様子を見ながら焼かなければならなかったものも、時間や温度を設定するだけでちょうどよく仕上げられるので、お任せできます。当店は調理場のスペースが狭く、スタッフと連携しながら、いかに効率的に調理するかが大事なので、「ベテラン料理人」の存在はとても大きいです。

 

コンベクションオーブンを使う様子

 

──どんなお店を目指していますか?

お客様は、わざわざお金を使って食べに来てくださっているので、「おいしかった」と思える料理やお酒を出すのが、まずは大事だと思います。そのうえで、「今日の中で一番楽しい時間だった」と思っていただけるような、料理もサービスも工夫したお店を目指していきたいですね。

 

鈴な鈴しろの内観の写真

 

当社では、3店舗経営しているのですが、これからはそれぞれの店舗で個性を出していきたいと思っています。

私たちがこれまでに理想としてきた料理の在り方を、いろいろなかたちでお客様に伝えられたらと思い、今年は新たな取組みを始めました。「鈴な鈴しろ」では、料理とは切り離せない食器の魅力を伝えるため、アンティークのお皿や酒器などの販売を行っています。実現にあたっては、古物商や酒販免許の取得にもチャレンジしました。

私たちの料理やそこに注ぐ想いを通じて、お客様の喜んだ顔を見るのがやりがいです。これからもお客様に喜ばれ続けるようなサービスを提供したいと思っています。

 

販売しているアンティーク食器の写真

 

──補助金を検討している企業にアドバイスがあれば教えてください。

今、どの飲食店も人手不足に悩んでいらっしゃると思いますが、先ほどもお話した通り、高性能のコンベクションオーブンがあるとかなり効率的な調理に繋がると感じています。実際に当店でも、スタッフがつきっきりで焼き加減等を調整する必要がなくなりました。

また、スタッフの雇用という点では、時給の引上げは大事な取組みだと感じています。今回は、「業務改善助成金」をきっかけに、時給の引上げと設備投資を同時に取り組むことができました。当社と同様の取組みを考えている企業はたくさんいると思いますので、ぜひ積極的な活用を検討していただきたいです。

やりたいことや理想としていることがあれば、当社のように、社労士さんや税理士さんの力を借りながら、いろいろなやり方にチャレンジしてみるといいのではないかなと思います。

 

渡邊さんの写真

 

──本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

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