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更新日:2021年8月3日

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2期目の市長就任にあたって(質疑応答)

令和3年8月2日

 

Q1

新型コロナウイルス感染症に関することで、市長選挙戦でも新型コロナウイルス感染症の対策がまずは最優先だということをおっしゃられていたと思うのですけれども、改めて新型コロナウイルス感染症の対策、例えば検査体制ですとか、これから具体的にどういうことに取り組んでいかなきゃいけないのか、そこのところをもう少し具体的に教えていただければと思います。

A1

これまでも、3月の感染の拡大を受けまして医療体制も逼迫(ひっぱく)をしたその経験からいち早く感染拡大の予兆を捉えたらば行動を起こすのだということで、各種指標を見ながら取り組んでまいりました。患者さんの急増で大変検査も滞ったりしたものですから、保健所体制の強化、検査体制の強化、そしてまた入院を待たれる方々をどういうふうに調整をしていくのか。それからホテル療養所につきましても、関係機関、県とも連携をしながら必要となったときにはすぐ増設できるように努めているところでございます。現在、本市ではもう既に、いち早くでしたけれども、時短営業をお願いして、ご協力もいただいております。東京都などではかなり感染者の数が増えているところですけれども、市役所一丸となって万全の体制を敷いてまいりたいと思います。PCR検査につきましても介護施設あるいは飲食店の方々に対しての検査を継続して重点化して取り組んでまいりますし、また、一般の市民の皆さま方には市役所の1階に開設いたしました民間のPCR検査センター、これのご活用をぜひしていただきたいということもお願いをさせていただいているところです。そして、何としてもこれは、この危機感を共有していただいて、一人一人の方々が感染防止対策に取り組んでいただく、このことが何よりも解決の早道ですので、ぜひいま一度、ご自分でできること、徹底していただきたいというふうにお願い申し上げます。

 

Q2

先ほどおっしゃっていた時短要請もありまして、ただ、ここ最近の感染者数を見ているとなかなか下がり切らないというか、増える傾向にあって、この時短(要請)の今の効果についてはどう考えていらっしゃいますか。

A2

ご協力いただいている皆さま方には深く感謝を申し上げます。また限られたその前の時間帯に利用しようという方々も多いわけですけれども、そのお客さまもそれぞれ対策を取っておられるのだというふうには認識をしております。しかし、お酒が入っていきますと、ついついマスクをして会話してくださいとお願いしていることもお忘れになるケースも出てきましょう。そういうことのないように(マスク着用を)徹底をしていただきたいというふうに思うところです。若い世代の中で感染が広がっているということを、私も選挙期間中にもお話を選挙カーの中からもさせていただきましたけれど、若い方々はとりわけ自分たちはしっかりやっているのだという思いを抱えておられるのも、また肌で感じました。そういう意味では、いつ、どこで感染するか分からない状況にもあるわけですから、自分が感染したときにはこれ以上感染を広げない取り組みというのも重要ですし、いち早く対応する、また積極的疫学調査も徹底していく、検査体制をさらに拡充していくなどなど努めていくということをお話したところでございます。

 

Q3

その感染症の関連でいくとワクチンというところがありまして、今、(接種予約を)一時停止をして打てない方がいらっしゃると思うのですけれども、改めてそのワクチンをいつ頃に再開するのか。また再開した後に、例えば若い世代により早く打ってもらうためにどういう体制を敷いていくのか。そこに関して教えてください。

A3

本当に皆さま方が待ち望んでおられる様子というのは本当にひしひしと感じております。この間、国からのワクチンがちょっと先細りしたものですから、7月6日以降、予約をストップいたしました。大変申し訳なく思うところでございますけれども、国からもある程度ワクチンの配分というのが示されたところでして、まだ十分とは言えないまでもいろいろ精査をさせていただきながら一刻も早く予約の再開に結び付けたいと考えております。また、働き盛りの方々、若い方々が接種しやすいような利便性に富んだ集団接種の在り方ですとか、あるいは夜間にどのように接種が可能なのかなど、医師会の皆さま方とも今いろいろとお話をしながら検討を深めているところでございまして、近々にお話ができるのではないかと詰めの作業をさせていただいているところです。

 

Q4

前回の選挙に比べて、今回街頭演説などでも経済対策であったり企業誘致であったりとか経済政策に関する言及が増えたような気が致しました。そこに込めた思いであったりとか、また現市政の現状認識というところ、お話しいただけますでしょうか。

A4

今般の新型コロナウイルス感染症が過度な密を避けたいということもありまして、東京都市圏の企業の方々も地方に向けた熱いまなざしを送っているという実態調査がございます。一方で、大変なピンチなわけですけれども、仙台はその中でも首都との交通アクセスの良さですとか、また住みやすい自然豊かな環境あるいは都市機能が充実しているということもありまして、とりわけ注目度が高いと、このように認識をしております。言わば、これはピンチですけれども大きなチャンスもあるのだというふうな思いで、私自身が、今、学生さんたち、卒業を機に東京に出ていく数が多いものですから、それをとどめて働いていただける環境も整えていきたいというふうにも思うわけでして、率先して仙台の良さをアピールしながら首都圏の企業の誘致にも努めていきたいというふうな思いが強くございました。そういう意味で、仙台の持っているポテンシャルについて市民の方々にも改めてご認識をいただいた上で、仙台はこれからさらに元気になり得る可能性は十分にあるのだよということを訴えながら、新型コロナウイルス感染症で閉塞的な状況にありますけれども決して仙台は暗くはなくて明るいのだということを訴えさせていただきました。その一つがやはり経済を回復に向かわせるいろいろなツールがあるということだったというふうに認識をしながらお話をさせていただいたところです。

 

Q5

まず取り組むべき課題というのが新型コロナウイルス対策とおっしゃっていましたけれども、もう少し具体的に新型コロナウイルス対策の何を今後やっていくのか。そして2期目に突入されるわけですけれども、新たに新型コロナウイルス対策で何を具体的にしていこうとするのかというところを教えてください。

A5

これは今、新型コロナウイルスのパンデミックは世界でさまざまな対応に苦慮している状況です。そして日本も変異株の影響でこれまでにない爆発的な感染が各都市で起きています。仙台市も、今のところは市民の方々のご協力もあって何とか感染の大きな波を低めに抑えることができているわけですけれども、この各都市での大きな波が仙台に来ることも可能性としては十分にあり得るわけでして、そのことの危機感を共有していただきながら、安心・安全の社会をつくっていくためにもワクチンの接種を急いでまいりたいと思いますし、医療体制が崩壊するようなことにはならないように体制を整えていかねばならない、まずはこのことをやっていく。そして長い間の時短要請等を含めまして地域経済はダメージを受けております。仙台のまちというのはサービス業や観光業が主流になっているところもございます。ですから、その皆さま方が特に痛んでおられます。そこに対してカンフル剤を打ってしっかりと営業を続けていただく。そして収束後にはさらなる発展を遂げられるように支援をしていかなくちゃいけないというふうに考えています。

 

Q6

カンフル剤、具体的にはどんなものが思い当たるのでしょうか。

A6

この間も新たな施策ということで、業態転換を図っていただく皆さま方にもチャレンジ補助金なども準備させていただきました。そのほか、各商店街の皆さま方に収束後に割増商品券を活用していただきながら元気になっていただこうということで、今もう既に準備に入っているところです。そのほかこの間、融資制度も拡充してきているわけですけれども、東日本大震災からこの間回復をする中でも事業者の方々、例えば二重ローン、三重ローンになっている方々もいらっしゃるのじゃないかとも思います。そういう方々に向けて何ができるのかということもこれからの課題になってくるのじゃないかというふうに、私自身は認識をしているところです。

 

Q7

先ほど村井知事の会見の中で白票について言及がありました。村井知事は有権者が投票所に行って白票を投じることはどちらの候補にも投票したくないということで、郡市長は重く受け止めるべきだと発言されました。これについての受け止めをお願いします。

A7

私も1万票を超える票が、白票だったのかどうか分かりませんけれども無効票だったということの報告を受けて、重く受け止めているところです。有権者の方々が託したいという候補がいなかったということは、私自身のこの4年間に対してのそれなりの評価がそうであったということを認識した上で、真摯(しんし)にそれを受け止めた上でこれからの市政に当たってまいりたいと思います。一方で低投票率の中で20万を超える皆さま方から票を、大切な一票一票をいただいたこと、このことも大変重いことだというふうに受け止めております。これから4年間、重責を果たしてまいるつもりです。

 

Q8

市長の公約の発表会見の場で、10のチャレンジですか、市長が今回の市長選で掲げられた公約の具体的な数値目標については当選後に具体的に決めて発表されていくというようなことをおっしゃっていたと思うのですけれども、こうやって改めて当選されて、そういったそれぞれの数値目標についていつぐらいに明らかにされるおつもりかということをお伝えいただけますか。

A8

10のチャレンジを掲げてこの選挙戦、皆さま方にご判断いただこうと思って掲げたところです。その10のチャレンジの中でも既に種がまかれているものもございます。それからまたこれから現に担当といろいろと話を進めながら政策を練り上げていき、事業に上げていかなくちゃいけないところもございます。数値目標という形で何をどのようにお示しをできるかというのはまさにこれからでございます。既に数値目標として持っている、例えば待機児童がゼロにならなかったことについては今年度末までにはゼロにするということは、常々といいましょうか、この選挙期間中にも申し上げました。ただ、不登校児童を減らしていくですとかあるいはまたいじめの問題について、このぐらいの数にしていくなどということはこの指標そのものが大変難しいものもございます。経済対策で申し上げればもう既にコロナ禍の中で経済成長戦略の見直しを進めておりますけれども、その中には数値目標は既に幾つか入れさせていただいているところです。それら含めまして、全体的にどこをどのような数値目標にしていくのかということはこれからもう少し精査していかねばならないというふうに思っています。

 

Q9

いつのタイミングかで改めて発表されるおつもりではあるのでしょうか。

A9

これはその政策、事業そのものがそういう目標値を定めるものに適しているのか、あるいはいないのかということもあろうかと思います。それらも含めてこれからだというふうに思います。

 

Q10

無効票が1万票に上った。調べてみますと過去20年で割合としては一番高くなります。これについて、市長、改めてお受け止めと、この原因、今先ほど少し触れていただいたのですけれども、1期目の市政運営の中でどういったところに原因があったかというふうに分析されているのか、1点教えてください。

A10

今回の選挙戦はコロナ禍の中で政策の議論というのを残念ながら活発に行うことというのができなかったところもございました。本来であれば、立候補した候補がそれぞれ自分の考えている政策について議論を活発に交わし、またそこにおられる有権者の方々からのご質問に答えていく、こういう方法というのが一切取れなかった、このことも有権者の方々には心に響くところが少なかったのだろうというふうにも思います。私の1期4年間の対応がいけなかったということの票であるのか、あるいはこれからに向けてどんなふうに臨むのか、物足りないとお考えになった方の無効票だったのかどうか、それらはよく中身を精査していきたいというふうに思います。全くの白票がどれくらいだったのか、それからまたどういうことで無効票になったのか、そこについては、まだ私詳しく聞いておらないところです。これらも含めてどういう状況であったのかを分析させていただきながら、これからの4年はしっかりと皆さま方のご信頼を得られるように取り組んでいきたいというふうに思います。

 

Q11

投票率も低めに推移して、経済状況なり東京オリンピックなり複数の要因が重なっているかと思うのですけれども、この投票所に足を運ばなかった7割の方、7割の市民の方、有権者の方に改めて市政に関心を持ってもらうためにはどうしたらいいかというふうに市長はお考えになっておられますか。

A11

これは本当に、大都市ではどういうように広報していくのか、選挙のですね、難しいところだというふうに認識をしております。今回も選挙の間、私が回りましたらば、実は高校生も結構反応が良かったのです。18歳になられて初めての選挙がこの仙台市長選挙であるというそういう方々もいらっしゃって、その皆さま方には学校教育の中でもいろいろな取り組みがなされているのだろうなというふうにも思ったところでした。そういう意味で政治はまさに皆さま方が主体ですから、民主主義の根幹であり、基本であり、そして皆さま方が望むことが政治に反映されるわけで、そのことをしっかりとお伝えしていくということがまず一つ重要なところだろうというふうに思います。加えて、今回は大都市の政治に関心を持っていただく、あるいは関心がありながら投票所に足を向けないという方もおいででしょうし、そういう中でどう投票率を上げていくのか、その取り組みというのは本当にこれからさらに取り組みを深めていかなくちゃいけないと思います。大都市の他の地域でもなかなか厳しい状況だろうというふうに思っているところです。加えてこの暑さもあり、外に出るなというふうなことも言われる中で投票所に足を向けていただくことの難しさというのも実感したところでもございました。

 

Q12

いろいろな政策をこれからやっていく一方で、コロナ禍ということもあり、仙台市の財政状況も逼迫(ひっぱく)していると思います。現在の財政状況の現状と、その課題を解決するためにどのようなことをされるのか、教えていただけたら幸いです。

A12

確かにおっしゃられるように、コロナ禍の中でさまざまな対応を取るということで国からの財源も活用しながらですけれども、本市独自のお金も随分と使ってきている状況です。かなり厳しい状況にあるのもおっしゃられるとおりです。これから行財政改革待ったなしだというふうに思っておりますし、その改革についてもさらに精査を深めていかねばならないと思っております。加えて多くの皆さま方から税を納めていただける取り組みというのも併せてしていただくことが肝要でありますから、その点についてもしっかりと対策を取っていかねばならないと思っております。また、次々大きなプロジェクトが山積しているではないかということもいろいろお話の中で今般も聞かれたところでもございますが、いろいろスケジュールに違いもございます。一気に同じ時期に始めていくということではないというそのことにも理解をいただきながら、丁寧にご説明しながら取り進めていきたいというふうに考えています。

 

Q13

先ほど最近新型コロナウイルス感染症の感染者数がちょっと高止まりしているというようなご指摘があったと思うのですが、東京オリンピックのその有観客での試合がここに影響したのかどうかというのは市長ご自身はどういうふうに評価されているのでしょうか。

A13

今回、宮城がサッカーの試合で有観客でした。当初は、組織委員会からも、どのような方々が、どういうような数、どのような行程で入ってこられるのか、あるいは対策はどうされるのか一切明らかにならないところもございまして、大変不安に思いました。そしてこのまま開催されては大変不安だということもありまして、市民の皆さま方を守るためにはやはり無観客にしてもらいたいということの要請をさせていただいたところです。しかしその後、組織委員会の方からいろいろな情報を提供していただきました。それからまた観客を入れるその観客の方々に対する対応についても随分と改善が図られていたと、このように認識をいたします。加えて、緊急事態宣言下にある地域からの移動も控えたいということでキャンセルも多くなって当初の予定よりも少ない人数だったということもございます。そういう意味では、一定程度有観客でありながらもしっかりとやっていただけたのではないかと認識をしているところです。

 

Q14

復興五輪をアピールするという意味では、キャンセルが多いというのはどうだったのかなという指摘ももちろんあると思うのですが、その点についてはどういうふうにお考えなのでしょうか。

A14

やはり、宮城が被災をした中であの場所で有観客でやったということについては、復興の発信ということに一定程度意味があったのだろうというふうには認識をいたします。しかし、今回の復興五輪の大きな旗印は、残念ながら被災地にとって、そしてまた全国、世界各国から支援をいただいたその感謝の気持ちというのを表現するにはやはり難しい状況だったというふうに総括、今の段階ですけれども私はしています。

 

Q15

今回も市選挙管理委員会でミスがありまして、得票数を誤って公表してしまうというミスでした。郡さんの得票も一時21万票までいったかと思われたのですけれども、1万票ごっそり減ってびっくりしたのですけれども。いろんな立場で、候補者の立場でもあり市政のトップの立場でもあって立ち位置が難しいかと思うのですが、今回のミスについてコメントをいただきたいのですが。

A15

選挙管理委員会の体制の中で、申し訳ないことですが今ご指摘があったように集計の発表ミスがあったのも事実でございました。すぐに訂正ということになりましたけれども、こういうミスというのはあってはならないというふうに思います。再発防止策にしっかり取り組んでもらいたいと選挙管理委員会には申し上げたい。