ページID:56014

更新日:2021年8月3日

ここから本文です。

2期目の市長就任にあたって(発表内容)

令和3年8月2日

 

昨日の仙台市長選挙におきまして、皆さまからの信託を受けまして、私自身といたしましては2期目となる4年間について、市政運営の重責を担わせていただくこととなりました。投票率につきましては、過去最低となる29.09%とコロナの影響などさまざま要因は考えられるわけですけれども、この結果を重く受け止めますとともに、20万人を超える市民の皆さま方からのご信託をいただきまして、市政のかじ取りを再び担ってまいる重責にあらためて身の引き締まる思いでございます。

今、最優先に取り組まなくてはならない事項、これは新型コロナウイルス感染症への対応でございます。この度の選挙戦におきましても、市民の皆さまや飲食業界を始めといたしました事業者の方々からも、コロナの早期克服に向けまして、それを求める声、たくさんいただきました。全国各地では第5波といわれる感染拡大の局面にあるわけでございます。本市域につきましては第8期の時短要請を行っているところです。事業者の皆さまには大変心苦しいところではございますが、市民の皆さま方の命と健康を守って、また地域経済の一刻も早い回復に向かうためにも感染の拡大を何としても食い止める必要があると、こう考えています。ワクチンの早期接種を始め、引き続き市役所が一丸となって取り組んでまいります。どうぞ皆さま、ご理解とご協力をいただきますようにあらためてお願いを申し上げます。

長引くコロナ禍によって、浮き彫りとなっている課題もございます。今回の選挙においてもさまざまな方々からお話を伺いました。一人親家庭や学生さんの生活困窮、さらにはヤングケアラーの問題など、特に若者や女性に生きづらさを抱えておられるという状況が見えました。本市の実情を把握したうえで、医療や福祉や介護などの分野とも連携した対策を講じてまいります。

子育て支援や不登校への対応も含めまして、皆さまの生活の安全安心を確保しながら、この仙台のまちを新たなステージに押し上げるチャレンジも重要であると考えております。スーパーシティ構想の実現や都心再構築、また仙台駅前の広場化、さらに藩政時代からの歴史と文化が薫るまちづくりなど、仙台の魅力をさらに高める取り組みを進めてまいります。東日本大震災からの復興などを経て培ってまいりました強み、これを大切に育みながら、活力とにぎわいに満ち、人々には彩り豊かな笑顔が咲き誇るまちとなるよう、全力で取り組んでまいる所存でございます。市民の皆さま、そして報道関係の皆さま、どうぞ引き続きよろしくお願いを申し上げます。

最後に、新型コロナウイルス感染症に関しまして、私から市民の皆さまにお願いがございます。国内における1日あたりの新規陽性者数が1万人を超える日が続いています。これまでの東京都、沖縄県に加えまして、本日からは新たに首都圏3県と大阪府に緊急事態宣言が発令されています。また、北海道や福岡県など5道府県にはまん延防止等重点措置が適用され、感染拡大は全国的な規模となっている、こういう状況です。本市の新規感染者数を見ますと、7月の中旬に1日20人台となる日が連続しまして、いったん下降したものの、先週からは30人を超える日が見られる状況です。L452R変異株の割合も上昇しています。本市は首都圏と直結しておりまして、ビジネスなどでの人の交流が多いという特性もございます。これからお盆の時期を迎えるわけですけれとも、人の流れが増加する懸念もございます。今後、本市においてこれまでにない規模で感染の拡大が起きる可能性も十分にあります。私は極めて強い危機感を持っております。どうぞ、感染拡大を防ぐため、皆さまで危機感を共有していただいた上で、お一人お一人が基本的な感染対策を徹底すること、そして節度ある行動をすることに尽きると考えております。この感染拡大を食い止めるために、いま一度、ご自身の行動や感染対策を確認いただきますように、心からお願いを申し上げる次第でございます。

 

仙台市長 郡 和子