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更新日:2022年8月10日

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発表項目以外の質疑応答(令和4年8月9日)

令和4年8月9日

新型コロナウイルス感染症関連

Q1

厚生労働省の分科会が昨日、オミクロン株(対応)のワクチンに関しての方針というふうに取りまとめられました。率直にまず、市長はこのオミクロン株(対応)のワクチンの接種が10月にも開始ということに関してどのようにお受け止めになっているか教えてください。

A1

新型コロナウイルスもさまざまにウイルスの形を変えながら人体にいろんな影響を及ぼし、そしてまた世界的なパンデミックを及ぼしているわけです。それに対応していろいろと考えていかなければいけない中で、新しいワクチンが開発されていくということについては大変うれしいことだと思っております。今回オミクロン株に対応した新しいワクチンの接種を10月にも開始する方向だということが、昨日政府の審議会の議論で報告されているということですけれども、本日自治体向けの説明会が行われるということで、より詳細なことについてお話があろうかと思います。私、報道ベースでしか存じ上げませんけれども、ただこういうふうに新しいワクチンができてくるということについては歓迎したいと思います。

 

Q2

一方で、今まだ従来の最初のワクチンの3回目接種、60歳未満の方(は)3回目接種、60歳以上の方は4回目接種というお話になって、どうしてもオミクロン株(対応のワクチン)を待とうというような発想になるのではないかというような懸念の声もありました。これに関しては、今の感染状況を勘案してどのように呼びかけをしたいかという点はありますか。

A2

先月末に予約の受け付けを始めた接種の予約状況があっという間に枠が埋まってしまったということで、拡充をして、今、予約を受け付けさせていただくということになっています。そういう意味では、やはり今般のこの感染の急拡大を受けて、やはりワクチンを打った方がいいのじゃないかとご判断される方々も多いものというふうにも判断いたします。ただ今般、このオミクロン株に対応した新しいワクチンということですけれども、接種ができるような状況になるのは、10月とはおっしゃっていただいているわけですけれども、どのような方を対象にどのような形で接種するのかなど、まだ詳細については何も分からない中で、そこまで待つというよりは、この今のワクチンも効果があるわけですから、やはり速やかに接種を検討していただくというのがよろしいのではないでしょうか。そのような方向で私どもも広報をさせていただきたいと思っています。

 

Q3

同じく政府の審議会の中で、5歳から11歳の(子どもの)ワクチン(接種)というのが新たに努力事務に変わりました。この点に関しては、子どもの接種に関して保護者の方が悩まれている声もあるかと思うのですけれども、国の方で努力義務と1段上げたような位置付けにしたことについてはどのようにお受け止めになっていますか。

A3

たくさんのお子さんたち、大勢のお子さんたちが感染しているという状況に鑑みてこのような方向になろうかと思いますけれども、でも法的な強制力というのがあるわけではありませんので、それぞれ親御さん含めて、お子さんご自身のご判断あるいは親御さんのご判断、これに委ねざるを得ないと思いますけれども、それでもやはり正しい情報を分かりやすく伝えていって、お子さんのためにどうするべきなのかということをご判断いただけるようにしてまいりたいと思います。

 

Q4

昨日発表になったところでありますけれども、ワクチンについて市の集団接種会場の予約枠を広げるというお話について、どの程度拡充して、そしてどういうふうな予約枠というものが今あって、さらに市長としてはどういうふうに呼びかけをしていきたいかということをお伺いできればと思います。

A4

まず私といたしましては、お盆の期間も接種ができるような会場も整えさせていただきました。あっという間に予約ができなくなったという方々もおいでなので、枠を拡大しましたので、ぜひ接種のためのご予約を入れていただければと思います。

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

昨日投げ込みをさせていただきましたけれども、今、市長が申し上げましたとおり、お盆期間中、毎日接種できるようにということで、(仙台)駅前の新東北ビルを会場にした接種会場など(で実施日)を追加いたしまして、今回の追加によりまして新たに6千枠程度、拡充させていただいたところでございます。予約は、本日開始したもの、あとあわせまして今週の土曜日には8月の後半分の予約もまた開始するということで、2段構えで予約を開始していきたいと考えております。

 

Q5

昨日(の仙台市新型コロナウイルス感染症対策会議で)各局からの報告があったと思うのですが、消防局で救急搬送困難事案、この間先週1週間で過去最多になったという情報がありましたけれども、そのことについて過去最多を2週連続で更新していると思うのですが、郡市長どう受け止めているでしょうか。また市民への呼びかけなど何かありますか。

A5

皆さま方も、街におられて救急車と遭遇する機会がずいぶん増えているなということを実感しておられるのではないかと思います。7月中旬以降、救急出場件数が急増しております。消防局では、平常時に運用している救急隊に加えまして、臨時の救急隊も編成して対応に当たっているところでございます。そういう中でも熱中症の患者さんも増えているということもあると昨日は消防局長からも話がありましたけれども、救急搬送困難事案が過去最多であった前の週からさらに増加いたしまして、147件と最多を更新いたしました。救急搬送についても大変厳しい状況になっていると認識をしているところです。仙台市の救急車要請マニュアルですとか仙台市救急受診ガイドなどをぜひご覧いただいて、こういうことであるならば救急車を呼んでいただく、そうでなければどういうふうに対応するかなど、いろいろ判断の選択肢があるということを知っていただきますとともに、あるいはおとな救急電話相談#7119がございますけれども、こちらを活用いただいて相談していただければとも思います。ただ、もう一刻を争うようなときにはちゅうちょせずに119番、救急車を呼んでいただきたいと思います。

 

Q6

昨日まで続いていました仙台七夕についてお伺いしたいです。(訪れた方が)3日間で225万人ということで、コロナ(禍)前の2019年にも見劣りしない人出がいらっしゃったという話でした。開催するまで、直前にBA.5の対策強化宣言が出されたりですとか、いろいろ対策とかあったかと思うのですが、改めてこの3日間を振り返ってご所感をお伺いしたかったのですが。

A6

今年の(仙台)七夕まつりはおよそ3年ぶりの通常規模での開催となりました。来訪された方々も、令和元年と比べても引けをとらないくらい、225万人という方々が訪れたということです。お天気にも恵まれたということもあったかと思うのですけれども、コロナ(禍)前の水準とほぼ同規模でございました。私も会場、中心市街地を回らせていただきましたけれども、多くの方々、来られている方々もマスクを着用したり、それからさまざまな機会、右側通行をお願いしますですとか、あるいはここは混雑しているので少し移動をというような声にも対応していただいているということも間近で見させていただきましたし、それからまた少し寂しいなというふうにも見える、ブース、出店がほとんどございませんでした。これは飲食物を販売する出店ですけれども、これもなかったということもあって、お客さま方も冷静に、そしてまた飾りの素晴らしさに、何か笑顔で訪れられている様子を拝見して、よかったなと思ったところです。感染防止対策については、専門家の方々のご意見を踏まえた上で、主催者も大変気を使っておられました。またそれぞれの商店街でもずいぶんと気を使って対応していただいたということで、感染が急激に広がることにはならないと私は思っているところです。しかしこれからもお盆の時期を迎えますし、ある意味では皆さま方には継続的に(感染)防止対策にはお取り組みをいただきたいと思います。また少し状況なども注視していかねばならないだろうなとは思います。

 

Q7

今後9月には定禅寺ストリートジャズフェスティバルですとか、9月末から10月にかけて仙台クラシックフェスティバルという形で、引き続き杜の都を彩るお祭りがあると思うのですが、感染状況がこの状況で続くのかそれとも収まるのか、ちょっとまだ分からないのですが、そういった今後の祭りに対しても、今回のような対策で開催をすべきだというようなお考えでしょうか。

A7

まず(新型コロナウイルスの感染が)急拡大をしている中で、今もこの時間、病院に入院されておられる方、それからホテルで療養されている方、あるいはご自宅で少し心細い思いをされて療養されている方もいらっしゃるのだと思います。お見舞いを心から申し上げたいと存じます。そういう中ではありますけれども、一方でさまざまなイベントというのは皆さま方が待ちに待っているものでもあるわけですね。ほとんどが3年ぶりというふうな冠がついた上で開催されるものが多いようですけれども、イベントを開催するに当たっても安全対策をしっかりと講じていきましょうということで、主催者の方々もさまざまな取り組みを強化されています。専門家の方々のご意見を取り入れながら取り組まれている、このことはとても意義のあることだと思っております。そういう意味で、感染状況はまだまだ予断を許さない状況が続いている中ではありますけれども、できることを広げていく、そしてそれぞれがさまざまな対策、協力できることは協力して行っていくということがまさにウィズコロナを乗り越えていく力になるのじゃないかと考えているところです。

 

Q8

今日火曜日の新規感染者はどれぐらいになる見込みなのでしょうか。

A8

本日の公表予定の新規感染者数は、1,800人程度になる見込みと報告を受けております。まだ最終的な数はこれからということですけれども、今日も少なからずの人数です。多い人数と替えて申し上げていいと思います。

 

Q9

これは1,800人前後ではなく、1,800人台になるということでしょうか。

A9

程度ということですから、その前後を行ったり来たりするのかまだはっきりとこれから最終的に見ていかないと分からないのだろうと思います。

 

宮城県自治体情報セキュリティクラウドの接続障害について

Q10

昨日、行政システムのクラウドのダウンで、県内35市町村どころか幅広い県、市町村で行政のシステム、メールが使えなかったりですとか、あったようなのですが、仙台市で、昨晩復旧はしたというのをホームページで拝見はしたのですが、具体的に被害というのですか、業務の支障に当たったような事例とかというのは報告はあったのでしょうか。

A10

具体的な被害というのでしょうか、本市でも外部からのメール等々が使えない状況だったということで、必要な方々には電話ですとかファクスでご連絡をいただくようにホームページでも周知をさせていただきました。本日の午前1時頃には暫定的に復旧して今は利用が可能だと聞いているところですけれども、今後詳しい原因調査などが行われるようでございます。いずれにいたしましても広い自治体で自治体情報セキュリティクラウドが障害を生じたということですから、しっかりと原因を究明していただいて、このようなことが二度と起こらないように対応していただきたいと思います。

 

安倍元首相逝去に係る半旗掲揚について

Q11

先週ぐらいから新聞などでも載っていますけれども、半旗の掲揚についてなのですが、この頃、市民団体(や)いろんなところから抗議の要請だというような投げ込みや張り出しなども(仙台市政記者)クラブの方にあります。郡市長から、最初に判断をした経緯と今回の最終判断について、今どのように思っているかお聞かせください。

A11

それでは後半の質問で、最終判断についてどのように思っているかということについてですけれども私自身は、前にもたしかこの場でも聞かれたようにも思うのですけれども、長く総理大臣を務められた方です。憲政史上最長の総理大臣でありました。また、東日本大震災からの復興についてもご尽力をいただいた方でもあります。いろいろなご意見をお持ちの方々もおいでですけれども、私自身は国を率いた方がああいう形で亡くなられたことに対して、弔意を表すための半旗の掲揚ということについては当然だと考えたところでございます。また、その経緯でありますけれども、当日7月8日の逝去に関する報道を受けまして、歴代総理大臣の中でもやはり長く務められたということで、本市として哀悼の意を表すべきということで総務局から話があり、私もそれをそうだねという形で伝え、そのように判断をし、関係部署に通知を発出したところでございました。

 

Q12

でも、過去は国や県からの(半旗掲揚の)要請などがあってからそういうのを指示すると聞いているのですけれども、今回、異例の判断になった経緯というのは、やはり今言ったように、市長自身からの哀悼の意というか、そういうものが絶対必要だということを思ったということですか。

A12

これは総務局が各局、区に対して国旗の掲揚に関する取扱基準に従って、通常国旗を掲揚することが可能な施設に対して半旗を掲揚するように対応を依頼するということで、私自身もそのとおりというふうにそれを受けて答え、それが通知の発出につながったということです。

 

Q13

一部の市民団体は(半旗の掲揚について)説明を求めると言っていますが、(説明を求められた場合は)このような説明になるのでしょうか。今後説明していく考えはあるのでしょうか。

A13

いろいろな方々が(今回のことについて)政治的ではないかということでご心配をいただいているようにも聞いております。半旗の掲揚について報道があった後、教育委員会や総務局にもたくさん意見が寄せられていると私自身も聞いております。寄せられているご意見の多くは、市立学校での半旗の掲揚を疑問視する内容というふうなことでございます。改めて申し上げますけれども、弔意を表すための半旗の掲揚でございまして、政治的な行為とは捉えておりません。学校でどういうふうであったのか(については)、これは強制したものでもございませんし、教育委員会で判断されるべきものであろうと考えているところです。

 

Q14

総務局の通知なのですけれども、市長はこの中に教育長も、いわゆる教育委員会もその通知の対象に入っているというのは分かっていたことなのでしょうか。

A14

はい、もちろんです。国旗を掲揚できる施設についてそのように対応するということでしたから、そうだというふうに受け止めております。

 

Q15

今、市民団体が言っているのは、要するに教育基本法の中で、弔意の強制になるというのが政治的な中立に反するのではないかということが言われているのですけれども、その中で教育委員会を対象に加えるということに、市長自身は違和感は持たなかったのですか。

A15

これは、教育委員会には教育委員会で掲げた国旗の取扱基準に基づいて対応するよう、そういう通知でございます。それに基づいて、各学校でのご判断だったのだろうと思います。強制をするものでは全くないと捉えているところです。

 

Q16

実際に学校の中で半旗を掲げたところがあったとお伺いしたのですけれども、実際に半旗を掲げた、安倍元首相と自由民主党に所属していた方の反響、(半旗を)掲げるということがお子さんたちがどのような印象を抱いたと市長は考えますか。

A16

重ねてになりますけれども、政治的な行為とは捉えておりません。あくまでご貢献をいただいた方に対しての弔意を表したものでございます。

 

Q17

先ほどの質問とかぶるかもしれないのですけれども、これまでは合同葬があったときに、政府の要請があって(半旗を)掲げるというのが仙台市の慣例というかだったのですけれども、今回は独自で半旗を掲げるという判断をなさったわけです。しかも7月8日ということで、葬儀の日程も決まっていない段階だと思うのですけれども、これだけ早い段階で市長自身も承知して判断したというのはなぜだったのですか。

A17

これはやはり大変衝撃的な出来事ではあったかと思います。加えて元総理でありましたけれども、長年国を率いる総理大臣として8年8カ月余りお務めいただいた方であって、そしてまた東日本大震災の復興を進める上でも大きな力を発揮していただいたと思います。そういう方が凶弾に倒れられて命を失ったということについて哀悼の意を表すということは私自身も当然と思いました。

 

Q18

(内閣総理大臣としての在任期間が)長いというのと、震災の復興に尽力したということ(が今回の判断の理由)ですか。

A18

さまざまな、安倍総理時代のことでいろいろなお話をお持ちになっている、いろいろなお考えをお持ちになっている方もいらっしゃると承知をしておりますし、それはそういうご意見があるというのは受け止めさせていただきます。しかし、私自身は、あの時の判断はいささかも、私自身の中でもそうですし仙台市の対応としても誤ってはいなかったと思っております。問題ではなかったと思っております。

 

Q19

市民団体の方の意見を聞くと、これだけ早いので何か恣意的なことがあるのじゃないかと考える方もいると思うのですけれども、その辺は市長としてはどうですか。

A19

恣意的なことというおっしゃっている意味が分かりません。亡くなられた方に対して哀悼の誠をささげるというのは、これはごくごく自然なことではないでしょうか。しかも一国の総理を経験された方です。

 

Q20

9月27日に国葬が行われる予定ですけれども、この場合、政府の方から要請があった場合というのは、どのような判断をされますか。

A20

それは要請がどのようになるのかだろうと思います。

 

Q21

仮に来た場合は。

A21

来たというのは、何が来るのですか。

 

Q22

半旗を掲げるような要請が。

A22

それは(その要請)に従います。

 

Q23

この場合は今回と同じように教育委員会に対しても同じような通知をするということでよろしいですか。

A23

そもそも先ほどから申し上げておりますけれども、教育委員会においてはそれぞれ強制するものではなく、教育委員会で掲げている国旗の取扱基準に基づいて対応すべきものであって、本市が強制するものではありません。

 

Q24

今のテーマで重ねて伺わせていただきたいのですけれども、強制力がなかったというお話ですけれども、教育委員会側としては、市長部局からの通知があって、それが来たからそのまま各学校にそういう同じような通知を出したという話は伺っているのですけれども、そういう意味では市教育委員会側にその判断がなかったのではないかと感じているのですが、その点はどういうふうに評価されていらっしゃるでしょうか。

A24

それはどうなのでしょうか。それぞれの学校でどのようにお考えになっているのか、もちろん掲げたところもあったようですし、掲げなかったところもあったようですし、それぞれのご判断だったと思います。それについて、私の方からどうであったかということを申し上げる(ことは)教育委員会と立場が違っていますので、それは申し上げることはできないものと思います。

 

Q25

何か他の市町村とかでも同じような問題が一部起きているのですけれども、それに対して識者の方とかは、強制力がなかったとしても受け取る学校側とかからしたら、教育委員会からそのような通知が出た場合実質的に強制力を伴ってしまうのだという指摘があるのですけれども、その点も同じように受け止めを教えていただきたいです。

A25

仮に強制力があったとすれば、全校一律にそのようになっていたのではないでしょうか。

 

Q26

今回半旗を出されたことに伴う判断なのですけれども、例えばこれまでも総理経験者の方が亡くなった場合でしたら、同じように半旗を出すという通知を出されていらっしゃったのでしょうか。

A26

時と場合によってですけれども、これまでも総理大臣の経験者が亡くなられたときには、個別の状況で判断をしていたと認識をしております。国からの要請があればそれを踏まえながら実施をしていたということだと思います。

 

Q27

重ねてになりますけども、今回国からの通知がない中で、市長のご判断、市長部局のご判断でこの通知を出されたのはどうしてだったということになるのでしょうか。

A27

繰り返しになりますけれども、7月8日の事件の後ご逝去されたという報に接して、総務局では今回、弔意を表すための半旗の掲揚について検討し、そしてその内容を私が認めて、そうだねということで、各施設に国旗の掲揚のできる施設に対して通知を発出したということです。

 

Q28

先ほど半旗掲揚の判断で、これまで総理経験者が亡くなられた場合どのようにされていたかというお話のところで、経験者が亡くなられたときには個別の判断をしていたとお答えになっていたと思うのですけれども、となると、総理経験をされたからといって必ずしも半旗を掲揚していたわけではないのか、それとも総理経験者には必ず半旗を掲揚していたのか、そのあたりを教えていただければと思います。

A28

私自身が現にこういうことをするのは初めてのことですけれども、これまでどうだったのかを確認させていただきまして、国からの依頼ですとか特別の状況だとか、そういうことで判断をしていたようでございます。

 

Q29

先ほど来、通知で教育委員会として絶対的に強制力を持たないとおっしゃっているのですけれども、ただ、当日の夜に通知が来て、それで市長部局から来ればそれは当然市長も了承していると。そうなるとやはり市長のトップとしての影響力というのを考えると、教育委員会はもちろん独立性というのもありますけれども、やはり影響力を考えると、これは即座に反応しなければいけないのかなと、そういうふうに受け取る側もそう考えなくもないなと思ったのですけれども、市長ご自身の影響力、強制力とは別で、市長が判断したことによる影響力についてどのようにお考えになっていらっしゃいますか。

A29

今ご指摘でしたけれども、それはそういう見方をされる方もおられるかもしれませんし、そうではない方もおられるだろうとも思いますので、私自身のことについてどのように捉えられたのかということについて私自身がここで判断するものではないと思います。

 

Q30

例えば国や県からの要請を待たずにすぐ即座に反応した、この判断は間違いなかったということ(ですか)。

A30

私自身は当然のことだと思っております。問題はないと捉えております。

 

Q31

他の市町村では、多くではそこまですぐに反応していませんけれども、それでも間違いはないということでよろしいですか。

A31

そのとおりです。

 

Q32

今回、やっぱりこれだけ各自治体で起きて根強く批判されているのが、学校現場で半旗が掲揚されたことで、郡市長もおっしゃっていましたけれども、安倍元首相に対していろいろな評価がある中で、生徒に対して肯定的な評価としてそのような思いを示してしまうのじゃないかというところで、政治的中立性を侵犯するのじゃないかという批判がそもそも根底にあるのですけれども、そのような指摘に対して郡市長はどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。

A32

政治的な意味合いを持っているものではないというふうに何度も申し上げております。

 

Q33

市長自身がそのような思いであっても、学校現場で掲揚されることで結果的にそのような意味合いを帯びてしまうのじゃないかと思うのですが、その点はいかがですか。

A33

それはそれぞれのご判断なのかもしれませのけれども、私どもはそのような思いを込めて通知を発出したものではございません。とにかく弔意を表すものでというその観点でお話をし、教育委員会は教育委員会で独自にご判断をした上で、掲揚するのか、しないのかをご判断されたのだと思います。

 

Q34

最後に、そうすると学校現場で今回半旗が掲揚されたことに関しては、重ね重ねになりますけれども、市長ご自身としての評価について改めて教えていただければと思います。

A34

それは教育委員会がされることではないでしょうか。

 

Q35

ただ、市長部局から発出された通知がそのまま学校現場で起きているわけでありまして、そのことに対する市長ご自身の評価というのは、問題なかったということで(すか)。

A35

私は問題ないというふうに先ほどからも申し上げているところです。亡くなられた方に対する哀悼の意を表す半旗の掲揚でございます。

 

電力供給体制に係る指定都市市長会要請について

Q36

先日、指定都市市長会で東京の方に行って、電力の安定供給に関する要請をされていたと思います。要請を受けた経済産業大臣の萩生田さんは政務会長に替わるのじゃないかと一部報道ではあるのですけれども、当日の手応えというか、市長会の要請に対する国の反応、手応えはどうだったのでしょうか。

A36

8月4日に指定都市市長会として、萩生田大臣、経済産業省と総務省とに要望を提出させていただき、いろいろお話をさせていただいたところです。仙台市から各都市に呼びかけまして今回のこの要請については取りまとめたもので、直接私が伺ってご説明を申し上げて要請をさせていただきました。電気料金の高騰が市民の皆さま方や事業者の方々の大きな負担になっていることですとか、各自治体の財政需要を増加させていることなどについてそれぞれお話をさせていただいて、非常に真摯(しんし)にお聞きいただいたものと受け止めております。今回お話をさせていただいたことで、今後、国としての対策に何らか生かしていただけるような、そんな期待を持ったところでございます。

 

Q37

実際の制度化、制度を改善するですとか、そういった具体的な言質についてはどうでしたでしょうか。

A37

同じような問題については十分にご理解をいただいたと思っております。その上で経済産業省に対しては、電力の改革方針に基づいて電気料金の抑制と安定的な電気の確保について、供給について、この両立をするためのよりよい方法について制度の見直しをしていただきたいということと併せて、燃料価格の高騰への対応を含めた総合的な対策についてお話をさせていただきました。また総務省には、電気料金の高騰が一般のご家庭や事業所のみならず、各自治体の財政需要も大きく増加させているということも踏まえて、地方交付税(交付金)の増額などの財政措置についてお願いをさせていただいたのですけれども、これについても地方自治体だけではないですねというふうなこともお話があり、中央省庁でも同じような課題も持っているというふうなお話もいただいたところでした。

 

2期目の公約達成状況について

Q38

昨年の仙台市長選挙で再選を果たされてから1年がたちまして、間もなく就任から2期目の1年が終わります。この1年間を振り返って、手応えですとか実現できたこと、できなかったことをお伺いしたかったのですが。

A38

まずは、やはり新型コロナウイルス(感染症)との闘いが続いたということだと思います。また今年も最重要課題であるこの対応に追われた1年だったとも思います。ただ、ワクチンの接種についてはすいぶんと力を入れ、多くの方々に接種をしていただけた。あるいは今般のこの(新型)コロナ(ウイルス感染症)の影響によって生活に厳しさを増している若年層あるいは女性たちの困難な状況を改善するために、公約で掲げさせていただいた女性・若者活躍推進会議を創設することができました。さまざまなお話を聞かせていただいたり、またアンケートなどにも取り組んでいるところでございます。当面、第7波の猛威に対応するということが重要であると認識をしております。一方で、仙台のまちを国内外から選ばれるまちにしていきたいという、そういう強い思いの下、5月には防災環境都市仙台の先進的な取り組みを国際会議の場で私自身がお話をさせていただきました。いろんな取り組みも行ってきております。また、定禅寺通のそれこそ新たな活性化の取り組み、また先ほども話題にさせていただきました音楽ホールと中心部メモリアル拠点の複合施設の整備に向けた取り組み、あるいは海浜エリアでの取り組み、さまざまなこと、チャレンジ10に含めさせていただいたことを着実に進めているつもりであります。

 

仙台市長 郡 和子