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更新日:2023年5月24日

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「グリーンビルディングの整備を促進するための方針」に基づく第1号案件を認定します(発表資料)

令和5年5月23日

(担当)環境局環境企画課
(直通)022-214-8217

 

本市では、「せんだい都心再構築プロジェクト※1の施策の一つとして、都心部における建築物の新築や建て替えの機会を捉え、環境性能の高い建築物の整備を促進する「グリーンビルディングの整備を促進するための方針」を令和3年4月より施行しています。このたび、先日公表された一番町3丁目の電力ビル街区における再開発事業について、同方針に基づく第1号案件となる認定を行います。

この認定では、高水準の環境配慮が確保されるものとして、環境影響評価(環境アセスメント)の手続きが免除となり、着工までの期間を大幅に短縮することができます。

第1号認定をきっかけとして、他の大規模開発事業でもこの制度の活用を促進し、環境にやさしく魅力的な都市空間の創出により、多くの皆さまの活躍の舞台として選ばれる都心を目指してまいります。

 

1 「グリーンビルディングの整備を促進するための方針」について

(1)対象区域

都市再生特別措置法第2条第3項に基づく都市再生緊急整備地域※2

(2)対象規模

高さ100mまたは延べ面積5万平方メートル以上の建築物の建設事業

(3)概要

「せんだい都心再構築プロジェクト」の施策の一つで、令和3年度から施行した本市独自の制度。事業者に対し、省エネ・再エネの導入や緑化の推進、景観への配慮などに取り組みながら、「建築環境総合性能評価システム(CASBEE(キャスビー))※3-建築(新築)」においてSランク(最高ランク)の建築計画を作成することを求める。これにより、環境アセスメントと同等の環境配慮がなされるものとして同手続きが免除となり、着工までの期間を概ね1年から1年半程度短縮できる。

 

2 第1号案件の認定について

(1)認定日

令和5年5月23日

(2)認定案件の事業について

1.事業名称

(仮称)一番町三丁目七番地区第一種市街地再開発事業

2.事業者名称

一番町三丁目七番地区市街地再開発準備組合

3.概要

  南街区 北街区
主要用途 業務、商業、ホール、駐車場等 業務、商業、宿泊施設、駐車場等
延べ面積 約11万8千平方メートル 約5万4千平方メートル
階数 地上35階 地上24階
最高高さ 約180m 約135m

4.事業の位置

仙台市青葉区一番町三丁目7番地内(電力ビル街区)

(3)環境配慮の概要

高効率機器の導入による省エネ化のほか、街区中心部への緑化を施した広場の設置、景観や日影の影響に配慮した建築物の整備計画など、環境配慮に取り組み、各街区でCASBEEのSランク取得が予定されています。

環境配慮の詳細が記載された事業計画書は、(仮称)一番町三丁目七番地区第一種市街地再開発事業のページをご覧ください。

(4)これまでの主な経過および今後の予定

令和5年4月9日 事業計画書(案)の公表、意見公募(~5月8日)

4月28日、29日 事業者から地域住民等への説明会

5月22日 事業計画書の提出

5月23日 認定(協定締結、環境アセスメント除外認定通知)

6月~ 都市計画手続き

令和7年度~令和17年度 工事(解体含む)

(5)「せんだい都心再構築プロジェクト」の他施策の活用予定

以下の3つの施策の活用に向けて、担当部署において事業者と協議を行っています。

  1. 高機能オフィスの整備に着目した容積率の緩和(都市再生特別地区)
  2. 仙台市市街地再開発事業補助金制度の拡充
  3. 改正後の駐車場附置義務条例の適用

 

※1 せんだい都心再構築プロジェクト

「杜の都・仙台」の都市個性を生かしながら、にぎわいと交流、そして継続的な経済活力を生み出し続ける躍動する都心を目指し、市民や事業者の方々などとの連携のもと、様々な施策を組み合わせながら、都心部の機能強化を進める取り組み。令和元年度より開始しており、本案件は同プロジェクトの施策活用第5号案件となる。

 

※2 都市再生特別措置法第2条第3項に基づく都市再生緊急整備地域

都市再生緊急整備地域

※3 建築環境総合性能評価システム(CASBEE(キャスビー))

省エネや再エネの導入、環境負荷の少ない資材の使用、室内の快適性、周辺環境への配慮(騒音・振動、景観、風害、日照阻害)、生物環境の保全など、建物の環境性能を総合的に評価するシステム。