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更新日:2023年6月21日

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ブリュッセル訪問を終えて(発表内容)

令和5年6月20日

 

6月11日からベルギー王国のブリュッセルを訪れ、6月15日に帰ってまいりました。

現地では「第6回OECDチャンピオン・メイヤー・ミーティング」に出席いたしまして、世界中で課題となっている物価高騰と住宅確保に向けた具体的な対応策について、各都市の首長等とディスカッションを行いました。私からは、物価高騰の議論で、低所得世帯や子ども食堂等への緊急支援策などをお伝えし、また住宅確保の問題につきましては、本市の東日本大震災での大規模な住宅再建の経験が一つの参考事例になるのではないかと考えまして、その取り組みを紹介してまいりました。いずれのテーマでも、経済的な視点のみならず、市民の皆さまの心のケアや気持ちに寄り添ったきめ細やかな施策展開の必要性を言及いたしました。こうした視点は会合の提言書でございます「ブリュッセル・ブループリント」にも盛り込まれまして、今後ますます重要性が高まるものと認識しているところでございます。

併せて、会合の合間には、OECDの関係者を始め、参加した世界各都市の首長さんたちとも直接お話をさせていただき、仙台防災枠組の中間評価など防災環境都市の取り組みについてご紹介いたしました。

また日程の途中、フランスのパリ・サクレー大学内にある放射光施設「ソレイユ」を視察してまいりました。本市における東北大学の「ナノテラス」を核としたリサーチコンプレックス形成に向けて大変参考になるものでございました。

今回の訪問で得られた、国際社会との連携や首長・国際団体とのネットワークを今後も最大限生かして、グローバルな視点を持ちながら、世界に選ばれる都市として着実な成長につなげてまいりたいと思います。

 

仙台市長 郡 和子