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更新日:2024年2月7日

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その他質疑応答(令和6年2月6日)

令和6年度当初予算案について

Q1

令和6年度の当初予算案の関係でお願いしたいのですが、どういったところに予算を重点配分されて、過去最大の予算案ということですけれどもその点についても受け止めをまずお願いします。

A1

新型コロナウイルス感染症が5類に移行してコロナ対応の予算というのは落ち着いているわけなのですけれども、しかし長引く物価高騰の影響というのは引き続きあるのだというふうに認識をしています。そういう中でも市民の皆さま方に元気になっていただかなくてはいけませんから、そのような思いで予算編成をさせていただきました。都市機能のアップグレードを図る、そしてまた国内外に仙台を打ち出して多くの人から選ばれる都市になるために必要な予算、そしてそれが本市に潤いをもたらしてくれるような、こういう循環をつくっていきたい、そんな思いで予算編成をさせていただいたところです。3つの柱、3つの軸で予算編成をさせていただいたことについては、先週(担当から)発表させていただきましたけれども、ぜひ皆さんにご理解をいただき、来年度、厳しい状況の中ではありますけれども、だからこそ皆さんの生活に潤いをもたらすようになるような、そんな予算にしてまいりたいというふうに考えています。

 

Q2

どういった事業に市長として力を入れていきたいかというのは、これというような事業がありましたら教えていただきたいと思います。

A2

それでは柱ごとに説明をいたします。1つ目は「未来の担い手を育み、生き生きと学べる環境の充実」ということで掲げさせていただきました。やはり「子育てが楽しいまち・仙台」を実現していくということが重要だと思っておりまして、妊婦さんの健康診査、これについて助成を拡充していく。それからまた男性の育児休業の取得を促進していかなくてはいけないと考えておりまして、新たな制度を作り、それに対しての手当てをするということでございます。それから既存資源を活用した遊び場の事業展開など進めていこうと思っていますし、何より子どもたちが日中過ごす児童館の遊戯室ですとか学校の特別教室、体育館へのエアコンなどの整備、これも推進していこうというふうに考えているところです。2つ目の柱「都市個性を生かした賑わい・活力の創出とグローバルな魅力の発信」ということにつきましては、先ほどもありましたけれども、スタートアップ等も含めて地域の中核を担う企業を輩出するための重層的な支援を力強く推し進めたいと思っておりますし、それからスマート農業など新しい技術を使った実証事業などに取り組んでまいりたい。それからまた国際会議の誘致、開催支援、それと脱炭素先行地域、これに向けた取り組みなどを加速させていきたい。そして3つ目の柱「安全・安心な暮らしを支え、自分らしく輝ける活躍を応援」ということ、これはダイバーシティを推進して誰しもが個性を発揮できるような、価値感を尊重し合うような、そんなような機運の醸成を進めてまいりたいと思いますし、パーソナルヘルスレコードの利活用、それから市民の健康づくり推進に取り組んでいきたいというふうに思っています。「健康の都 せんだい」を実現していきたい、こんなふうに思っているところでございます。以上3つの柱、幾つか事業を申し上げました。

 

Q3

財政の見通しに関して厳しいという見方がありましたけれども、そこについても受け止めがありましたら(お願いします)。

A3

今回もこれまでにない予算規模になりました。財政状況は厳しい中ですけれども、それでもやはり活力ある魅力あるまちづくり、経済の活性化など、域内経済の拡大を目指して将来にわたって税源の涵養(かんよう)につながるような施策というものを積極的に進めていく必要があるのだというふうに思っておりまして、今回の予算編成になりました。

 

Q4

先ほど都市機能のアップグレードとおっしゃいましたけれども、令和6年度、例えば市役所の新庁舎の建設が始まったり、勾当台公園だったり定禅寺通の再整備も工事が本格化します。先ほどおっしゃっていましたけれども、脱炭素先行地域の取り組みも定禅寺通などでは進んでいきます。市がエリアビジョンで「仙台の庭」というふうに表現しているこの辺りの地域、大きく動き出すと思うのですけれども、そのあたり市長としての思いだったり期待だったり、令和6年度にどうしていきたいかというところをお願いしたいと思います。

A4

今おっしゃっていただきましたけれども、50年や100年に1度というような変化を迎える年になるのだろうというふうに思っています。そういう意味では、東日本大震災があり、そしてまた(新型)コロナ(ウイルス)という新しい感染症のパンデミックがあり、大変厳しい状況があったわけですけれども、それを乗り越えて新しく、国際的にもそしてまたいろいろな方々に仙台のまちを選んでいただけるような取り組みを今こそすべきであるというような強い思いで都市のアップグレードを掲げさせていただいたところです。さまざまな面で仙台のまちが変わってゆく、そして元気になっていくということを見ていただけるような都市にしていかなくてはいけないというふうにも考えておりますので、ぜひそのための予算編成であるということをご理解いただき、市民の皆さま方にも議会の皆さま方にもお認めをいただき、進んでまいりたいと考えています。

Q5

高齢化であったりとか公共施設の老朽化への対応とか、どうしても予算規模として膨らんでいく要素というのは理解できるのですけれども、一方で財源の裏付けがなかなかない中で、予算として硬直化した状態というのがずっと続いてきていると思います。市長就任以来、行財政改革というものに取り組んでこられていると思いますけれども、現状ではそういう財政構造について変化の兆しがなかなかどういうところで見つけていったらいいのかなという状況がありますので、ご自身として今行財政改革の進ちょく具合についてどのような自己評価といいますか、これからどのように取り組んでいきたいかというところを教えていただけますでしょうか。

A5

おっしゃられるとおりに、財源をどこからどのように持ってくるのかというのに苦労も重ねながら予算編成をしたのもこれもまた事実でございます。しかし先ほど来申し上げているとおり、今後の仙台というまちの持続的な発展のためには、やはり先手を打っていろいろな仕組みを作っていかなければいけないだろうというふうに考えておりまして、攻めの姿勢で今回も予算編成をいたしました。あわせて仙台市役所経営プランに基づく事務事業の見直しですとか、効率化、これを徹底していくということは重要だと思っておりまして、歳入歳出両面におけるあらゆる方策を講じて、将来にわたり持続可能な財政運営をしっかりとできるようにしてまいりたいと思っています。

 

学校納付金にかかる教員の立て替え払いについて

Q6

宮城県内の公立小中学校の教職員が、授業や部活動に使う物品を保護者から集めた学校徴収金で立て替え払いをした際に、クレジットカードや店の会員カードでポイントを得る、私物化する事例がありました。令和2年度から令和4年度まで(の期間を対象に)情報公開(請求)をしたところ、宮城県内でもかなりの事例が確認されました。市長はその報道を見てどのような感想を思われたでしょうか。

A6

学校納付金というのは児童生徒の保護者の方々から集めた教材費などだというふうに承知していますけれども、適切な事務処理が求められるものだというふうに思っています。そういう意味で、個人のポイントカードあるいはクレジットカードが使用されたことについては適切ではなかったのではないかというふうに受け止めたところです。

 

Q7

情報公開で東北の他の県庁所在地にも開示(請求)をしたのですけれども、特にこういった事例は確認できなかったのですけれども、特に宮城県内では仙台市が最多で123件ほどの不適正なポイント受領をしたケースが見受けられました。この件に関してはどのように感じられましたでしょうか。

A7

教育委員会に確認をしたところ、これまでは個人のポイントカードやクレジットカードの使用を明確に禁止するルールがなかったということであります。対応について教育委員会で判断をすることになるのだろうと思います。

 

Q8

他の地域では件数が少ないのにもかかわらず、宮城県内でも仙台が突出して多いというのはどういった背景があったのかと市長は感じられましたでしょうか。

A8

なかなか難しいですよね。生徒さんたちからお預かりしている、保護者の皆さんたちからお預かりをしているお金を現金で持っていながら(クレジット)カードを使ったということ、これは明確なルールがなかったとはいえやはり適切ではないというふうに思ったところです。一方でキャッシュレスがずいぶん進んでいるのも仙台では実情としてあるかもしれません。海外などでは、ヨーロッパもアメリカも出張に行かせていただいた折に、現金ってほとんどもうなくなっているのねというそういうような決済の在り方もあったりもして、そういう形で本市においてもキャッシュレス決済というのを進めている中でありましたので、そういうこともあるなというふうにも思ったりもいたしました。

 

Q9

仙台市教育委員会の方にも確認したところ、各学校で事務指導をする際に、各学校でも平成26年頃からポイントカードの使用は控えるように指導しているというふうにも伺っています。そうした中でもこの事案はなくならないということで、禁止の通達を昨年11月にしたと伺っていますけれども、ポイントカードの使用に関してどういう具体的な再発防止策というのが考えられますでしょうか。

A9

教育委員会で、今お話しになったようにこれを禁止するという通知を発出をしたということですけれども、引き続き、教育委員会において、適正な処理というのでしょうか、事務処理をしていただくように私からも求めたところでもございます。そういう意味では、今までに明確なルールがなかったところでこのようなことが続いてきたということについては今後は改まるものと、そのように思います。

 

Q10

この件について仙台市の教育委員会では何件ほどこういった事例があったのかということですとか、一部県立(学校)の方ではレシートを改ざんして事務処理をしていたというようなケースもあったようだったのですけれども、そういったことがこの仙台市の方でも確認されているかということについて教えていただきたいです。

A10

仙台市のこの案件について、(昨年)11月の開示決定で精算書を確認した上で、文書で123件ということを教育委員会から報告を受けています。

 

Q11

その中でレシートのポイントが見えるところを例えば改ざんして(というのは)。

A11

ポイントの付与のレシートということだったのですが、改ざんということについて報告は受けていません。

(学事課長)

開示請求に基づきまして、各学校の方から会員カードの利用またはクレジットカードの利用について、立て替え払いの精算書、こちらの方を全て出させました。その中におきまして、明らかにポイントが付与されているもの、クレジット(カード)が利用されているもの、それについて開示をしたというところでございます。なおこちらで確認したところ、レシートが不自然に切り取られているとかそういうものはなかったと認識してございます。

 

宿泊税について

Q12

昨日(交流人口拡大推進)検討会議が開かれまして、市長、前回の市長会見では、2月5日の会議に期待をしているというご発言があったかと思うのですけれども、昨日の会議では(宿泊税)200円という税率が具体的に示されまして賛否両論ありました。今後パブコメを実施して、協議は続けていくということだったのですけれども、市長の現時点でのお受け止め、それから今後このようになっていけばいいななんていう期待感などございましたら教えていただければと思います。

A12

宿泊税についてのお尋ねでした。昨日の検討会議、いろいろなご意見もあってですけれども、宿泊税という新たな財源の必要性そのものについてはおおむねご理解をいただいたというふうに認識をしております。具体的な税率や課税免除の取り扱いなど、ご意見が分かれたところもあったようですけれども、昨日いただいたご意見について、これはやはり仙台市としての考え方を整理していくわけですけれども、市民の方々にもご意見を聞いた方がいいわねということでパブリックコメントも予定させていただいているところです。(宿泊税の税率)200円という額について、これも妥当性を持って提示をさせていただいたところでして、これについてもいろいろなご意見はあったようですけれども、おおむねこの額で理解を得られていたのではないかというふうに私自身は受け止めたところでございます。

 

Q13

そうしますと、このまま宿泊税の200円の導入というのは順調に進んでいくというか、その方向性で行くのだろうなということのご所感であるという感じでしょうか。

A13

私自身としては、昨日も多くの皆さま方からいろいろご意見いただきましたけれども、本市の示しましたこの200円という額についてはおおよそご理解いただけたのではないかというふうには思っているところです。また先ほども申し上げましたけれども、パブリックコメントなどを通して、皆さま方から、一般市民の方々からもご意見を頂戴したいというふうには思っております。

 

Q14

今後、大体いつ頃までに改めて導入したいというふうに考えていらっしゃるのかということと、県も導入の方を検討されていますけれども、その兼ね合いとして何か協議する場とかそういうふうなものを考えていらっしゃるのかということを教えてください。

A14

税率を含めてこれまでもさまざまな論点が提示されていまして、一定程度の整理をした上で県とも具体の協議を進めていかなければいけないだろうというふうに思っています。県の方でも、(議会への提出について)2月定例会ではなくて、次回以降というふうにおっしゃっていましたでしょうか、そんなようなことをお話ししていらっしゃったようでしたので、今の段階で本市としてはまだ時期を確定させてはもちろんいないわけです。ですが、県ともいろいろ協議をしていく中でその時期というのも固まってくることになるのだろうなというふうに思います。まずはその前に、本市としてのしっかりとしたところをつくっていくのが最初ですけれども。

 

Q15

(宿泊税)一律200円について、(検討会議で)おおよその理解が得られたというお話でしたけれども、昨日の会議の中では、市内のホテル、(宿泊代)1万円以下のところも多くて、その中では事業者さんはやっぱり100円ぐらいが限度ではないかという話も明確に出されていたわけですけれども、それを踏まえてさらに、そうはいっても、先行して検討している県の方で300円という案が出ているので致し方ないというような話の流れだったと思います。改めてこの点、ご認識はこれでよろしいのでしょうか。

A15

はい。

 

Q16

おおよそとしては理解されたというふうに。

A16

そうだというふうに思います。

 

Q17

市内に宿泊される方、結構意外というか、一定割合仙台市民の方も多いと思うのですけれどもどう理解を求めていくのか。要は、税を取られて喜ぶ人はいないわけですから、その辺はどう必要性も含めて理解を求めていくのかというお考えがあれば教えてください。

A17

交流人口拡大推進(検討)会議においても、本市が取り組むべき観光政策、ハード・ソフト両面で拡充すべきだというふうな合意は得られているのだというふうに理解をしているところです。そういう意味では、一定程度の財源は必要なわけでして、それを基に取り組みを強化していくことになるわけです。今お話にあった仙台市内の方々がお泊まりになるケースも多いということでしたけれども、お仕事なのかあるいは何なのか、それはさまざまであろうと思いますけれども、いずれもこの都市の観光資源をしっかりと構築していく上でのご理解をいただいていくということになるのだというふうに思っています。

 

県立高校教諭のパワーハラスメント事案について

Q18

先週金曜日、県立高校の方で同僚からパワーハラスメントを受けた女性教諭が自殺されたということ(に関し、県教育委員会から懲戒処分の発表)がございましたけれども、市長、この件に関しましてどのように受け止めをされていらっしゃいますでしょうか。

A18

(事案の発生から)結構時間がたってからの処分の発表だったというふうにも思います。その処分の妥当性についてもいろいろなご意見もあるやに報道を見て思いましたけれども、県の教育委員会における取り組みのことですのであまり多くは申しません。ただやはり教員の皆さま方には子どもたちの範となるような行動を取っていただきたいというふうに思います。話は違いますけれども、「不適切にもほどがある」という(ドラマ)番組があって、昭和の時代から令和の時代にタイムスリップして、昭和の時代はああこうだったわねということも思いながらですけれども、やはり時代は変わっていて、いろいろな方々をしっかりと認めながら、不適切な行動なり言動なりはやはりその人を傷付け、そしてまた死に至らしめるぐらいの状況になるのだということは肝に銘じなければいけないなというふうに思うところです。

 

張本兄妹の卓球・パリ五輪代表内定について

Q19

昨日、(卓球の)張本兄妹がパリ五輪(代表内定)を決めましたが、今の率直な市長の思いをお聞かせください。

A19

妹さんも小さい時からさまざまな成績を収められて、仙台のスポーツ賞なども受賞されている選手です。兄妹そろってパリオリンピックの出場を決められたということ、本当にうれしく思って私もニュースを拝見しました。おめでとうございます。活躍を期待します。

 

Q20

活躍を期待されるということだったのですけれども、ちょっと早いかもしれないですけれども、パリ五輪でのその活躍とか、パリ五輪に出場されるに当たってどういったことを期待されていらっしゃいますでしょうか。

A20

お兄さんの方は本当に素晴らしい、世界を股にかけた活躍をされていましたけれども、一定期間なかなか苦しい時期もおありだったけれど、今回このオリンピックに向けて素晴らしい調整をされて、強い張本さんが戻ってきたというのも、これは本市としてもとても、私としてもうれしかったです。しかも兄妹で出場ということでますますうれしさが倍増しました。ぜひ大きな期待を寄せたいというふうに思っています。頂点を目指してもらいたいと思っています。

 

ダイバーシティ推進について

Q21

ダイバーシティに関してお伺いしたいのですけれども、新年度、(仮称)ダイバーシティ推進会議、設置のご予定と、あとまちづくり政策局にダイバーシティ推進課の設置のお考えもあるというふうに伺っているのですけれども、それぞれどういったこと、どういった役割を担うことを想定されているかお伺いできますでしょうか。

A21

まずダイバーシティということを基本に据えていくということを考えているというふうにお示しをしたわけです。まず、それこそ国籍、性別、障害の有無にかかわらず、一人一人がその方の個性を発揮して活躍できる社会を目指していくということが重要だというふうな根底にある思いです。それは今回の東北大学さんの国際卓越研究大学の認定候補になられたということもあり、高い目標を掲げられて、女性の研究者の方々ですとか外国人の留学生・研究者の方々を増やしていく目標をお持ちになっていらっしゃいます。また半導体工場の進出などもあって、やはり多くの外国人の方々がこのまちに生活をするということをご判断いただかなければいけないわけで、生活していただけるような環境を整えていく必要があるというふうにも思っています。そういう意味でもやはり、どういうところがこれから先、本市において、例えばサインの状況ですとか、それからまた食の問題ですとか、それからまたお祈りをする場所などもあるのかもしれませんけれども、そういうところも含めて、教育もそうですけれどもね、そういう意味でグローバルな都市に仕上げていく大きな一歩にしたいというふうに考えてこのような形にさせていただきました。まだダイバーシティ推進会議のメンバー等々についてはこれからになりますけれども、ぜひそういう思いで国際都市・仙台をつくってまいりたいというふうに思います。

 

Q22

今最初の方で、国籍ですとか性別、障害(の有無)にかかわらず個性を発揮というお話ございましたけれども、多様性なのでどこかで線引きをしてここからがどうこうという話ではないとは思うのですけれども、想定されている立場の方としては、さまざまな国籍、外国人の方ですとか、今ちょうどパートナーシップ制度の議論もされていますけれど、いわゆる性的少数者の方ですとか、障害をお持ちの方ですとか、そういった方がより中心で個性を発揮できるような社会というのを想定されているという認識でよろしいでしょうか。

A22

個性と能力を発揮できる社会、そうですね。はい。

 

Q23

新たに会議を設置されたりですとか課を設置するということは、当然何かしらの問題意識ですとか課題があってのことだと思うのですが、外国人の方、あと性的少数者の方、障害をお持ちの方、それぞれ立場ですとか問題は違うとは思うのですが、現状ではどういった問題ですとか課題があるというふうにお考えなのか、ちょっとなかなか一言では言えないと思うのですがお願いいたします。

A23

誰一人取り残さない社会をつくっていく上では、この理念というのはとても大切なのだというふうに思っております。そしてこれまでなかなか進められなかった施策でもございますので、新たに担当(部署)もつくり、強力にこれを推し進めていく新しい都市にしたいという思いで、推進会議もそうですし組織の編成もさせていただく予定でございます。

 

東北大学総長の交代について

Q24

東北大学の大野総長の後任として、4月から冨永悌二氏、(現)副学長が選ばれましたけれども、大野総長のこの6年間の実績に対するご評価と、あと冨永氏への期待、どういった面で連携を深めていきたいかという思いがあれば教えていただけますでしょうか。

A24

大野総長におかれては、本市のまちづくりにおいても東北大学との連携をもって強力に推し進めていただいたというふうに感謝をしております。とりわけG7(仙台)科学技術大臣会合の誘致に向けてもご一緒に行動を取っていただきました。そして次世代放射光施設も含めて各大臣に東北大学の取り組みということについてもご講演をいただくなど、本当にこのまち、そして東北大学という知の資源について、いかんなく内外にアピールしていただけたのだというふうに思っております。もちろんご自身の研究もそうですけれども、大変素晴らしい総長としてのご活躍だったというふうに思っております。そして感謝を申し上げなければいけないというふうに思います。冨永先生、次期総長の候補ということですけれども、冨永先生には何といってもやはりコロナ禍において本当にさまざまな点で手腕を発揮していただいたというふうに思います。まずワクチン接種の大規模会場の設置に向けてのご尽力、それからまた病院の調整、患者さんの調整も含めて陣頭指揮を執っていただきました。それから医療資源の向上のためにも、いろいろと本市においてもお話を、ご助言もいただいてきたところでございます。それから、これから先、医療ということについては、未病も含めてですけれども、大きなニーズがあり、そしてまた可能性の広がる産業でもあるというふうに認識をしております。そういう意味では、さらにご専門を生かしていただいて、東北の最高レベルの研究力というのをさらに向上させていただけるのではないかなと期待をしています。

 

仙台市長 郡 和子