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更新日:2017年3月31日
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道路の占用基準の緩和を活用して、市中心部商店街の
歩道で大道芸のパフォーマンスを実施(平成28年10月)
地下鉄泉中央駅から商業施設に続く通路でも、
さまざまなイベントの開催が可能になりました
国家戦略特別区域(特区)とは、民間事業者の社会・経済活動を促進するため、国が指定する地域において、法律などによるさまざまな規制を緩和する制度です。
東日本大震災以降、本市では地域や社会の課題解決に事業として取り組む「社会起業家」や女性起業家が増加。その動きをさらに促進するため、開業手続きの簡素化などの規制改革を国に提案し、平成27年8月に「女性活躍・社会起業のための改革拠点」として特区に指定されました。同時に、自動車の自動走行やドローン飛行などの実証を積極的に行う「近未来技術実証特区」にも位置付けられています。現在、本市を含め全国で10区域が特区に指定されています。
特区では、50件以上の規制改革メニューを利用できるほか、新しいメニューを国に提案し追加することもできます。市では、市民の皆さんのアイデアを募集していますので、ご意見をお寄せください。
今後も新たな規制改革メニューの利用を検討するとともに、特区を活用したさまざまな事業を推進し、まちの活力の創出につなげていきます。
社会起業
NPO法人設立手続きの迅速化や雇用労働相談センターの設置、外国人創業者の在留資格基準の緩和などにより、社会起業を促進します。
公共空間利活用
道路空間を有効活用することにより、地域の魅力の発信・にぎわい創出を推進します。
女性活躍
地域限定保育士試験の実施や都市公園内への保育所の設置などにより、女性の社会参加を支援します。 自動車の自動走行やドローン飛行などの実証実験を行います。
近未来技術実証
自動車の自動走行やドローン飛行などの実証実験を行います。
医療
国内未承認の薬の審査期間の短縮など、先進医療を提供できる体制の整備を進めます。
ベンチやオープンカフェ等を道路上に設置する際の許可(道路占用許可)要件が緩和され、路上でのイベントなどが行いやすくなりました。平成28年9月に特区認定を受けた泉中央駅前地区について、泉中央駅前地区活性化協議会事務局の石橋裕樹さんに伺いました。
泉中央駅は、毎日大勢の人が行き交う大きな駅ですが、乗り換えのために通過するだけという人も多く、人を引きつける魅力的な場所という点では何かが足りないと感じていました。
今回特区の認定を受けたことには、非常に大きな意味があります。今まで認められなかった道路部分への店舗の出店や、イベントを行うためのステージや椅子などの常設が可能になり、人々が交流できるエリアを作ることができました。この街の可能性が大きく広がったといえますね。
今後は、周辺の施設も含め、この駅前のエリアを多くの人が回遊し「ここに行けば何かやっている」と期待されるようなにぎわいのある空間、そして、街の中心として、自然と人が集まってくる空間にしていきたいと思います。
設立までに多くの時間がかかっていたNPO法人設立認証の手続きにおいて、申請書類の縦覧期間が2カ月から2週間に大幅に短縮されました。特区を利用して設立したNPO法人の第1号となる「SONAE(そなえ)防災研究所」の古橋信彦代表理事にお話を伺いました。
近い将来確実に発生するといわれていた宮城県沖地震に備え、平成23年に任意団体として活動を開始し、市内外で講演や避難所運営ゲームなどの防災啓発活動を行っていました。
東日本大震災の発生により今後ますます自分たちの活動が重要になると思い、社会的な信頼を得るためにNPO法人格の取得を考えるようになりました。ちょうどその検討を始めた頃、仙台市が特区に指定されたと聞いて早速申請し、平成27年11月に認証されました。従来は最長で約4カ月かかると聞いていた全体の手続きが2カ月程度で済み、その後の計画がスムーズに進みました。
仙台では、地域課題の解決に取り組む団体が増えていると聞きますので、自分の経験を多くの方に広めていきたいです。
ベンチなど公園の機能に関わる施設以外の設置が認められていない都市公園内に、保育所を設置します。待機児童の解消や子育て世代の定住促進など、活気ある地域づくりにつなげていきます。
4月に青葉区中山にある「中山とびのこ公園」内
に保育所が開所します
自動車の自動走行やドローン飛行など、近未来技術を活用した実証実験を進めています。防災分野への活用などを通じて、ドローン関連産業の成長を促進します。
泉ケ岳で行われた、ドローンを活用した冬山
遭難者捜索の実証実験(平成29年2月)
荒浜地区で行われた自動車の自動走行実験
(平成28年3月)
この特集に関するお問い合わせはプロジェクト推進課 電話214・8561、ファクス214・8037、
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