太白区
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更新日:2016年9月20日
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国指定の名勝・秋保大滝
名取川は、大東岳と神室岳にはさまれた峠付近が源となっている。一帯は、県立自然公園に指定された景勝の地。川は、何百万年もの時間をかけて山肌を削り、流れ落ち、険しくも美しい渓谷を造り上げた。それが、二口渓谷。
名取川の源流からわずかに下流には、二口渓谷随一の景観で知られる磐司岩がある。磐司岩は奥州山脈から東へと延びる尾根沿いにある大断崖。位置により表磐司、裏磐司、日陰磐司と分かれる。なかでも表磐司は、高さ100メートルにも及ぶ絶壁が約2キロも続き、見る者を圧倒する。
磐司岩の岩層は、中新世から第四紀にかけてのもの。200万年をはるかに超える時間の中で、安山岩質の岩肌が、浸食により垂直に削られて出来た。
また、イワキンバイやヒモカズラなど、県内一の岩壁植物の大群落が見られるのも、大きな特徴であるという。
磐司岩の下流には、国の天然記念物に指定された姉滝。その先には二口キャンプ場と秋保ビジターセンターがある。二口温泉があるのは、この辺り。周辺にはハイキングコースもある。
二口温泉からさらに下流に向かうと、国指定の名勝・秋保大滝。55メートルの高さから、名取川の全水量が、幅6メートルの滝となって流れ落ちる。
川幅はまだまだ狭く、流れも急。美しい景色に、全く衰えは見られない。
そして、途中、名取川に沿って、鴻巣温泉、神ケ根温泉があり、やがて秋保温泉に至る。秋保温泉の開湯は欽明天皇(539~571年)のころと伝えられ、鳴子・飯坂と並ぶ「奥州三古湯」の一つ。
有馬・道後と並ぶ「三名湯」の一つにも挙げられている。覗橋からの約1キロメートルには、奇岩・怪石が並ぶ磊々峡が続く。
名取川の源流・二口峠からここまでは、奇観・絶景がつらなる自然の宝庫。絢爛、華麗な秋保の四季は、一年を通して、訪れる人を魅了する。
奇岩・怪石が続く磊々峡
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