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更新日:2016年9月20日
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台風とは、熱帯地方の海上で発生した熱帯低気圧が発達して、中心付近の最大風速が秒速17.2メートル以上になったものを台風と呼びます。平均的な台風の持つエネルギーは10の18乗ジュール、世界最大級のオイルタンカー約10隻が積載する石油を燃やしたときのエネルギーに相当するといわれています。
台風は暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達しますが、移動する際に海面や地上との摩擦により絶えずエネルギーを失います。台風が熱帯地方で発達し、北上するにつれてゆっくりと衰え、上陸とともに急速に衰えるのは、北上するにつれて海面の温度が低下し、供給される水蒸気の量が、摩擦により失われるエネルギーの量を下回るようになり、上陸とともに、水蒸気の供給が完全に絶たれてしまうためなのです。
台風は、平均して年間27個程度発生し、そのうち平均3個が日本に上陸しています。
台風は上空の風に流されて動き、また地球の自転の影響で北へ向かう性質を持っています。そのため,通常東風が吹いている低緯度では台風は西へ流されながら次第に北上し、上空で強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度に来ると台風は速い速度で北東へ進みます。
台風が最も多く発生する8月は、まだ上空の西風の力が弱いため、台風のコースが不安定になりやすく、迷走して思わぬ被害をもたらす場合があります。9月以降は、上空の西風の影響が強まるため、南海上から放物線を描くように日本付近を通り、秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。過去に大きな被害をもたらした室戸台風、伊勢湾台風など多くの台風は9月にこの経路をとっています。
台風は、巨大な積乱雲のかたまりで、渦巻状に回転し、強風と大量の雨をもたらします。
台風のもたらす雨には、台風自身の雨のほかに、その影響により活発化した前線による雨もあります。台風の接近により活発化した前線は、その通過前から、長期にわたって雨を降らせ、河川の増水や地盤が緩みを招きます。そして、台風の豪雨がとどめとなって、河川の氾濫やがけ崩れ等による大災害をもたらすのです。
台風は、前にも説明したとおり、熱帯低気圧の発達したものです。低気圧は、その中心部分の海面を吸い上げるように作用するため、海面が上昇します。また、強風が沖から海岸に向かって吹くと、海水が海岸に吹き寄せられ、海面が上昇します。これが高潮と呼ばれる現象です。
このほか、海面が強風にあおられることにより、高波が発生します。
これらの現象と満潮が重なると、海面は、通常からは考えられないほどの高さに達し、大災害をもたらします。
近年は、治水事業が進み,大河川の氾濫等は減っていますが、開発等により都市部の保水能力が低下し,都市部での水害が増加しているほか、丘陵地や急傾斜地を利用した宅地造成により、新たながけが形成され、土砂災害による被害が大きくなる傾向にあります。また、アウトドアレジャーの普及に伴い、上流域に降った雨による増水により、川の中州などに取り残される等の被害も増えています。
ここでは、自分と家族の命を守る様々な台風対策を紹介しています。
角度が急で高さがあるがけ、斜面にひび割れがあったり、過去に崩れたことがあるがけ、斜面にせり出した部分があるがけ、大きな岩が突き出しているがけ等は、崩れやすいがけです。
浸水に備え、生活用品、家具、電気製品等は2階に移動させましょう。
側溝や下水溝、雨どい等につまりがあると、ちょっとした雨でもあふれてしまいます。こまめに確認し、泥や落ち葉等が詰まっている場合には、掃除をしておきましょう。
窓にがたつき等がないか確認しましょう。ガラス窓には、ガムテープを貼っておくと、飛来物等で割れたときに飛散しないので安全です。
また、屋根や壁面等の痛み等も確認しましょう。特に、屋根のカワラやトタンは、傷んでいると飛散する場合があるので大変危険です。
台風が接近してからの高所作業は大変危険です。屋根等の点検は、台風のシーズンに入る前に済ませましょう。
鉢植えやごみ箱、犬小屋等飛散しやすいものは、しっかりと固定するか屋内に収納しましょう(大事なワンちゃんも忘れずに家に入れてあげてください。)。また、プロパンガスボンベは倒れると危険です。しっかり固定しておきましょう。
貴重品、懐中電灯、ラジオ、食料等災害時に必要となるものをリュック等にまとめ、すぐに持ち出せるところに置いておきましょう。
非常持ち出し袋の中身は、そのご家庭の家族構成等によっても変わってきます。
男性で最大15キログラム、女性で10キログラムがひとつの目安です。下の例を参考に、家族で話し合い、必要なものをそろえましょう。
非常持ち出し袋は、いざというとき速やかに持ち出せなければ意味がありません。すぐに手の届くところにおいておきましょう。
家族で、いざというときの避難場所、避難道路を確認し、離ればなれになってしまったときの集合場所、連絡方法等についても決めておきましょう。
また、住所、氏名、血液型等の重要事項を記入した避難カードを作成し、家族みんなで持ち歩くようにしましょう。
避難カード
住所 |
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ふりがな |
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生年月日 |
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性別 |
血液型 |
保護者名 |
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連絡先 |
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勤務先 |
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緊急連絡先(親類・知人等) |
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避難場所 |
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その他(持病・常服薬等) |
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