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更新日:2025年5月21日
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「30by30(サーティバイサーティ)目標」は、生物多様性の損失を食い止め、人と自然の結びつきを取り戻すために、令和4年12月に採択された世界目標で、2030年までに陸と海の30%以上を自然環境エリアとして保全しようとするものです。
環境省ではこの目標を達成するため、国立公園等の保護地域の新規指定・拡張等に取り組むとともに、令和5年4月から、新たに「自然共生サイト」の認定制度を開始しました。この制度は、地方公共団体や民間等の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定し、同区域を30%目標に組み込むことで目標達成を図るものです。
令和7年4月からは、地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律の施行に伴い、特定の場所に紐付いた民間等による生物多様性を増進する活動(現状で豊かな生物多様性を維持する活動、生物多様性を回復・創出する活動)の実施計画が認定対象となります。
仙台市では、生物多様性保全の取り組みの推進と自然共生サイトの認定促進を通じて、30by30目標の達成に貢献していきます。
詳しくは環境省ホームページ(外部サイトへリンク)をご確認ください。
仙台市内4カ所で、自然共生サイトの認定を受けています(令和7年3月末時点)。
令和5年10月25日
宮城野区岡田字砂原地内、若林区荒浜字南官林地内 計3.28ha
東日本大震災により甚大な被害を受けた仙台東部地域一帯のみどりを、市民ひとりひとりの「ふるさとの杜」と捉え、再生に取り組んでいくプロジェクトです。
津波に対する多重防御と地域の文化や震災の記憶の継承という生態系サービス提供を目的に市民協働で生物多様性の豊かな海岸防災林を育成する活動であることが評価されました。
令和6年3月18日
青葉区熊ケ根字大原道地内ほか 計87ha
仙台市で最も古い水道水源ダムである青下ダムの水源涵養林として、水道局が保育管理してきました。水源地の保全を目的として1930年代のダム建設時に一部用地を取得、1990年代には用地を追加取得し、現在に至ります。
健全な森林の育成や良好な自然環境の保全を行うことにより、豊富で良質な水道原水の確保に寄与するとともに、多様な生物の生息場所となっていることや、「青下の杜プロジェクト」として、数多くの企業の協力を得て水源涵養林の保全育成を進めている点などが評価されました。
令和7年2月27日
宮城野区岡田字新浜東通502 ほか 計1.5ha
仙台平野に位置する田園で、東日本大震災で浸水するなどの被害を受けた。復興後は、農薬等を使用しない製法に切り替え、地域に生息していた絶滅危惧種ミナミメダカの地域固有種「井土(いど)メダカ」の保全活動に取り組むことで、準絶滅危惧種ミズアオイが生育するなど自然豊かな環境となりました。
収穫したコメを「仙台メダカ米」として消費者に販売するなど、生物多様性保全の重要性を発信している点などが評価されました。
令和7年2月27日
太白区旗立2丁目2-1 ほか 計64ha
準絶滅危惧種ヒメシャガなどの希少な植生を観察できるスギ人工林や学内農場などの多様な自然環境を有しています。
これらの環境を生かして大学の講義や演習での活用や、地域の子どもたちの農作業体験といった地域貢献活動、行政や企業等と連携した森林調査など多様な活動が行われている点などが評価されました。
令和6年度に仙台市が申請支援をした民有地等が、自然共生サイトの認定を取得しました。
仙台市のモデル事業で支援した民有地等が自然共生サイトに認定されました
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