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更新日:2024年3月12日

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避難所運営マニュアル

平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、甚大な被害の発生に伴い、非常に多くの方が避難所に避難することとなり、避難所のあり方や運営体制について様々な課題が残りました。

仙台市では、こうした課題のほか、市民アンケートをはじめ実際に運営に携わった地域の方々や避難所の施設関係者の方々からの声を基に、新しい「避難所運営マニュアル」を作成しました。

避難所運営マニュアルの特徴

(1)避難所に集まる全ての方が共有するマニュアル

避難所では、連合町内会等の地域団体及び避難者、仙台市が派遣する避難所担当職員、避難所となる施設の管理者や職員が、相互に連携しながら運営を行います。
本マニュアルには、関係者それぞれの役割が記載されているほか、分担して各種活動が行えるよう「マニュアルシート」というチェック式のシートを設けており、避難所に集まる全ての方が共有するマニュアルとして作成されています。

(2)「地域版」避難所運営マニュアルの作成

避難所運営を行う上では、地域の土地柄やそこに住む方々の状況などによって、避難所ごとに重要となるポイントが異なる場合があります。
また、これまでの経験をもとに、避難ルールや災害時の手順を既に定めている地域もあります。
このため仙台市では、地域団体の方々や避難所の施設管理者の皆さんとともに、避難所運営に関する話し合いを行い、地域の実情を反映した「地域版」避難所運営マニュアルの作成を進めていきます。
掲載しているマニュアルは、仙台市の避難所運営に関する共通事項を示したものですが、各地域における避難所の位置づけや具体的な活用方法を記載する欄を設けているほか、「地域版」避難所運営マニュアル作成までの流れについても記載しています。
地域の話し合いにおいても、これらを活用しつつ、地域の状況に合わせたマニュアルの作成につなげてまいります。

避難所運営マニュアルの構成

本マニュアルは、主に災害発生前(平常時)に活用する「事前準備解説編」、水害・土砂災害の危険性に応じた避難や避難所開設について記載した「大雨時避難・開設編」、主に災害発生後に活用する「活動編」の3つの編と、「マニュアルシート集」、「様式集」で構成されています。

※マニュアルを印刷する場合は、「避難所運営マニュアルを印刷する際の留意点(PDF:100KB)」をご確認ください。

避難所運営マニュアルの構成と概要

構成

概要

(1)事前準備解説編(PDF:5,788KB)

         事前準備解説編イメージ図

避難所の定義や運営に関わる各主体の役割など、最も重要な「避難所の基本原則」を記載しています。

地域団体、仙台市、施設とで事前に協議しておくべき事項や、地域版避難所運営マニュアルの作成ポイントなどを記載しています。

(2)大雨時避難・開設編(PDF:3,285KB)

         大雨時避難・開設編イメージ図

地域における水害・土砂災害の危険性に応じた避難や避難所開設について記載しています。

平成27年9月関東・東北豪雨や、令和元年東日本台風(台風第19号)の課題を踏まえて作成しています。

(3)活動編(PDF:1,350KB)

         活動編イメージ図

※必要に応じて、25ページ「避難所運営事前協議事項」(ワード:182KB)もご活用ください。

災害発生後の行動や、避難所に着いてから実施する「施設の開錠」、「安全確認」などの行動について、時系列に沿って記載しています。

避難所運営の準備から閉鎖までの流れと、避難所の運営組織が実施する活動について、基本的な事項を記載しています。

(4)マニュアルシート集(PDF:3,440KB)

         マニュアルシート集イメージ図

※必要に応じて、シート別データ(ZIP:4,679KB)もご活用ください。

避難所運営の各種活動について、種別ごとに具体的な事項をまとめたチェック式のシートです。

「やるべきこと」に対して「その時にできることから」ということに重点をおき、シートをチェックしながら活用できるようにしています。

(5)様式集(PDF:734KB)

         様式集イメージ図

※必要に応じて、様式別データ(ZIP:391KB)もご活用ください。

避難所の状況をまとめたり、区役所に要請や報告を行うための各種様式です。

(6)新型コロナウイルス対策追加事項(令和6年3月)(PDF:2,324KB)

新型コロナウイルス対策追加事項イメージ図

避難所への避難により新型コロナウイルス感染症が拡大することを防ぐため、各避難所で取り組む感染症対策や、そのための事前検討などを記載しています。
上記の避難所運営マニュアル(事前準備解説編、大雨時避難・開設編、活動編、マニュアルシート集、様式集)を基本に、新型コロナウイルス感染症の対策として実施する事項をまとめています。

特色ある地域版避難所運営マニュアルの事例

地域版避難所運営マニュアルは、それぞれの地域の特性等によって、様々な形態のものが作られています。
他の地域においてマニュアルを作る場合、又は内容の修正を行う場合の参考となるよう、以下の表において、特徴のある事例やその地区ならではの事例をいくつか紹介します。
(マニュアル本文については、個人情報等が含まれているため掲載しておりません。)

避難所運営マニュアルの事例

学校名

特色

三条中学校

外国人留学生との連携及び対応を定めている。避難所運営に外国人留学生も参加し、地域と連携して運営に携わる。(留学生にかかわらず、外国人住民も避難所運営に参加する内容への見直しを予定している。)

これらの取り組みにより、三条中学校の避難所運営委員会を構成する「国見地区連合町内会東部ブロック6町内会」が平成28年度防災ボランティア表彰を受賞している。

旧作並小学校、旧作並小学校新川分校

地域特性について記載している。災害が発生するおそれのある場所や道路事情等を記載しているほか、観光客への対応について検討している。

大沢小学校

土足禁止のピクトグラム掲示する場所(ピクトグラムの裏面)

避難所運営上のルールについて、ピクトグラム等を用いた分かりやすい方法で掲示を行う。ピクトグラムや説明文はポスター化し、必要な場所に掲示することで利用者への周知を図る。

燕沢小学校

指定避難所、補助避難所の他に、福祉避難所や児童館について記載している。要援護者や乳幼児の受け入れに活用する。

大和小学校

大和小学校の防災マップ

各家庭などで避難場所等を事前に確認するための防災マップを作成し、マニュアルに掲載している。

向陽台小学校、向陽台中学校

マニュアルと総合防災訓練の実施要領等を一体化し、定期的な訓練の開催に備えている。

長命ケ丘小学校、長命ケ丘中学校

避難所運営委員会役員用のマニュアル以外に、一般家庭への配布等を考慮して内容を省略化した概要版を作成している。

避難所運営に関連する補足資料

(1) 妊産婦や乳幼児への対応など、避難所運営の際に配慮を必要とする内容について、補足資料を掲載しております。

(2) 災害時のトイレの確保について、備蓄しているトイレの紹介や組立方法に関する情報を掲載しております。

(3) 食料、飲料水、粉ミルクの標準的な備蓄数量及びアレルギー対応に関する情報を掲載しております。

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お問い合わせ

危機管理局防災計画課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎2階

電話番号:022-214-3046

ファクス:022-214-8096