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更新日:2023年12月21日

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人気和食店の新業態!ナチュラルワインバル「47ag」【仙台市中小企業チャレンジ補助金取組事例】

株式会社ジーエフ企画の取組事例

昭和23年に開店し、仙台市内に割烹料理店などを展開していた「銀たなべ」は、景気低迷や東日本大震災の影響などにより平成23年に閉店。この老舗の味を絶やしたくないと考えた山原秀之さんは、株式会社ジーエフ企画を設立し、高級和食料理店であった「銀たなべ」の味を引き継ぐ飲食店経営に乗り出した。令和5年時点では、青葉区に「銀灯(ぎんのあかり)」、「柳町銀乃(やなぎまちぎんの)」、宮城野区に「榴岡銀杏(つつじがおかいちょう)」などの和食料理店を展開している。

 

飲食業では、コロナ禍で大規模宴会需要が消失し、特に居酒屋業態では、団体客利用が激減し、売上が回復せず業態転換を迫られている事業者も多い。そうした中で、株式会社ジーエフ企画では、老舗和食店の魅力を若い世代に知ってもらうため、仙台市中小企業チャレンジ補助金を活用して業態転換に取り組み、ナチュラルワインバル「47ag(ヨンナナエージー)」を令和5年8月にオープンさせた。

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(ナチュラルワインバル「47ag」の外観。黄色いドアが特徴的。)

 

山原さんがこれまで経営してきた和食料理店の顧客層は主に40代以上で、接待等のビジネスシーンで利用されることがほとんどだが、今回オープンした47agは、20~30代の女性をターゲットとしたカジュアルな日常使いできるナチュラルワインバル。若者がプライベートで遊びに行けるようなカジュアルさが狙いだ。

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店の特徴は、老舗和食店として培ってきた和のエッセンスを活かした新しい料理と、それに合うナチュラルワイン。料理は、一見すると洋食のメニューだが、実はベテランの和食料理人たちが試行錯誤しながらひとつひとつ作り上げたオリジナルのレシピだ。

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(前菜盛り合わせ/2人前 3,000円(税抜))

 

「当社の強みは、何といっても和食のベテラン料理人の技術。中途半端な洋食では、洋食専門店にはかないません。かといって、若い世代の方に定番の和食でアピールするのも難しい。洋食のメニューだけれども、どこかホッとする和の要素が感じられる料理をどうやって表現するのか、メニューづくりは、とても苦労しました。」と山原さん。

 

仙台市中小企業チャレンジ補助金制度では、補助金だけでなく、さまざまな分野の専門家による伴走支援も受けられるのが特徴だ。今回、ジーエフ企画では、仙台市からイタリア料理の専門家によるアドバイスなどの支援も受けられた。

 

こうした料理と一緒に、近年注目されているナチュラルワインを味わえるのも47agの魅力のひとつ。ナチュラルワインは、豊富な品揃えと知識を持つ仙台市内ワインショップのBATONS(有限会社マキュイジン)から山原さん自らが仕入れ、お客様の好みに合わせて提供している。

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「赤、白、ロゼ、発泡などいろいろな種類のワインを取り揃えています。どのワインもそれぞれ個性があり、体に染み入るような味わいです。当店のこだわりの食事と合わせて、ぜひいろいろ楽しんでいただきたいです」

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(オーナー・山原秀之さん)

 

和の技法を活かしたメニューとナチュラルワインをコンセプトとした店づくりは、新たな顧客層の開拓だけでなく、人手不足が続いている飲食業界の中で、様々なキャリアを積みたいという若い求職者の取り込みも目指した取り組みだ。

 

料理やナチュラルワインの選定、店内のしつらえに至るまで「若い世代に和食の魅力を知ってもらいたい」という山原さんの願いとこだわりがふんだんに詰まっている。今後は、47agの向かいに「かまど料理銀兵衛(国分町)」を移転する構想もあり、将来的には2つの店を行き来する楽しみ方もできそうだ。

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(令和5年11月取材)

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