ホーム > 事業者向け情報 > 経済・産業 > 中小企業支援 > 支援メニュー > 新事業を展開したい > 施策 > 仙台市中小企業チャレンジ補助金 > 社交ダンススクールがキッズダンススクール「ダンススタジオマジカルモーション」立ち上げ【仙台市中小企業チャレンジ補助金取組事例】
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更新日:2024年3月11日
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株式会社LIBRA代表の齊藤嘉昭さんが主宰する社交ダンススクール「齊藤ダンスガーデン」は、平成20年に開校し、平成23年に現所在地である宮城野区東仙台に移転して自社スタジオを設立した。インストラクターを務める代表の齊藤嘉昭さんと妻の齊藤みさとさんの二人は学生時代からペアを組み、過去には学生全日本大会で準優勝の実績を持つ実力派。
「ジャズダンスなど1人で踊れるジャンルとは異なり、社交ダンスは男女ペアを組んで勝負する独自の競技性が面白いんです」と魅力を語るお二人。
(齊藤嘉昭さん(右)、齊藤みさとさん(左))
確かな実績に裏打ちされた指導が評判のダンススクールでは、1クラス10名程度のグループレッスンと、マンツーマン指導を受けられる個別レッスンを開講しており、会員数は約180名(令和6年2月現在)。シニア層の会員が多いものの、社交ダンスのスタンダードなワルツやタンゴだけではなく、ラテンやサンバの専門的指導ができる強みから、県外から通う学生もいる。会員の約7割が個別レッスンを併用しており、上達意欲も高い。シニア層の会員の方からは、「レッスンに通うようになってから姿勢が良くなっただけでなく、おしゃれにも気を遣うようになり、若々しく活き活きと暮らせるという声もいただいています」とみさとさんは嬉しそうに話してくれた。
しかし、ある時期から、高齢化による会員減少だけでなく、アマチュアの競技人口にも陰りが見られ、ダンススクールの会員減少に直面し悩まされることとなった。「若年層が入りにくいのは、続けていく上でコストがかかることもありますが、社交ダンスに対してシニアが楽しむものというイメージが強いことも大きな原因と考えています。近年、社交ダンスは競技性の高いスポーツという認識も高まってきたものの、そもそも男女で手を取って踊るスタイルに抵抗感がある人も多いようです」と嘉昭さん。ペアになって対面で踊る性質上、コロナ禍においては営業もできない状況が続き、頭を抱えたという。
こうした課題に対応するため、嘉昭さんは令和5年度仙台市中小企業チャレンジ補助金を活用して、子ども向けにHip-Hopを中心としたキッズダンススクール「DanceStudio MagicalMotion」を立ち上げることにした。
「Hip-Hopなどのストリートダンス自体、若い世代に人気のジャンルですが、ストリートダンスを幼い頃から学ぶことは、コーディネーション能力(子どもの運動力や頭脳を発達させるために必要な能力)を高める良い手段になると考えたためです。また、私自身も、高校生の頃まではストリートダンスもやっていたので、その経験も活かせると思いました」と嘉昭さん。
自社スタジオの2階のレッスン室を改修し、令和5年12月よりHip-Hopを中心としたグループレッスンの提供を開始し、12名の会員が習い始めた。会員のほとんどが未就学児〜低学年児童で、近隣に住む家庭がアクセスの良さを重視して子どもを通わせている事例も多い。
キッズダンススクールのインストラクターは、社交ダンスとは別のストリートダンスや子ども向けのダンス指導に長けたインストラクターが担当している。
「高校生くらいになると自分でインストラクターのInstagramアカウントを見て、通いたいダンススクールを選ぶそうです。今後は、インストラクターの持ち味や高い技術力を発信し、中高生の生徒を増やしてきたいと考えています。会員数が20名くらいまで増えたら、発表会もできますし。発表の場ができたら、続けていくモチベーションも高まりますから。」
社交ダンススクールの会員の中にも、ストリートダンスに関心を持つ人も出てきており、ワークショップ形式の大人向けレッスンも考えているという。ダンスを通じて、世代・ジャンルを超えた賑わいが広がっていく日も遠くはなさそうだ。
(令和6年2月取材)
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