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更新日:2022年7月8日

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第1回「-協働がつなぐ仙台-郡市長とふれあいトーク」(5月26日)

令和4年度初回となる今回は、東中田市民センターにて、太白区四郎丸・袋原地域の歴史、言い伝えを語り継ぐ活動をしている「かにっこ語りの会」の皆様と懇談しました。

懇談の様子

かにっこ語りの会

かにっこ語りの会は、平成25年に開催した「語り手ボランティア養成講座」(東中田市民センター主催)の参加者により結成され、地域の歴史や伝説の語り手として歴史文化の伝承に尽力しています。市民センターの講座や落合観音堂(※)夏祭りに参加しているほか、小学校を訪問し、子どもたちに紙芝居やフィールドワークを通して太白区四郎丸・袋原地域の歴史や伝説について伝承する授業も行っています。
※落合観音堂は、仙台巡礼33観音の31番札所で十一面観音像をまつっており、伊達政宗が家臣に命じて造営された。

懇談に参加された方

代表:大原 尚子(おおはら・ひさこ)さん
会員:今野 美枝子(こんの・みえこ)さん
会員:吉田 きみ子(よしだ・きみこ)さん
会員:鈴木 幸子(すずき・さちこ)さん
会員:渡邉 惠美子(わたなべ・えみこ)さん

集合写真

市長
皆さんこんにちは。今日はとても楽しみにしてまいりました。先日、まちづくり活動賞(※)を受賞されたということも聞いておりまして、そういう良い機会にお会いできてよかったなと思っているところです。
※まちづくり活動賞は、太白区まちづくり推進協議会より、5年以上継続して活動している個人または団体で、その活動の成果が顕著であるものを表彰。

大原さん
東中田にお越しいただきましてありがとうございます。このたび、私たちの活動に目を止めていただき、さらにこのような形で郡市長さんと直接お会いしてお話を交わすことができる機会をいただきまして、とても光栄に存じております。2013年に市民センターの企画の中でスタートして9年目、7名でささやかに活動しております。

吉田さん
私もこの活動に参加して自分自身にプラスになり、知らないことを知ることは本当に素晴らしいことだと感じています。

鈴木さん
途中2年くらい休会しましたが2013年の講座から参加しています。私も、知らなかったことを知ることは、すごく素晴らしいと思います。

渡邉さん
落合観音堂で紙芝居を読み聞かせする機会があり、そこに参加して、私も地域のことを知ろうかなという動機で参加して3年目です。地域のこと全然知らなかったものですから、メンバーの皆さんからいろいろ教えてもらいながらやっております。

今野さん
私も発足当時からの会員で、袋原に来て30年になりますが、わからないことがたくさんあります。この会に入ってよかったと思います。

かにっこ語りの会活動紹介

スライドで活動を紹介する様子

スライドで活動を紹介する様子

大原さん
私たちが作った紙芝居「四郎丸とかにの観音様」があります。2017年に1年ほどを費やして出来上がりました。絵は袋原中学校の美術部の生徒さんに書いていただきました。観音様の顔も若い感覚で書いていただいて、とても美しい観音様になり、完成した紙芝居を、一学期の最後の日に体育館に全校生徒が集まって、その紙芝居のお披露目をしました。

市長
一緒に作っていくという作業は、お互いに大きな意味合いがあったでしょうね。

吉田さん
私たちとしてはもっと一緒に作業したかったのですが、中学生たちはなかなか時間がなく、非常に難しいと感じました。若い方のセンスで絵を描いてくださってうれしく思っております。

紙芝居「四郎丸とかにの観音様」披露

紙芝居を披露する様子

紙芝居を披露する様子

あらすじ
名取川は昔、その流れをも変えてしまうほどのあばれ川でした。ある大雨の後、閖上浜に流れ着いた観音様。浜の人たちは小さなお堂に観音様をお祀りします。ある時、袋原に狩りに来ていた伊達政宗は、閖上浜に向かう途中、お堂の前を通ります。近くにいた村の古老に「お堂には一派な観音様がおられます。どうぞ馬から降りてお通りください」といわれましたが、政宗は馬に乗ったままお堂を通りました。その夜政宗は激しい頭痛と鼻血に悩まされます。観音様に無礼を働いたと思った政宗は、家来に新しいお堂に建て替えるよう命じました。こうして寛永4年(1627)仙台巡礼33観音の31番札所として「落合観音堂」が建てられました。その後の大雨で、名取川が氾濫し、新しいお堂も水に浸かり、観音様も流されてしまいます。村人たちは観音様を探すと、川辺に数えきれないかにに囲まれている観音様が見つかりました。城下に住んでいる物知りなお坊さんの話では、観音様はアララギという、かにが大好きな樹液の出る木でできているというのです。それからというもの、村人たちの中には、観音様を助けたかにに感謝するために、かにを食べない人もいるということです。

市長
ありがとうございます。史実、民話などを伝えていくという活動、すごく素敵な会だなと思いました。2作目の紙芝居を作ってらっしゃると伺ったのですけれども。

新作の紙芝居「平の献上ごんぼ」の紹介

新作の紙芝居を紹介する様子

大原さん
「平の献上ごんぼ」が完成間近です。7月20日に老壮大学で発表させていただく予定です。だいこん、ごんぼ(ごぼう)は、ここの名産品です。

市長
皆さん楽しいから続いているということもあると思いますが、特にこの活動で充実しているなと思うことや、大切にしているところなど教えてください。

吉田さん
私は袋原、四郎丸の生まれではなく、30数年前によそから来ました。この会に加入するまではいろいろな歴史のあるところをただ通っていましたが、知るようになってから見る目が変わりました。

鈴木さん
人前で紙芝居を読むことがすごく奥が深くて難しいと感じました。

渡邉さん
昔の名取川の歴史や地域的なことをたくさん知ることができて、知識として得られて、楽しく面白いなと思います。

今野さん
私も袋原に住んでいますが、歴史に関しては温度差を感じます。転勤などで新しい人が増えているので、紙芝居やサロンを開催して伝えていけたらと思います。

市長
ありがとうございます。さまざまな歴史を紐解いて、地域の皆さんたちにお伝えするという活動をしながら、ご自身の学びにもつなげ、さらに地域の活性化にもつなげていただいていると実感しました。今日は本当にありがとうございました。

お問い合わせ

市民局広聴課

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