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更新日:2023年2月26日

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第4回「-協働がつなぐ仙台-郡市長とふれあいトーク」(11月3日)

11月3日(木曜)に、若林市民センターにて、高齢者介護予防の自主活動を行っている「さわやか会」の皆さまと懇談しました。
懇談前には、「さわやか会」の皆さまと、脳トレや体操に取り組みました。

体操している様子

脳トレの様子

全体写真

体操をしている様子(写真)     脳トレをしている様子(写真)     会員のみなさんと(写真)

さわやか会

河原町地域包括支援センターの支援を受け、平成23年度に高齢者の介護予防活動を開始し、平成25年度からは自主グループとして、若林市民センターを会場に月2回、2時間程度の活動を継続しています。
活動内容は、介護予防に関連する話題のトークタイム、体操、脳トレなど、皆が楽しく参加できるメニューを、会員同士で話し合いながら決めています。

懇談に参加された方

会長 菅原 ちえ子(すがわら・ちえこ)さん
副会長 海野はつ江(うみの・はつえ)さん
会計 菊地とみ(きくち・とみ)さん
会計監査 安達やゑ子(あだち・やえこ)さん
会計監査 丹野きよ(たんの・きよ)さん
河原町地域包括支援センター機能強化専任職員 佐藤優子(さとう・ゆうこ)さん

懇談者との記念写真

懇談の様子

懇談したみなさんと(写真)     懇談の様子(写真)

市長
 懇談の前に、脳トレや体操を一緒にさせていただきました。体操は結構な運動量で、汗をかきました。
 本日のような介護予防活動に継続して参加していくことが、高齢になっても介護の必要がなく、元気に生活できることにつながるということを実感したところであり、地域における介護予防活動を支えてくださっているのが、皆さまの存在であると考えます。
 今日は限られた時間ではありますが、ぜひ、皆さんのこれまでのご経験などをお聞かせいただき、少しでも市政に反映させていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、おひとりずつ自己紹介をお願いします。

菅原さん
 会長の菅原です。先ほど、進行しているところをご覧いただきましたが、会長として頑張っています。

海野さん
 副会長の海野です。皆に支えられて2年間活動し、今年で3年目に入ります。

菊地さん
 会計の菊地です。今年で4年目になります。どちらかというと数字を扱うのは苦手なのですが、脳トレのつもりで会計を担当しています。

安達さん
 会計監査の安達です。さわやか会は、調子の悪い時は無理をせずに休む、元気のときは参加するという約束があります。

丹野さん
 会計監査の丹野です。名簿や教材など、いろいろなものを書かせていただいています。書くことが脳の活性化になっていると思い、喜んで引き受けています。

佐藤さん
 河原町地域包括支援センターで、機能強化専任職員をしております佐藤です。地域の皆さまにはいつまでも元気で、できれば笑顔で生活していただきたいので、ほかの職員と協力しながら活動に参加しています。会員の皆さんから声がけしていただくなど、逆に元気をもらっています。

活動をはじめたきっかけについて

市長
 どのようなきっかけで、この「さわやか会」を始められたのでしょうか。

佐藤さん
 若林地区における介護予防の拠点づくりということで、平成23年に地域包括支援センターの事業として、若林市民センターで介護予防教室を始めました。並行して、市でも、介護予防のサポーター養成講座やスクラップ講座などのプログラムを開催しました。養成したサポーターの方の数も増えましたので、平成25年に菅原さんに代表(会長)をお願いして、自主化することになりました。

自主グループ活動について

市長
 地域の皆さまのみで活動を続けてこられるのは、大変なことだと思いますが、この自主グループ活動について、あるいは皆さまの役割などについて教えてください。

菅原さん
 自主グループを立ち上げて約10年になりますが、最初の頃はまだ60歳そこそこでしたので、皆を上手にする技術を身につけるまで、6年から7年はかかりました。悩んだときは、当時、民生委員を務めていた安達さんに相談しました。

安達さん
 皆には、会長を盛り立てるように、会長には気にせずに進めるように促しました。菅原さんと私は、当初からのメンバーになります。

市長
 当初は、菅原さんと安達さんが、二人三脚のような状態で進められたのですね。「さわやか会」を開くにあたっては、定例で毎月、何日などと決めているでしょうか。

菅原さん
 基本的には、月2回木曜日の午後1時からとしていますが、施設申し込みが必要で、抽選で当選した日に開催します。施設利用の申し込みは、海野さんが担当しています。

市長
 新しく来られる方というのは、会員の方がお声がけをされて参加しているのか。

安達さん
 「さわやか会」が楽しいということが風の便りで広まって、ご参加されている方も多いです。

菅原さん
 自宅に「さわやか会」に参加したいと問い合わせがくるのですが、いつでもいいと答えています。安達さんがいうように、楽しいということが自然と広まっていると思います。

市長
 会を運営していくにあたり、会計としての役割等についてお聞かせください。

菊地さん
 参加者から会費として1回200円いただいています。主に会場使用料などにあて、残りは休憩の際のおかしなどの購入費用としています。以前は、ひな祭りやクリスマスなどのイベントのとき、おやつを出していましたが、コロナ禍なので、だんごや健康飲料をお持ち帰りにして渡しています。毎回ではないですが、こうしたことも、楽しみの一つと考えています。

市長
 役員の皆さんたちは、準備など、どのようにされていますか。

安達さん
 役員は、家族も含めて、昼食を早く食べて早めに会場入りして準備します。地域包括支援センターの佐藤さんに来ていただいて、会の運営を支援していただくのでありがたいです。

市長
 今般のコロナ禍においても、活動を続けてこられて、多くのご苦労もあったと思います。

菅原さん
 一回だけ休みましたが、その際は、家の電話が何度も鳴りました。「開催してほしい」とか、「『さわやか会』に参加しないと家から出られない」などの声がありました。そうした方には、近くをウオーキングしてはとアドバイスしましたが、とてもがっかりされ、この会の存在意義を改めて実感しました。

会員への配慮について

市長
 「さわやか会」が楽しいということが風の便りで広まって、ご参加されている方も多いとのことですが、新たに加入される方のために配慮している点などはございますか。

佐藤さん
 安達さんが、新しい方の後ろで見守っています。まずは参加していただくことで、継続して参加していくという方もいますし、もちろん合わない方もいます。また、新たに仙台市に転入された方などで活動できる方について、地域包括支援センターでも紹介しています。

菅原さん
 一人暮らしの高齢者は、一日中家にいて、誰とも話ができないという方もいますが、ここに来ると話が出来てお互いも声がけをします。そういうことで喜んで参加していると思います。

佐藤さん
 このような会の存在は、高齢者同士がつながる場所として相応しいと思います。

安達さん
 おやつ、飲料が楽しみで来る人もいますね。

市長
 そして、本日は、かなり高齢の方もいたようですが、おいくつでしょうか。

佐藤さん
 92歳か93歳です。90歳を超えた方が何人かいます。

市長
 男性が少ないようでしたが、男性の参加について、お考えがありますか。

菅原さん
 男性はどちらかというと独立心があり、人から教えてもらうことにためらう方が多いのではないのでしょうか。ただ、気にせずに参加する男性もいます。男性も、気兼ねなく参加してくれることを期待しています。

佐藤さん
 「さわやか会」のような会合はどこも女性が多いです。元々女性が多いところに、入りづらいのかもしれません。

一人の会員として

市長
 海野さんは、入会してまだ新しい方と伺っていますが、「さわやか会」に入ろうと思ったきっかけや、この会についてどのように思っていますか。

海野さん
 最初は戸惑いもありましたが、参加するうちに面白くなり、体を動かすほか、脳トレもあるし、とてもいいと思いました。以前は、民間のジムに通ったこともありましが、膝を悪くして手術をしてやめてしまい、その際にさわやか会に参加している方にお声がけいただき、それがきっかけで参加するようになりました。入ってみると楽しく、ウキウキします。

菅原会長
 そのウキウキは、高齢者になればなるほど素直に感じるようです。自宅に電話が来て、楽しいと話してくれます。

丹野さん
 私も相応の年齢なので、参加することで新しい情報を知ることが出来たり、体を動かしたり、脳トレで脳を活性化させるなど、心、体、頭の全体が刺激されるのでとても楽しいです。

さわやか会の特にいいところ

市長
 この取り組みについて、地域の皆さまが大きな期待を寄せておられると思うのですが、この活動を通して、こういうところがいいなと思うことや、もっと広く知ってもらいたいと思うことがあれば教えてください。

丹野さん
 菅原さんがニュースや記事などを切り抜いて集め、みんなにお知らせしていますが、健康面や生活のことなど、訛りとジョークを交えながら話すのが楽しいのだと思います。

菅原さん
 記事の内容をそのまま読んでも、誰も話を聞いてくれなかったので、そのまま話すことをせず、出身地の訛りを入れながら話すようにしたら、面白いと言われるようになりました。

市長
 (筆で書いた教材を見て)これも、脳トレの一種でしょうか。

菅原さん
 会員の方から漢字が読めなくなったという話を聞き、丹野さんにいろいろな漢字を教材として作ってもらっています。

市長
 それぞれがしっかりと、役割分担をされているのですね。

菅原さん
 海野さんには施設の予約などをお願いし、菊地さんには会計を頼んでいます。安達さんはみんなの相談役と役員の心のケアを担当しています。

海野さん
 とてもいいチームだと思います。

地域の高齢者福祉について

市長
 人生100年時代、健康でいられる長寿は皆さんの願いであって、出来ることなら、介護が必要ない状態で過ごせることを願っております。仙台市としてもそれぞれの方々が活躍できるように支えていきたいと思っておりますし、高齢者の保健福祉についても、さまざまな施策を打ち出しているところですが、まさに皆さま方のチームは、笑いながら、楽しそうに活動し、しかも体と頭を動かす、この取り組みを広く地域の方に継承していただいている、それこそ模範だと思ったところです。このような取り組みは、専門家の立場として、どのように評価していますか。

佐藤さん
 皆さんよく、ピンピンコロリでいきたいとおっしゃるのですが、それまでの間をどうしようと考えているのか、いつも不思議に思っています。そこまで元気でないと、ピンピンコロリはできません。元気でいるために何をしたらよいか、具体的に考えて実行されているのが、「さわやか会」であると思います。
 こういう会は、新しくしていかないと先細りしてしまうといわれています。「さわやか会」の場合、当初からの役員は菅原さんと安達さんを除いて交代していますが、トップの方とそれを支える方が常にしっかり連携されていますし、新しい会員も入ってくるので、役員の方たちもやりがいがあると思います。ただ、この「さわやか会」を自主化した頃は、順風満帆ではなく、役員の方たちは必死でやってこられました。そうした努力が、今、地域の皆さんに自然に伝わっているのではないでしょうか。
 また、地域包括支援センターとして、こうした取り組みを他の地区でも進めていますが、同じようにうまくいくかというとそうではありません。それぞれにある元々の関係性もあります。若林という地域で「さわやか会」がうまくまとまれているのは、皆さんの関係性が強いからであり、この地域に根差して、非常に成功している例だと思います。
 本日、市長にお越しいただいたことも、さらに励みになると思います。

さわやか会への展望

市長
 最後になりますが、これからのさわやか会への展望をお聞きしたいと思います。これからのさわやか会はこうあってほしいとか、自分はこういうふうにしていきたいとか、おひとりずつお願いします。

菅原さん
 楽しいとお友達を連れて来てくれるので、常に皆さんの反応を見ながら、楽しいと感じていただけるように心掛けています。これからもウインウインで役員も楽しい、参加する人はもっと楽しいというような会を目指していきたいです。

海野さん
 会に入って3年目で、元気だけがとりえで、皆さんにお世話になりながらやってきましたので、これからもよろしくお願いいたします。

菊地さん
 会長さんが一生懸命なので、支えていきたいです。会計の役割はさておき、自分は体が硬くて運動は苦手なのですが、さわやか会は無理なストレッチなどせず、音楽に合わせた体操なので自分にあっています。楽しい話もあるし、たまにサプライズで、クリスマスイベントとか、ハロウィンイベントとか、この歳になってもすごく楽しいので、続けていけたらいいと思います。

丹野さん
 自分は年齢的に、朝、目が覚めると今日も無事に朝がきたと思うような年齢なので、今まで通りにいろいろと勉強させていただきたいです。脳トレの教材などを準備させていただくのも、とてもやりがいがあります。いくら年齢を重ねても楽しいので、これから先もよろしくお願いいたします。


安達さん
 皆が一生懸命なので、私も続けていきたいです。休まずに参加して、皆さんの顔を見て安心したいと思います。参加すると会員からいろいろな話をされます。今日は昔の白菜漬けの話がでました。

市長
 コロナが収まって、早くそうしたことができるようになるといいですね。

佐藤さん
 このままでいいと思いますが、心配なのは会長さんや役員さんに負担が集中していることですが、今はうまく分散されていると思います。地域包括支援センターとして、今後も聞き役として関わらせてもらいたいと思います。

市長
 あっという間に、楽しい時を過ごさせていただきました。「さわやか会」の活動が、皆さんたちの元気にもつながっていくのだということをあらためて思いましたし、地域の方々の元気にもつながっているということを認識しました。
 本市としても、地域で介護予防の活動ができるよう応援していきたいと思いますし、さまざまな取り組みを考えてまいりたいと思います。
 本日は、ありがとうございました。

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