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更新日:2020年4月2日

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新年度最初の会見にあたって

令和2年4月1日

 

例年になく早い桜の便りとともにこの4月が始まったわけですけれども、年度当初の訓示も新規採用職員への辞令交付式も一堂に会することなく行わざるを得ないなど、異例の対応が迫られるスタートとなりました。

新型コロナウイルスの勢いというのは収束の兆しをみせませんで、宮城県内でも相次いで感染者が発生しています。こうした状況を踏まえまして、感染拡大防止のために、5月10日開催を予定しておりました、仙台国際ハーフマラソン大会は中止することといたします。このあと協賛会の鎌田会長から改めて発表がございますが、仙台・青葉まつりも中止との報告をいただいております。初夏の仙台を彩るこの2つの大きなイベントの開催を見送ることになりまして、誠に残念ではありますが、市民の皆さま、観光客の方々の健康と安全を最優先にした上での判断でございます。どうかご理解いただきますようにお願い申し上げます。

本市といたしましても感染拡大防止に向けまして、あらゆる手だてを講じるとともに、深刻な打撃を受けておられる地元事業者の方々、地元経済の立て直しのために、国の対策の動向をいち早くキャッチしながらスピード感を持って対策を打ち出していく考えであります。市民の皆さまには手洗い、咳エチケット等の基本的な感染症対策の徹底、そして密閉・密集・密接、この3つの条件を避ける行動をとっていただきますように、改めて重ねてお願いをいたします。これからが正念場であると心得て、私自身、先頭に立って皆さまとともに感染拡大防止に粘り強く取り組んでまいります。

未知の感染症に直面している今、9年前の未曾有の災害から復旧・復興に向けまして一歩ずつ歩んできた日々が思い出されるところです。市民の皆さまと力を合わせることで難局を乗り越えられることを、私たちは身をもって経験をいたしました。東日本大震災を知らない世代が増えている中で、震災から10年目というこの年度を経験と教訓を未来に向けて確かな形でつないでいく年とし、また被災された方々の心のケア等にも引き続き取り組んでまいります。

今年度はいよいよ新総合計画を策定する年でもございます。感染症対策という危機管理に全力を傾けながらも、仙台の未来を見据えた布石を打っていかねばなりません。都心再構築プロジェクトや市役所本庁舎の建て替え、定禅寺通活性化など、時機を見て前進をさせ、人々を引きつけるまちづくりにチャレンジしてまいります。

また、今日から各区役所と宮城総合支所に「子育て応援支援センター」の体制がつくられました。切れ目のない子育て支援、若者のアイデアや感性を取り入れる環境づくりなどに取り組み、未来を担う子どもたち、若者たちが生き生きと力を発揮できる、そのような街を目指してまいりたいと思います。

施政方針に掲げました「挑戦」の旗印の下、市役所一丸となって全力を尽くしてまいりますので、皆さまのご理解とご協力を賜りますように、お願いを申し上げる次第です。

それから最後に皆さまにお知らせをいたします。今日午前、市内において新型コロナウイルス感染症の患者4名が新たに確認をされました。4名ともHUB仙台一番町四丁目店の利用者であるということが分かっています。現在、詳細を確認しておりますので、このあと夕方4時30分から臨時の市長記者会見を開いて発表させていただきたいと存じます。

 

仙台市長 郡 和子