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更新日:2019年9月12日

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道路照明灯に係る電力契約に関する東北電力との協議の結果等について(発表内容)

令和元年9月11日

 

道路照明灯の電力契約における不適切な事務で生じました、電気料金の未払い・過払いの取り扱いに関しまして、東北電力とこの間協議を進めておりましたが、その結果と責任のあり方に関する私の判断についてお話をいたします。

本件につきましては20年以上にわたり不適切な事務が行われ、電気料金の未払い額が推定でおよそ2300万円、過払い額が推定でおよそ9200万円であることを今年4月に市議会に報告させていただきました。これらの取り扱いにつきまして、髙橋副市長をトップとしてこの4月から東北電力と協議を進め、このたび和解を行うことで協議が整ったところでございます。

和解の概要でございますが、まず未払いの電気料金として本市が東北電力に対し1140万円を支払うことといたします。この金額は10年分の電気料金の額であり、また未払い金の推定額のおよそ2分の1に相当いたします。

一方で東北電力が仙台市に対し、道路照明LED化事業への協力金として4600万円をお支払いいただくことになりました。これは過払い金の推定額のおよそ2分の1に相当する金額です。

東北電力との協議の結果は以上のとおりでございますが、道路照明灯の電気料金における不適切な事務に関しましては、市政に対する信頼を大きく損ねる結果になりましたことから、このことを踏まえまして、私の給料月額を20%、副市長の給料月額を10%、いずれも令和元年11月1日から令和2年1月31日までの3カ月間、減額したいと考えております。和解や給料の減額に関連する議案につきましては、第3回定例会に提出する予定でございます。

また今回の事案を契機として、二度とこうしたことが起こることのないように、事務を総括する建設局長、建設局と区役所の歴代の担当課長、その上司であった部長など計40名の職員に対しまして口頭厳重注意を行うことにいたしました。

本件につきましては、市役所として統一的な事務処理の仕組みが構築されていない状況が長く続いていたという、組織的な課題が大きかったものと認識しています。こうした状況を踏まえ、主に管理職職員の負担により1720万円の補填(ほてん)を行いたいと考えております。この金額は、過払いの推定額9200万円から東北電力に負担いただく分、未払い関連で1160万円、協力金として4600万円、これを控除した残額の3440万円の半額にあたるものでございます。

なお道路照明灯の件を受けまして、本市の所管する施設・設備等の電力契約・電気料の支払い状況について全庁調査を進めておりましたけれども、その結果もまとまりました。

会見後に詳細を担当局よりご説明させていただきますが、過払いは34件、推定でおよそ165万円、また未払いは17件、推定でおよそ250万円となっております。いずれも施設・設備の設置あるいは廃止にあわせて本来行うべき電力契約の申請・廃止の手続きを行わなかった、漏れがあったものであり、これらの過払いおよび未払いの取り扱いにつきましては今後、東北電力と協議してまいります。

あらためまして、市民の皆さま方からお預かりをしている公金の取り扱いについて、長年にわたり不適切な事務が行われておりましたことに、あらためて深くお詫びを申し上げます。すでにさまざまな事務処理の見直し策を実施しているところですけれども、正確かつ適正な事務の執行が公務への信頼の根幹であることを職員全員がもう一度心に刻み、再発防止策の徹底やコンプライアンスの推進に、私自身、先頭に立って力を尽くしてまいる所存でございます。

 

仙台市長 郡 和子