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更新日:2023年5月17日

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腸管出血性大腸菌感染症患者が確認されました

腸管出血性大腸菌感染症患者が確認されました

 仙台市内において、腸管出血性大腸菌感染症患者が確認されました。県内で腸管出血性大腸菌感染症患者が確認されたのは、今年度初めてとなります。

 腸管出血性大腸菌感染症は、一般的にO157やO26などが知られており、全国的な傾向として毎年5月頃から増加を始め、夏季に流行のピークを迎えます。

 今後の発生が予想されることから、手洗いの励行や食品の加熱処理など、より一層の感染予防に心がけてください。

1 発生概要

(1)患者    青葉区在住、20歳代、女性

(2)主要症状  腹痛、水様性下痢、血便

(3)病原体   腸管出血性大腸菌O145(ベロ毒素産生)

(4)感染経路  不明

(5)経過等   

  • 5月3日(水曜日)腹痛、微熱出現
  • 5月8日(月曜日)医療機関を受診、検便採取
  • 5月15日(月曜日)検便よりO145(ベロ毒素産生)を検出。当該疾患と診断され、医療機関より保健所へ届出。

(6)家族における発症の有無  なし

 

2 昨年度までの県内の腸管出血性大腸菌感染症月別発生届出数

昨年度までの県内の腸管出血性大腸菌感染症月別発生届出数

年度

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

令和4年度

2

3

5

16

22

13

7

6

1

2

0

3

80

令和3年度

1

4

11

12

8

13

5

5

4

1

2

0

66

令和2年度

0

5

2

13

16

22

37

8

1

7

1

2

114

 

3 腸管出血性大腸菌感染症について

 ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌(O157等)の感染によって起きる感染症です。

(1)症状

 腸管出血性大腸菌に感染すると、おおよそ3~5日の潜伏期間の後、水様性下痢と腹痛を発症します。頻回の水様便、激しい腹痛、血便などの症状が起こることもあります。一方、感染しても症状が現れない場合もあります。また、乳幼児や高齢者では、溶血性尿毒症症候群などの重篤な合併症を起こし、死に至る場合があります。

(2)感染経路

  • 腸管出血性大腸菌に汚染された食品・水などの飲食による感染
  • 汚染された手などを介して腸管出血性大腸菌が口に入ることで感染
  • 動物と接触することによる感染

(3)感染予防のポイント

  • トイレの後、調理する時、食事の前、動物と触れ合った後には、流水とせっけんでよく手を洗いましょう。
  • 生の食肉による汚染を防ぐため調理器具は使い分けましょう。
  • 食品は十分に加熱しましょう。特に食肉に注意し、中心部までよく加熱(75℃で1分以上加熱)しましょう。また、加熱不十分な食肉を乳幼児やお年寄りには食べさせないようにしましょう。
  • 下痢などの症状があるときは、プール(特に子ども用簡易プール)の使用は控えましょう。
  • 下痢のときは、最後に入浴するか、シャワーまたはかけ湯で済ませましょう。また、家族でのタオルの共用は避けましょう。
  • 下痢や腹痛などの症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。

お問い合わせ

健康福祉局感染症対策室

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎6階

電話番号:022-214-8029

ファクス:022-211-1915