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更新日:2024年10月30日
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令和4年9月下旬から11月下旬の間にシラウオを含む淡水魚等を生で食べた場合に発症することがある顎口虫症の患者が、青森県内で確認されております。患者の多くはシラウオを加熱せずに食べていたことが判明しています。シラウオを含む淡水魚には、顎口虫等の寄生虫が寄生している可能性がありますので、加熱してから食べましょう。
線虫の一種で、イヌ、ネコ、ブタ、イノシシ、イタチ等を終宿主とし、幼虫が生育する中間宿主としてはヘビやカエルのほか、ドジョウ、ナマズ、ウグイ、ヤマメ等の淡水魚が知られています。
顎口虫の幼虫が寄生している淡水魚や動物の肉を、加熱せずに人が食べた場合、幼虫が皮下組織に移行することにより皮膚のかゆみや腫れ(皮膚爬行症(ひふはこうしょう))を呈することがあり、まれに目や脳神経系に移行し失明や麻痺などの症状を呈することがあるとされています。治療については一般的に駆虫薬が用いられ、外科的に虫体を摘出する場合もあるとされています。9月以降に非加熱の淡水魚を食べたことがあり、かつ、かゆみや痛みを伴う皮膚の線状の腫れなどの体調不良を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
シラウオを含む淡水魚には、顎口虫等の寄生虫が寄生している可能性がありますので、加熱してから食べましょう。加熱のほか、-20℃で3~5日の冷凍でも寄生虫を殺すことができるとされています。お酢で調理しただけではこれらの虫は死にませんので、御注意下さい。