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更新日:2024年6月25日
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牛海綿状脳症(BSE)は牛の病気の一つで、BSEプリオンという病原体が主に脳に蓄積することによって脳の組織がスポンジ状になり、異常行動や運動失調を示して死亡します。
この病気は、BSE感染牛を原料とした肉骨粉を飼料として使用したことが原因とされています。また、人の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)はBSEプリオンの摂取によることが示唆されています。
平成13年9月、国内で初めてBSEの発生が確認され、同年10月、と畜場における牛の特定部位(異常プリオンたん白質が溜まる部位:頭部(舌・ほほ肉を除く)、脊髄、回腸遠位部)の除去・焼却を法令上義務化するとともに、BSE検査を全国一斉に開始しました。
その後、国では食品安全委員会の健康影響評価をもとに、段階的に対策の見直しが行われてきました。(見直しの経緯はこちら(厚生労働省ホームページ))(外部サイトへリンク)
令和6年4月からは、神経症状等を有する全ての牛の検査を引き続き行うこととなりました。
また、BSEの発生数が国内外で激減した現在も、肉骨粉をエサとして与えないことや異常プリオンたん白質が蓄積する特定部位を除去するなどの対策を継続しています。
検査対象牛(神経症状等を有する全ての牛)の延髄に異常プリオンがあるかどうかをエライザ法で判定します。この検査は、非常に感度の高い検査で短時間(4~5時間)で判定が可能で一度に多くの検体を調べることができるという特長がありますが、BSEでない牛でも陽性の反応がでることがありますので、より精度の高い確認検査が必要となります。
スクリーニング検査で陽性になった場合は、国立感染症研究所等で確認検査が実施されます。
この確認検査で陽性の場合は、牛の枝肉、内臓など全てが焼却処分されます。
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