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更新日:2025年5月14日
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東北労災病院の移転断念についてお伺いします。昨日、富谷市と黒川郡、4首長が村井知事に病院誘致の要請をいたしました。同地域には地域医療支援病院がなく、救急車の搬送時間も県平均よりも長いということですが、仙台市以外のことにはなるのですけれども、仙台医療圏の課題として、市長ご自身としてそこに、ある意味空白地帯と言われるところですが、何らか手当てする必要性というのはお感じになっていらっしゃいますでしょうか。
この間、県と本市の協議の場でもさまざま申し上げてきたところでございます。県はですね、今おっしゃられたように、4市町村の首長さんたちのご要請もそういうようなストーリーの中での要請だったのだと思いますけれども、仙台市に急性期の病床が集中していて是正が必要であるというふうにおっしゃっているわけなのですけれども、しかしながら仙台市は仙台医療圏の人口の7割を有しているところでございます。そしてこれから高齢化率も高くなってくると、周辺の他の市町村よりもさらに救急需要は増していくものと想定しております。現に今でも救急搬送事案が多数、全国でも高い数字になっているということ、このことは私は大変危機感を持って捉えているのです。つまり病院が欲しいという自治体の思いもそれはそうなのかもしれませんけれども、私としては仙台市民の命と健康を守っていくということは重要なことでして、私どもはこの間も県に対してそのことをさまざまお話をしてまいりました。今回の協議の場、県と市と協議を行ってまいりましたけれども、その中でもこの医療提供体制について根本的な認識の違いが県と本市の間にはあるということです。ですから県とは、なお議論を行っていく必要があると考えております。
東北労災病院、存続が決まりましたけれども、同病院は赤字の決算が続いておりまして、今年も単体でも大幅な赤字になる見込みではあります。このままの経営状態であると、一部には新潟労災病院のように閉院してしまうのではないかというような指摘も一部にあるのですけれども、市は存続のために、ある意味財政的な支援といいますか、そういったことを行っていく考えというのはあるのでしょうか。
この問題が表に出てきてから、東北労災病院でも医療従事者の方々がなかなか集まらなかったり、患者の皆さんたちも移転をするのであろうということで減ってきているということも聞かせていただきました。そういう意味では、もともとの経営が厳しかったということもあるかもしれませんが、より非常に今厳しい状況に陥っているものというふうに推測もされるところでございます。もとより東北労災病院は、本市の医療提供体制の中でも大変重要な役割を担っていただきました。救急医療でありますとか、災害時の医療でありますとか、病診連携でありますとか、大変重要な役割を担ってきていただいております。これからもですね、医療提供体制を推進していくに当たって、政策医療を行う重要なパートナーとして連携を図っていく必要があると考えております。前回の議会の中でも北部急患診療所について少し言及があったところですけれども、今年の年末年始についても、この北部急患診療所については大変患者さんが殺到して、市民の皆さま方にも大変なご迷惑もおかけしたというふうにも思います。議論をするのはこれからになりますけれども、初期救急医療体制の充実が必要であるということを踏まえますと検討を急ぐ必要があると思っておりまして、東北労災病院はその近接性などから連携先の有力な候補だというふうに思っているところです。
検討を急ぐ必要があるというのは何の検討(についてでしょうか。)
これは北部(急患)診療所の今後の在り方です。
その北部急患診療所の件で1点お伺いしたいのですけれども、移転先として東北労災病院への併設が選択肢の一つというふうに市議会では考えを示されていたかと思うのですけれども、併設のメリットと、あとは今後具体的な協議になるかと思いますけれども、市からどのように働きかけていくのかというのをお聞かせください。
この北部急患診療所の在り方をどうしていくのかというのはこれからの検討になりますので、まだ具体的なところをこの場で申し上げるわけにはいきませんけれども、でも有力な、その近接性も含めてですけれども、候補の一つなわけでして、これから検討をどのように進めていくかにかかってくるのだと思います。
労災病院の移転が断念されたというところで、富谷市長が、候補地をもう取得している中で、仙台医療圏の別の病院に来てもらえないかというところで公募を始めるとおっしゃっていました。それについて、仙台市にもたくさん病院があるわけなので視野に入っているかと思いますが、公募についてのコメントがあれば教えてください。
富谷市長さんは、そういうことで用地も取得されていたということもあったのだというふうには思います。ただ私が今この場で新たにコメントはしにくいところではございますけれども、今回、(富谷市は)間を置かずそのような要請を県にされたということです。本市の考え方として、私の考え方として、先ほど申し上げましたとおり、仙台医療圏全体を見渡したときに、これまで県がおっしゃってきたことと本市のデータに基づく考え方とでは齟齬(そご)があるということをずっと申し上げてまいりました。そういう中で、もちろん病院が近くに来たらありがたいという思いはありましょうけれども、全体を見通してどうなのかということについて、私どもは私どもの考えをしっかり県に言っていかなくてはいけませんし、県としてもそのことを重く受け止めて協議を続けてもらいたいというふうに思います。
これまで進めてこられた県との協議について、改めて市長はどのように振り返りますでしょうか。
本市から投げかけている幾つかの疑問点について、県がなぜそのような考え方になったのかを裏付けるデータについて、詳細を求めていたところでございます。それについては、いつごろのところで協議が終わったのかしら、まだボールは県にあるままでですね、本市として正式な回答を得ていない中で今回のことになったわけでして、私といたしましては、先ほど来何度も申し上げておりますけれども、救急搬送困難事案が全国でも高い率で発生しているこの仙台市において、これから高齢化も進んでいくということを考えますと、仙台市内の医療需要というのはますます増加していくと思っております。そういう中でありますから、4市町村の首長さんたちが県に対して要請をされたのも、その思いは分からないわけではないですけれども、ただそれであれば、東北労災病院が現地存続となりましたけれども、また同じことの繰り返しになっていくわけですよね。これは本市が言っていることに対して県としての真摯(しんし)な立場でのご回答をいただかないと、また同じ問題が出てくるということになりますと、これは非常に私にとっては難しい。今回は労働者健康安全機構全体の経営の厳しさから断念ということではありますけれども、東北労災病院にとっても、現地存続して診察を続けていく、医療提供を続けていくということです。これは、その判断はやはり重く受けとめなくてはいけないのではないでしょうか。
そもそもの問題提起と進め方に問題があったということなのでしょうか。
多くは申し上げませんけれども、まだあちらに、県側にボールがあることに対して(回答が)返ってきていないので、協議をこの後も続けていきたいというふうに思っております。
東北労災病院の存続に当たっては、ある程度資金面での協力なども考えていらっしゃるのでしょうか。
この間、東北労災病院には本市の救急医療を本当に大きく担っていただいておりまして、この点では、資金提供というのでしょうか、政策医療に対する資金を東北労災病院にも入れさせていただいているのも事実でございます。
それを今後拡大とか、方針はどうでしょうか。
先ほどちょっと申し上げましたけれども、今回、北部急患診療所の問題が明らかになって、ここを拡充していかなくてはいけないという課題が見えている中で、今後はどういうふうに構築していくのかを検討する中で、東北労災病院も大変重要な連携先の候補だというふうに思っています。
9日の協議の断念がありまして、同日お昼に郡市長の方から、構想を提示した県としての責任をどう考えているのか、考えを聞いていかなければならないというご発言がありましたけれども、4日たってそうした場を設けたのか、これから設ける予定なのか、そのあたりいかがでしょうか。
この間、県市協議を行ってきているところですけれども、これが中断をした中での今回の発表でございました。なのでぜひこれを再開をさせていただきたいということを要請していると承知しております。
県と市の協議は去年の8月が最後ですかね。かなり期間が空いていると思いますけれども、これまで担当者間でのやり取りについて、私たちは実際にどういったデータが話されているのかというのは資料を見てからしか分からない中で、これから県と市の協議、病院の話もなくなって、病院側の都合として隠さなければいけないところというのは県としても減ってくるかなと思うのですが、そういった協議の場を公開していただくというような要請を県にしていただくことはできないのですか。
それも、この間(協議が)ストップしたままですので、再開をしていただけるのかどうかということについて今お願いをしている段階ですので、そこまではちょっと、そうだねとすぐさま申し上げる状況ではないかな。ただ多くの方々に知っていただくということは重要なことだと思います。隠しながらお話をしているというつもりはないわけでして、そういう意味でも、後で出てきた資料については公開をさせていただき、議事録も出しているというふうに認識をしております。そういうことですので、これからもこういう段階、私どもは私どもで自分のところ、仙台市の医療提供体制について、東北労災病院が存続していただけるということになって、これからも連携を強化していかなくてはいけないなというふうに思ったすぐさま、また次の動きが出てきたものですから、取り急ぎ協議を再開させなくてはいけないのではないだろうかというふうに思っているところです。
今回の問題について、トップ同士、知事と何かお話をしたことがあったかどうかというところを確認させてください。
いえ、ありません。
今後トップ同士で何かお話をする機会というのを設けたいという思いというのはありますでしょうか。
知事からは私自身に直接はございませんでしたけれども、副知事から副市長にこのようなことになるというご報告はあったところです。トップ同士でお話をする前に、もう既に事務方同士で、細かい本市のデータも取りそろえた上で県の担当の方とやり取りをさせていただいているところでしたので、これからもしばらくはそれを続けていくべきだと思っています。
市外に移転する病院というのが八木山の仙台赤十字病院のみとなりました。住民の方にお話をお聞きすると、敷地利用に関してかなりお考えというかですね、あと医療機能の維持というところについてかなり思いが強くおありなのですけれども、こういったところへのケアというか、行政として何かやるべきことを考えているかどうかというところをお聞かせください。
八木山の仙台赤十字病院の移転についてですけれども、そもそもこれは県が県立がんセンターと一緒にして名取市に移転をさせたということでございます。そういう意味では、やはり一義的には県がどのようにその後、いろいろな住民の皆さま方のご意見等も踏まえた上でお考えいただくかということが、まず一義的なところだというふうには思っております。
先ほどの北部急患診療所の件なのですけれども、労災病院も連携先の候補の一つだというお話でした。連携先の候補の一つだというこの言葉に込められた思いなのですけれども、労災病院をできれば連携先としたいという市長の思いが垣間見えたのですけれども、少しだけかみ砕いていただけると。
北部急患診療所というのは、地下鉄北仙台駅のところに隣接をしているのですけれども、少し狭いのですね。駐車場も少ないということもあって、この年末年始は特に長い連休もあったものですから、インフルエンザの流行などとも相まって、患者を診ていただく状況が非常に厳しかった。またこの北部急患診療所の当番医の先生方も大変なご苦労をしながら、休む時間もなく診療に当たっていたということで、いろいろなご要請もいただいているところです。そういう意味で、ここをもう少し拡充していく必要があるだろうということで、検討の緒に就くところなわけです。その連携の候補地として、東北労災病院も比較的近いところにありますし、駐車場も大きいところもありますから、そういう意味では候補として有力であるなということは思っているところです。
連携先になると何かしらの、先ほどの支援というお話もありましたけれども、そういった東北労災病院に対する、役割を担っていただくことに対する支援ができるということでしょうか。
そういうこともあるでしょうし、いろいろと議論をしていかなくてはいけない、検討は深めていかなくてはいけないと思っています。
北部急患診療所の連携する目的というところで、東北労災病院側のメリットというところを改めて伺いたいのですけれども。
細かい詳しいお話はまだこれからの話ですから、何もこの場で申し上げることはできません。
それは経営支援という側面で考えていらっしゃるというところなのですか。
詳しいことは申し上げられない。まだ申し上げる段階にないと言った方がいいでしょう。
では一般論で伺いますけれども、仙台赤十字病院もそうだと思うのですけれども、やはり大きい病院の移転を考えるというところで、いろいろ理由はあると思うのですけれども、やはり物価の高騰だったりで、患者数の減っているというところで経営が厳しいというところが背景にあると思うのですけれども、この問題を解決しないと、今後も移転を考えるというところが出てくると思うのですけれども、そこについては(いかがでしょうか)。
特にそういうお話になると、これは国の診療報酬の体系がやはり病院経営には結構厳しいのだと思うのです。そういうところも含めていろいろ考えていかなくてはいけないことでもあるのではないかと思っています。地域だけで解決できるお話だけではなくて、そもそもの診療報酬がどのようにあるべきなのかの議論にまで発展するお話になるのだろうと思います。どこの病院も大変厳しい状況が続いているというふうに認識しております。
そのような中で、仙台市として何か経営支援というのは可能なのかどうかというところはいかがですか。
それは民間病院ですから、本市でも市立病院を持っておりますし、いろいろなことを考えなくてはいけないと思っております。ただ市民の皆さま方の健康と命を守っていくためには、政策医療をどのように充実させていくのかということは重要な課題ですので、いろいろなことを考えながら進めていく必要があるのだろうと思っています。
待機児童の件でお伺いいたします。4月1日の時点で保育施設の待機児童が4年連続でゼロになったことについて、市長の率直な感想をお聞かせください。
この間、保育事業者の方々のご尽力もあり、また本市が保育士確保に向けた助成なども行ってきたことなどもあって、4年連続で今年も待機児童ゼロを達成できたこと、大変うれしく思っております。一方で、希望の保育施設への入園がかなわなかったという方々もいらっしゃるわけでして、なお努力が必要だなと思っています。
実際に欠員が出ている施設も数多くある中で、地域ごとの偏りだったりとかミスマッチが生じている現状があるかと思いますが、その解消についてどのように取り組まれていくのか、お聞かせください。
就学前の児童数は年々減少傾向でございます。ご指摘のように、保育可能な人数に届かなかった保育施設もあるわけでして、そういう意味で地域ごとの偏在ですとか、いろいろな課題も見えているところです。保育需要というのを適切に見極めながら、ぜひここ仙台で保育を希望されている皆さんたちが安心していただけるような、そんな取り組み、子育てが楽しいまち・仙台に向けてこれからも力を尽くしていかなくてはいけないなと思っています。
隠れ待機児童が過去(直近10カ年において)最少だったということはよく受け止められるのかなと思いますけれども、そういった隠れ待機児童の解消については、今後どのように取り組まれていくのでしょうか。
いわゆる希望の所に入れずに育休を延長していただいたり、あるいは企業主導型の保育事業、あるいは幼稚園というふうに入っていただいた方々もいらっしゃるところでございまして、1人でも多くの方が希望する保育施設で保育サービスを受けられるように、既存の保育施設の有効活用や、それから保育サービス相談員、皆さんのご相談に丁寧に寄り添って支援していきたいと思っておりますので、これから先、来年に向けても、この相談員の方々にもご活躍をいただき、丁寧に進めていきたいと思います。
現状、相談員の充実という点で、増員したりとか、サービスの充実については考えていらっしゃいますか。
相談員が足りないという話は私の耳に入っていないところですけれども。
(認定給付課長)
保育サービス相談員につきましては、各区役所及び宮城総合支所に1名、太白区では2名ですけれども、配置しておるところでございます。現状としては、そちらの増員というところは考えておらず、現体制において適切にサービスを行っているところでございます。
(認定給付課長より訂正)
先ほど保育サービス相談員の各区の配置人数につきまして、各区で1名と回答いたしましたけれども、各区役所に2名、太白区が3名、宮城総合支所においては1名という体制になっておりました。訂正しておわび申し上げます。失礼いたしました。
今週末の土日に青葉まつりが予定されておりますけれども、改めて期待とアピールのポイントをお願いいたします。
ありがとうございます。いよいよ今週末に青葉まつりの開催が迫ってまいりました。既に一番町では山鉾の展示が行われております。今年はアイリスオーヤマ様の白木のなかなか見ることができない山鉾も参加をいただくということで、これまでにない山鉾の数になるわけです。それから会場を開園150周年を迎える西公園をメイン会場にさせていただくことになりました。時代絵巻(巡行)も定禅寺通を練り歩く形になって、非常に勇壮だろうというふうに思います。また、最後には定禅寺通にずらーっと山鉾が並ぶことになりまして、これも見応えがあるのではないかなと、私自身もわくわくしながらいるところです。今回も桟敷席も設けられております。ぜひ多くの方々にご覧いただきたいなと思っています。
和歌山の方でパンダが4頭返還されることが決まりましたけれども、これを受けて現状では上野のパンダ2頭になると思うのですけれども、仙台市でもこれまでパンダの誘致を進められてきたと思うのですけれども、今回のことを受けて、また仙台市で何か動きとかというのはあったりしますでしょうか。
そうですね、和歌山県白浜町のパンダですよね。それと上野も戻されることになるのではなかったかしら。そういうこともあって、これまでその愛らしい姿に多くの皆さんたちが訪れていたのだろうというふうに思いますけれども、本市としては、この貸与の期間が終わるということで返還ということですから、通常のことになるのだろうと思っているところでして、本市としては何ら変わりないということです。
これまでも仙台市では八木山動物園へのパンダの誘致というのは、これまでも中国に(対する)誘致活動というのは続けられてきたと思うのですけれども、それは現状も今も続いているという認識でよろしいですか。
いろいろ国際情勢を注視しながらですけれども、そのとおりですね。
市長選なのですけれども、間もなく残り、公示まで2カ月ですけれども、改めてですけれども、今の率直な思いをお伺いできればと思います。
目の前のことを一生懸命やっておりますし、いろいろと熟慮しているところです。
4年前のときは市長はホテルに会場を取って会見をするという方式を取られたと思うのですけれども、今回、そういった思いを表明する場としてはどういった場を想定されていますでしょうか。
いろいろ熟慮をしているところでございます。まず目の前にいろいろとやらねばならないこともございますから、それをやりながら考え中です。
私の質問の趣旨は、政治家の方々は、議会で表明する方とか会見で表明する方とか、市長のように別の会場を取られる方もいらっしゃると思うのですけれども、4年前のホテルを取った思いはどういったことだったのでしょうか。
4年前はコロナのただ中でございました。コロナへの対応というのも大変忙しい中でしたし、議会も通年議会のように定例会以外にもたくさんあったところではございましたけれども、多分そういうこともあってだったのかなというふうに思います。
コロナ禍明けということで今回は違った形も、目の前のこととおっしゃいましたけれども、いずれにせよ、出るにせよ出ないにせよ表明することはあると思うので、想定するとしたら4年前とはちょっと違う形も考えられるということですかね。
任期が来るので、いずれかの判断をするわけです。今、熟慮中というふうに申し上げます。
防災庁の件でお伺いしたかったのですけれども、現在、富山の方だったり、あと関西、兵庫の方で、その誘致に向けた要望の活動が活発化している状況であります。以前の会見でも市長が防災庁に関心があるというお話もされていましたけれども、改めてそういった誘致の関心があるのか、そのお考えをお聞かせください。
政府が防災分野の専門家会議でいろいろと検討をされて、6月には組織の概要を示す意向というふうに聞いているところです。今後、やはりどこでどのような大規模災害が起こるか分かりませんので、平時から事前防災に取り組む機能を担う防災庁の設置というのは、本市が進めてきた防災環境都市・仙台の実現に向けた取り組みですとか、それから国連の防災機関から唯一、日本でMCR2030レジリエンス・ハブに認定をされたということもあって、さまざまな面で貢献できるのではないかしらと考えているところでもございます。今後示される組織概要などの内容も踏まえながら、出先機関も含めた本市への設置について、要望を検討してまいりたいと思います。6月にどのような構想を発表になられるかですね。
その要望活動について、例えば県と一緒に連動して動くとか、知事の方からそういった誘致に関する考えを聞かれているとか、そういう動きというのはあるのでしょうか。
特段ございません。
では6月に示されて、その内容を踏まえて要望するかというのを検討されるということでしょうか。
本市としてです。仙台市がこれまで培ってきた防災環境都市の取り組みですとか、それからまた国連の防災機関からのMCR2030レジリエンス・ハブ、これは日本で唯一、都市の強靱性について高い知見を持っているというふうに国連の防災機関から認められたということもありますし、日本の防災力を高める上で貢献できるのではないかと思っておりまして、もし詳細が分かれば、その折には手を挙げるということも検討したいと思っています。
一方で、自治体同士の誘致合戦になっている状況があるというのも問題視されていますけれども、その点について市長はどのように受け止めていらっしゃいますか。
地方創生という立場から言いますと、やはり東京一極集中ではなくて、そうした機関も地方に欲しいというのは、それぞれの地域でもあり得ることなのだろうと思っております。そういう中で、安心・安全で、そしてまた防災ということに知見を持つ本市のプレゼンスは高いのではないかというふうにアピールすることは十分にあるのではないかと私は考えているところです。
仙台市長 郡 和子
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