クロサイの「ラン」　引っ越しへの道のり　part3（10月13日）

八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」

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クロサイの「ラン」　引っ越しへの道のり　part3

part1、part2と続けてお伝えしてきた「クロサイ『ラン』の引っ越しへの道のり」もついにクライマックスを迎えます。
part3では「ラン」の引っ越し当日の様子をお伝えします。

 

10月3日、いよいよお引っ越しの当日です。
これまで「ラン」が輸送箱に入るトレーニングは順調に進んでいました。
動物はちょっとした変化も敏感に察知することがあるので、当日もいつもと変わらない時間とメンバーで「ラン」に気づかれないように行います。

「ラン」が輸送箱に入り、餌を食べているタイミングで覚悟を決めて後ろから扉を閉めます。
気づかれるとせっかく「ラン」が入ってくれたことが水の泡になるので、緊張の一瞬です。
餌やり担当から合図を出して輸送箱に収容します。

本番数日前、トレーニング時の様子ですが、当日もうまく入ってくれました

 

トレーニングの成果が実を結び、「ラン」の輸送箱入りは無事成功！
その後、輸送箱を獣舎から移動させクレーン車で運搬トラックに載せる作業が待っているため、驚いた「ラン」が暴れて怪我をしないよう鎮静剤を打ちました。
ここからはクロサイ担当の職員に加え、他班の応援を得て、輸送箱を獣舎から出したりクレーン車で吊り上げる準備に取り掛かりました。

輸送箱をクレーンで吊り上げる準備

 

輸送箱の「ラン」を運搬用トラックに積んだら、いざ、出発です。
みんなで「ラン」を見送りました。

輸送箱に入った「ラン」と、みなさまから寄せられたたくさんのメッセージ

トラックに乗った「ラン」

 

当園から獣医師と飼育員が「ラン」の輸送に同行しました。
盛岡市動物公園ZOOMOに到着し、輸送箱を覗いてみると、落ち着いている「ラン」の姿が確認できました。
もう一度クレーン車で輸送箱を吊り上げてサイ舎の前に降ろし、そこから寝室に搬入しました。

 

初めての場所なので最初は警戒して歩き回っていましたが、ほどなくして落ち着きを取り戻し盛岡の飼育員から餌をもらったり、水を飲んだり、部屋の中を探索したりしている様子を見て私たちも安心しました。

盛岡市動物公園ZOOMOの飼育員から餌をもらう「ラン」

新しい寝室をチェックする「ラン」

これまで当園の「ラン」を見守ってくださった皆様、たくさんのメッセージをありがとうございました。
「ラン」と一緒に盛岡市動物公園ZOOMOの担当者様にメッセージ等を託しました。
盛岡でもたくさんの人に愛されてくれればと願っています。
そして、いつの日か「ラン」の子供が見られる日を心待ちにしています。

 

〈関連記事〉

• クロサイ「ラン」引っ越しへの道のり　part1（別画面が開きます）
• クロサイ「ラン」引っ越しへの道のり　part2（別画面が開きます）

 

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