太白区
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更新日:2025年7月14日
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カフェyadorigiは、秋保地区空き家利活用事業を活用し、平屋をリノベーションして2023年6月にオープンしました。お店は、秋保神社から徒歩3分の場所に位置しオーナーの安達さん手作りドライフラワーやアンティーク調のインテリアが飾られ、窓の外には緑豊かな庭が広がり、自然を感じられる心地よい空間が広がっています。メニューには、自家栽培された旬の野菜を取り入れたランチやカフェメニューが並び、お昼時には多くの方が訪れています。
今回は、秋保に通いながらカフェを運営されているオーナーの安達さんにお話を伺いました。
カフェyadorigiは毎週木曜日~日曜日の4日間営業をしていて、ランチを中心にお食事とデザート・飲み物を提供しています。最近は自分たちで作った新鮮な野菜を販売したり食事の中で提供したりしています。とれたての野菜を使った料理で、お客さまが「おいしいね」って食べてもらったり、喜んで買っていただけることを願いながら営業しています。これからの季節もっといろんな野菜が出てきますよ。日によっては満席になることが度々あって、今日は雨だったけど何名かお越しいただきました。ありがたいことですね。
最近は、奥の和室を綺麗にして、小さなお子さまがいるご家族の方や地域の方が何人かで集まってゆっくり使えるような貸し切り部屋を作ったんです。お客さまから「小さいこどもがいてもゆっくり食べる場所があるといいな」という声を聞いて、色々な方が訪れやすいお店になるように、私がそういう場所を整えようと思って部屋を改装してみました。
私は、もともと趣味がドライフラワー作りや野菜作りで、こういったことが本当に大好きでした。「いつか趣味を活かした活動を始めたい!」とずっと心の中に描いていて、これまで続けていた営業の仕事を退職したときに、「これからはずっとやりたかったことをやっていこう」と思い、退職金を使いながら活動を始めました。
開業を決めるときには、息子が亘理で「glimcoffeeroaster(グリムコーヒーロースター)」という自家焙煎珈琲豆専門店を営んでいて、ここのコーヒーが本当に美味しくて「息子のコーヒーであれば間違いない、私のお店で提供したい」と思わせてくれました。さまざまなめぐり合わせが一つずつ形になって今があります。
もともと秋保が大好きで、秋保で畑やカフェをやりたいと思っていました。そのことを秋保総合支所に問い合わせをしました。支所の窓口で直接空き家についてお話を伺いましたが、その時は紹介していただける物件はなく、紹介可能な物件が見つかったら連絡を頂けることになりました。
その頃、縁あって秋保で畑を貸していただけることになり、まずは畑作りから始めました。良い空き家に出会えるまでに2年かかりましたが、ここにあるハーブや花や植物はこれまでに育ててきたものなので、この2年間は準備として必要な時間でしたね。
今、お借りしているこの建物は、紹介してもらう前から空いているように見えていたので気にはなってはいました。でも、まず誰に聞いたらいいか分からないんですよね。そうしたら、支所の方から紹介していただいて、私は「すぐにでもお借りしたいです」と返事をさせてもらって、支所の方が家主の方と面会の機会を設けてくださいました。それから契約まではトントン拍子でした。
空家の家主の方は、幸いなことに「穴をあけてもいいし、自由に使っていいよ」と話してくださいました。私の夫が内装関係の仕事をしていたこともあって、天井裏にある立派な梁を活かそうというアイデアで天井を抜かせていただきました。天井を抜いたことで店内が広くなって良かったです。
私もDIYが好きなので夫や職人の方に協力してもらいながらも、壁や扉の塗装を自分で塗ったり、庭も自分でユンボを借りて掘り起こして土を入れたりして、1年かけて開店の準備に取り組みました。
空き家を借りる前に畑作業をしていた時は、秋保の方との面識は薄かったのですが、カフェがオープンしてから地域の皆さまとの交流が深まりました。最初はお客さまもぼちぼちで、「大丈夫かな、やっていけるのかな?」って不安もありましたが、「商売が軌道に乗るのは3年目から」「好きなことができている」という気持ちを忘れずに続けていたら、ありがたいことにこの頃はリピーターさんが増えてきました。お客さまの中には、高校の時の同級生と何十年ぶりかで再会して、それから何度も来てくれるようになったり、他にも毎週必ず来てくださる方もいます。
様々な方と知り合いになる中で、お店を手伝ってくださっている方とは、いま一緒に畑もやっているし、徐々にこう距離が縮まっていってね。今はもう本当に良い相棒になってくれてます。
いつかは秋保で暮らしたい想いもあるので、家族で相談や計画をしていますが、今は通いながら頑張っています。
水曜日はカフェの仕込み作業で、畑や庭仕事は仕込みやお店が終わってから、お友達と一緒にやっています。あとは、月曜日と火曜日はお休みですがどちらかは来るようにしていますね。自宅から秋保までが車で30分ほどあって、その移動時間はずっとお店のことを考えています。秋保に来るときには「今日は何しようかな」、帰るときは「あれは大丈夫だったかな」「明日はこうした方がいいかな」と一人反省会です。基本的にハード面もソフト面も決断も…全部自分でやっているので苦手分野もありますが、ずっとやりたかったこと・好きなことができているので、今が一番楽しいです。
2025年の6月でカフェyadorigiはオープンして3年目を迎えました。これからも「季節を感じながら温もりのある空間で和むガーデンカフェ」をモットーに活動していきたいと話してくださいました。ご自身のやりたかったことを一つひとつご自身で形にしながら、カフェや畑作業を行いながら全力で今を楽しむ安達さんのご活躍をこれからも楽しみにしています。
店名 | カフェyadorigi(ヤドリギ) |
所在地 | 宮城県仙台市太白区秋保町長袋字清水久保18-1 |
営業日時 | 木~日曜日 11時00分~16時00分 |
インスタグラム | @cafe_yadorigi https://www.instagram.com/cafe_yadorigi/(外部サイトへリンク) |
秋保総合支所の秋保地区空き家利活用事業では、秋保にある「空き家を使ってほしい」という方と、「空き家を活用して住みたい、活動したい」という方を繋ぐ取り組みを行っております。
事業の詳細は「秋保地区空き家利活用事業とは」のページをご確認ください。
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