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更新日:2023年2月8日
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早くから下水道がつくられた仙台市の中心部では、汚水と雨水を一つの下水道管で流す、合流式下水道が採用されています。
たくさん雨が降ると、雨水吐き口から河川等に下水が流れ出るような仕組みになっています。
(詳しくは次ページの「分流式下水道と合流式下水道の違い」をご覧ください。)
大雨時は、雨で薄まった下水が川に流れ出ます。
今では、汚水と雨水を別々の管で集める分流式が主流ですが、昭和40年代後半までは合流式が主流でした。早くから下水道が整備された日本の他都市、また世界の多くの都市でも、同じように合流式下水道で整備されています。
また、仙台市が下水道に着手した明治時代の背景を見ると、合流式下水道を選ばざるを得なかった社会的事情がありました。(詳しくは次々ページの「合流式下水道の生い立ち」をご覧ください)
一方、合流式下水道にもいいところがあります。小さな雨の時には雨水も処理することができることです。汚水の混じっていない雨水でも、道路の汚れなどが含まれていて、実は結構汚れているんです。
もともと、合流式下水道では、たくさんの雨が降ったときには河川等に下水を流すようにつくられています。問題は、合流式下水道をつくった当時と現在で世の中が大きく変わってしまったことにあります。
昔は家も道路の舗装も少なく、田んぼや畑がたくさんありました。
降った雨は水たまりになったり、地面に浸透したりしていました。
現在は都市化が急激に進み、人口も増加し、街は屋根や道路で埋めつくされました。
その結果、汚水量が増え、降った雨のほとんどが合流管に流れ込むようになりました。
こうしたことから、ちょっとした雨でもあまり薄められないまま下水が流れ出たり、流れ出る下水の量が多くなってきました。
「分流式につくりかえたら」と思う方もいるでしょう。これはとても効果的ですが、実際は非常に難しいことです。
例えて言うと、生きている人の血管を全て交換するようなものです。なぜなら、合流式下水道区域の全ての道路に下水道管を入れ直すことになるからです。お金も時間もかかる上に、交通量や地下埋設物(水道、ガス、電力など)が多い市内中心部では、現実的ではありません。
仙台市では、合流式下水道の問題を改善するため、いろいろな対策を進めています。ただ、お金と時間がかかることから、急激な改善は望めません。
そのため、影響の大きい雨水吐き口での対策など、効果の高い施策から優先的に実施していきます。
何気なく流している汚水や、屋根に降ってきた雨の行方を考えたことがありますか?
皆さんが流した汚水や雨水は、合流式下水道の雨水吐き口から河川等に出ているかもしれません。
このことを頭に入れて、下水道にやさしい生活を考えてみましょう。
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