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更新日:2016年9月20日
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前のページでは浸水被害を交通渋滞に置き換えましたが、下水道が渋滞する原因について考えてみましょう。
盆や正月の帰省ラッシュでは、一定期間に「下り線だけ」多くの交通量が発生します。曜日や祝日、天候などの影響で渋滞のひどい日もあれば、スムーズに流れる日もあります。
たまにしか起こらない渋滞を完全になくすには、道路の車線増やさなければなりませんが、普段は渋滞が起きないので、お金をたくさんかけて整備するメリットはあまりありません。
雨はいつも同じ強さで降るわけではなく、弱い雨から、何百年に1回という強烈な雨までさまざまです。
弱い雨では浸水は起きませんが、計画上「想定外」の大雨では浸水を防ぐことができません。
仙台では10年に1回の大雨に対応した下水道管整備を進めていますが、それよりも大きな雨が降ったときには浸水の危険性が高くなります。
水は高いところから低いところへ向かって流れます。つまり、下り線だけが渋滞するのです。
近年、自動車を持っている人が増えています。
自動車を持つと、今まで家にいた人も外に出たり、自転車を使っていた人が車で出かけたりします。こうして道路は混雑するようになります。
近年、都市化が進み、水の行き場が下水道管しかなくなってきています。
昔は水たまりになったり、地面に浸透して地下水として河川へ流れ出たりしていました。
屋根やアスファルトで覆われた街では、小さな雨でも下水道管に流れ込む雨の量が増えてきました。
朝の通勤通学時間は、みんながいっせいに道路に出てくるので非常に混雑します。
でも、ちょっと時間をずらせば、それほど渋滞は起きません。
建物が立ち並び、道路がきれいに整備されると、雨樋や道路側溝から「速やかに」雨水が下水道管に流れ込みます。
雨が流れ込む時間もずれてくれればいいんですが。
道路が1車線しかなかったり、幹線道路に抜ける道が1本しかなかったりすると、渋滞します。
このため、道路拡幅や新しい道路を整備します。
下水道管の太さが細かったり、雨が集まってくる地形のところに小さな側溝しかないと、浸水が起こりやすくなります。
これには、下水道管の整備で対処します。
車線の多い道路はたくさんの車が通ります。でも、途中1ヵ所でも道路工事で車線が減少していると、渋滞します。
同じように、下水道管も下流側で細いところがあると、上流でどんなに雨水を流せても浸水してしまいます。
このため、下水道管の整備は下流側から大きくしないと効果的ではありません。また、上流側を先に大きくすると、かえって下流で浸水を起こしやすくなることがあります。
道路ができていても、通行止めになっていると思うように進めません。
下水道管が整備されていても、雨水ますに落ち葉が詰まっていたり、下水道管に土砂がたまっていたりすると水を流すことができずに浸水します。
スピードの出せる道路ですいすい走っていても、上り坂で渋滞になることがあります。
これは上り坂でスピードが落ちて、後ろから追いついてくるからです。
水は高いところから低いところへ流れますが、勾配が急なところは早く、緩やかなところはゆっくり流れます。
このため、坂の急な丘陵地では浸水することなく流れますが、平らな平野部との境目では丘陵地の水を流しきれずに浸水しやすくなっています。
高速道路が、大雪や事故で通行止めになると、一般道路から高速道路に入れないだけでなく、高速道路を走っていた車も一般道路に出てきます。
こうして、一般道路が渋滞することがあります。
下水道では、河川に水を送るための下水道管(一般道路)を整備しています。
河川(高速道路)が危険水位になったり、堤防が決壊したりすると街の中に水があふれ出します。
こればかりは下水道での雨水対策ではどうしようもありません。
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