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更新日:2025年4月2日
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市長選の告示まであと4カ月を切った状況となりましたけれども、改めて市長、今後の選挙に関する思いとか、ご自身の判断についての、いつぐらいをめどに決めたいかというところを改めてお聞かせください。
まず4月1日、令和7年度が今日スタートしたところです。そして先ほども申し上げましたけれども、将来を見据えた上で結構大きなプロジェクトを幾つか実施に移していく時期になっています。お認めいただきました予算もしっかりと使いながら、これらの事業が円滑に進むように準備を怠らず進めたいというふうに思っています。
時期についてはまだこれからという、どういった形で今後ご自身の考えを表明するかという時期はこれからということですか。
まだとにかく今始まったところでして、これをしっかり、ずいぶん人事異動もございました。新たな組織の中でどのようにしっかりと前に進められるか、このことに注力したいと思います。
2期8年をもうすぐ終えられようとする時期には差しかかっていると、カウントダウンには差しかかっていると思うのですけれども、改めて100万都市仙台市を束ねる政令市の市長に必要な資質みたいなものというのは、次の方がもし現れるとすればどういった資質が問われるか、どういった方が適任だというふうにお思いでしょうか。
何とも難しい質問で、私はお答えするのは難しいですね。それは、私自身は今、この東北の中の唯一の政令指定都市であり、東北地方がすごいスピードで人口減少をしていく中で、どのように東北の持続的な発展、成長というのでしょうか、これを支えていくか、その大きな責任も仙台市は負うのだというふうに思っています。そういう意味でも仙台だけ独り勝ちというふうに言われることのないように、この間も東北の地域に目配りしながら、例えばスタートアップの支援も東北各地域からご参加をいただきながら支援をさせていただいたりしてきましたけれども、これからなかなか難しい時代に突入するのでしょうけれども、しっかりやっていかなくてはいけないところなのだろうなというふうに思います。それから東北大学の国際卓越研究大学の認定で、本当に外国人労働者の方々も増えていますけれども、研究者、それから学生もこのまちには相当増えていくとするとその準備、暮らしやすいまち、ダイバーシティまちづくりを進めていかなくてはいけない、待ったなしのところにも立っているのだと思って、今年度は全ての施策の中にこれを織り込みましょうということで進めることといたしました。まずはそれらがしっかりと根づいていくように、準備を怠らず進めていきたいと思っています。
スタートアップの政策に関して少しお伺いさせてください。さきに日本政策投資銀行の東北支店の方が発表されていましたけれども、東北のスタートアップにおいて、官とかあるいは学は強いけれども、産業であったり金融という側面、支える側面が非常に弱いと、こういったところからスタートアップの勢いがなかなかつきづらいというような指摘もありました。仙台市としても2年連続で人口が減少している中で新産業の育成というのは欠かせないと思いますけれども、こういった状況を鑑みて、どういったアプローチ、施策が必要だと市長はお考えでしょうか。
今回、スタートアップの方々を支援する取り組みというのは、もう何年か続けてきているわけなのですけれども、新たにスタートアップ・ハブというものをつくらせていただいて、伴走的にしっかりやっていこうという仕組み、それからまたウェットラボ、こういうものももうちょっと充実させなくてはいけないのではないかということで、ウェットラボについても本市の中に何施設かしっかりとつくっていこうと。これらも含めて意欲のある若い人たちがしっかりと、それこそ世界に向けて羽ばたけるような、そんなスタートアップを応援させていただこうというふうに思っています。おっしゃられるように産学官金、言もそうかもしれません。みんな連携していかなくてはいけないだろうと思っておりますので、言の分野の皆さま方にもご協力のほどよろしくお願いいたします。
官とか学が頑張っているというのはその点あると思うのですけれども、今のウェットラボの話とかもそうだと思いますけれども、要はリスクマネーを取れる事業体、主体がなかなか東北にいないということが、金融とかあるいは産業界の弱い面がよく指摘されている部分であります。これも鶏が先か卵が先かみたいな議論ですけれども、ゆえに新産業がまた育たないと、新産業が育たないがゆえに大きい企業もなくてまたお金が回らないと。そういったような構造というのが指摘されているわけですけれども、これを打破するためには、一つ手段としては東京を中心とするそういった大きな市場に対して循環型のアプローチをしていく、人材が戻ってくるようなアプローチをしていくということも必要だと思うのですけれども、その点いかがお考えでしょうか。
そういうご指摘もあって、例えば金融部門でいえば、それこそベンチャーキャピタルも含めてどういうところとマッチングさせるのかということも重要なのだというふうに思っておりますし、そしてまた東京、関東方面で出てきた皆さんたち、UIJターンみたいにして、またこの仙台でいろいろとスタートアップで大きな目標を立てて、それこそ世界に打って出ましょうという皆さんたちをつくっていくというこの取り組みも併せてだと思っています。これも東京に本市では拠点も持たせていただいてもおりますので、東京にも今度、経済担当の職員も充塡をさせていただくことにいたしました。そういう意味合いでも、これから新しい景色を生み出していくぞという意気込みに満ちた新年度のスタートであるということをご理解いただけるとうれしく思います。
仙台市長 郡 和子
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