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更新日:2025年4月23日

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その他質疑応答(令和7年4月22日)

アジア太平洋防災閣僚級会議について

Q1

アジア太平洋防災閣僚級会議についてお伺いします。こちらが開かれる見通しとなったと一部報道にありますけれども、開催に向けて政府や国連防災機関との現在の調整状況や、また開催に向けた市長の意気込みなどありましたらお願いします。

A1

ご承知のように、仙台防災枠組の採択都市としてこの間、防災環境都市を標榜し、さまざまな取り組みを行ってまいりました。取り組みの中においても重要とされる多様なステークホルダーとの連携の取り組みは、昨年10月にフィリピンで開催をされたこのアジア太平洋防災閣僚級会議でも私もプレゼンの機会をつくっていただきましたし、本市の取り組みは職員もあちこちでこの会合の中でプレゼンをしたところです。加えて、MCR2030レジリエンス・ハブということに国内で最初に認定を受けたということもございました。本市での開催が正式に決まれば、これまでの皆さま方からいただいたご支援を基に、「よりよい復興」に向けて取り組んできた現状について見ていただくいい機会になるだろうというふうに思っております。政府としてもその方向でいろいろ調整をされるということで、大変心強く思っております。私どもも国連の防災機関の代表に昨年6月、本市に来ていただいたのですけれども、そのときにもこの話をさせていただきましたし、またマニラでのその会議のときにも直接私の方からもお話もさせていただきました。ぜひ本市で開催をいただけるとありがたいということについてお話をしたわけですけれど、これからは政府におかれてその方向で調整が進められるものと思っておりますので、政府とも密に連絡を取りながら、連携をしながら、正式に決定されればしっかりと準備を進めてまいりたいと思います。

 

 

和歌山県・岸本知事逝去について

Q2

和歌山県の岸本知事が今月の15日に急逝されまして、民主党の所属で衆議院議員としても活動されていましたけれども、郡市長、親交がおありだったのかということと、所感を伺いたいと思います。

A2

大変優れた政治家だったというふうに認識をしております。民主党国会議員の時代に、同じ委員会やいろいろな会合で頻繁にお会いすることはあまりありませんでしたけれども、和歌山県知事になられるとき、そしてまた知事になられての手腕も遠くから拝見をさせていただいたところです。大変驚きました。その前にも大阪・関西万博の催しでお話もなさっていたようなニュースも見たような気もいたしましたし、そういう意味では急に倒れられてそういう状況だったとお聞きし、驚いたところです。心からご冥福をお祈りしたいというふうに思います。

 

 

宿泊税について

Q3

宿泊税の件でお伺いいたします。年末年始だったり成人の日の3連休を避けて、1月13日の導入開始ということで県から提示があったということですけれども、この時期に対する市長ご自身の受け止めをまずお聞かせください。

A3

制度を導入するに当たっては、この間もお話をしてきたところではありますけれども、やはり事業者の方々、また旅行者の方々にも混乱が生じないように同じ(時期の)導入開始が望ましいだろうというふうに思っていたところでこの間協議を行ってきたもので、今般、令和8年1月13日に課税開始となったところでございます。本当であればなるべく早期に導入して、さまざまな観光施策に活用していきたいという思いもございましたけれども、そういうことでまとまったということで、それに向けて滞りなく進められるようにしてまいりたいと思います。

 

Q4

本来、11月頃の導入であれば税収が3億円程度見込みがありましたけれども、1月にずれ込むことで大体1億(円)程度に減収が見込まれるということだと思います。さまざま新規拡充事業が予定されていますけれども、今後の実施についてはどのようにお考えでしょうか。

A4

本市としては、新たにこれまでの枠にとらわれない観光戦略を打ち立てていくのだという強い思いもございまして、宿泊税についてこの間、仙台市域においては市税として200円、県税として100円、合わせて300円を徴収するということできたわけでございます。もう少し早い時期であればまた見込みは違っていたのかもしれませんけれども、年度内の収入は確保できたということにもなろうとも思うところです。さまざま予定している事業もありますけれども、これを知恵を絞りながらやっていかなくてはいけないだろうというふうに思います。まずは新しい観光戦略の初年度になるわけでして、令和8年度の宿泊税も視野に入れながら、取り組みをしっかりと進めていきたいと思います。

 

Q5

次年度の宿泊税を見通してというお話がありましたけれども、そういう宿泊税の効果を示す意味でも、ある程度今年度の税収を生かした事業が、取り組みが必要かなと考えますけれども、その点、事業の振り分けだったりとか次年度に回すとか、その辺の実施の検討についてはどのようにお考えでしょうか。

A5

先ほどインバウンドの話もさせていただきましたけれども、交流人口の拡大、そしてまた富裕層の獲得ということを視野に入れて、やはり時期を逸することなくさまざまな取り組みを進めていく必要があるというのは間違いないのだというふうに思っております。そういう認識で、税収は減少するわけですけれども、何とか知恵を絞ってできるところは着実に進められたらいいなと思っています。

 

Q6

一方で事業者の方からは、市長から直接説明を受ける機会を設けてほしいといったお声もありますけれども、その点、今後、市長が直接説明なり表に出る場面みたいなのは考えていらっしゃいますでしょうか。

A6

この間も膝詰めの会議を持たせていただいたところではございました。新たに年度が替わって今年度ですけれども、宿泊事業者の方々を含めた協議の場を設けることといたしております。協議体の構成は今後、事務方でいろいろと進め、構成するメンバーが決まってくるだろうと思いますけれども、いずれにしてもこれまで同様に密にコミュニケーションを取りながら進めていく必要がやはりあって、そういう意味においてはその協議体、観光事業者や宿泊事業者の皆さんたちが入る協議体を円滑に回していけるように、ここでもしっかりと職員には頑張ってもらいたいと思いますけれども、私もその機会があれば、直接ご意見を伺う場も設けていいというふうには話しているところです。

 

Q7

この間、県との調整の中で、県がもう少し、繁忙期ということも事情はあると思うのですけれども、取りまとめがうまくいけば11月に始められた可能性もゼロではなかったのだと思います。この県の対応について働きぶりというか、取りまとめがうまくいかなかった件については、率直にどのようなお考えをお持ちでしょうか。

A7

知事も当初、積極的なお取り組み、早期にというようなお気持ちはおありだったのだと思いますけれども、いろいろとご意見が多岐にわたって寄せられたのも事実だったのだろうと思います。いろいろな事情はおありだったのかもしれませんけれども、まずはまとまったということですので、これから本格的にスタートするその地点に向けてですね、また連携しながら取り組んでまいりたいと思います。

 

Q8

ちなみに、この1月にずれ込んだ件に関して、村井知事と直接、お電話とかでも結構なのですけれども、何かやり取りというのはされましたでしょうか。

A8

知事とお会いする機会もありましたけれども、「まあそういうことですね」みたいなことぐらいです。

 

Q9

それはちなみにいつぐらいにどういった形で(のやりとりでしょうか。)

A9

つい最近のことですね。

 

Q10

お電話か何かでやり取りをされた(のでしょうか。)

A10

いえ、直接。

 

Q11

この件に関して取りあえず連携して前向きにやっていこうという流れで(しょうか。)

A11

その他いろいろな話がありましたものですから、この宿泊税に関して突っ込んでお話をしたということではございません。

 

Q12

仙台市が新年度予算に盛り込んでいた具体的な施策というのが、今回の減収によって実施できなくなる可能性も場合によってはあるという理解でよろしいのでしょうか。

A12

宿泊税を活用してやっていきたいというふうに見込んで施策を出していたということは、それはもうある程度織り込まれていたものではございます。ですから減収ということになりますので、そこについてはやれること、やれないこと出てくるやもしれませんが、先ほども申しましたとおり、機を逸することなく取り組んでいかねばならないことというのはあると認識をしております。そういう意味ではいろいろ知恵を絞りながら、また国の方から引っ張ってこられる(ものが)何かあるのかどうかも含めて、いろいろと検討していかなくてはいけないのではないかなというふうに思っております。何をやって何を諦めるかというようなことはなかなか言いづらいことです。

(財政課長)

令和7年度予算におきまして、宿泊税の税収で約3億円を予算上見込んでいたのが、課税開始時期の遅れによって約1億円、2億円の減収になるという見通しでございます。ただ先ほど市長が申し上げたように、時機を逸することなく交流人口拡大に向けた新たな観光施策、こちら7年度の歳出予算としては計上しておりますので、可能な限り事業を実施していきたいということで今検討しているのが、代替財源の確保と効率的な予算執行という2つの考え方でございます。前者の代替財源の確保というところでは、先ほど市長も申し上げましたが、国から交付金を新たに獲得できないかということで、具体的には昨年末に国が総合経済対策でまとめましたパッケージの中に、新しい地方経済・生活環境創生交付金という新しい交付金が経済対策で示されたものがありましたので、こちらを活用できないかというところで、今現在、検討と手続きを進めているという状況でございます。また効率的な予算執行、これはどの事業にも当てはまることではありますが、事業費ですとか内容の精査をすることで、予定していた事業を可能な限り実施していきたい、そのように考えているところでございます。

 

Q13

仙台市は当初11月の課税開始の時期を目指されていたと思うのですけれども、宿泊事業者から秋以降にしてほしいという声もすごく上がっている中で、実際に11月とか秋では難しいという認識の下、協議が進んでいったという理解でよろしいのでしょうか。仙台市としても11月頃の課税は難しいのではないかというところで協議が進んでいったのか、もしくは市としてはあくまで11月の課税を目指して県と協議を続けたのか、そのあたり教えていただけますでしょうか。

A13

私の認識では11月を目指してやっていくということで、大方の皆さんたちのご理解はいただいていたのではなかったかというふうに認識をしております。ただ一部の方からは、やはりもう少し遅らせてもらいたいという声も上がっているのも承知をしておりました。そういう中で、ただこの状況をご覧いただいて、宿泊事業者の皆さま方もそうだと思うのですけれども、全国各地域でも観光財源の確保のために宿泊税の導入に動き出す自治体も増えていることなども鑑みて、(1月開始で)十分に間に合うということで、今回の設定については大方の皆さんたちにご理解をいただけたのではないかというふうには思います。業者の方々から難しいのでということをまず理由にというふうに私は理解していなくて、仙台市の場合は県税と市税と一緒に導入をしませんと2回手間になるわけです。仙台市税200円を初めにスタートさせても構わないわけですけれども、県税としての100円分はまた後日ということになりますと、ここでまたいろいろな手間がかかってまいります。システムについても変えなくてはいけないかもしれませんし、またいろいろな混乱も起きるかもしれないので、やはり県と歩調を合わせるのがどちらにも迷惑がかからないのではないかという、そういうのが大きな理由と認識しております。

 

Q14

歩調を合わせるという意味では、ようやく歩調が合ったというか、県が追いついてきたというか、仙台市と県が同じタイミングで課税ができるというのが1月13日ということで決まったわけですけれども、そもそも歩調が合わさったということについてのご所感を教えていただけますでしょうか。

A14

よかったなと思います。今年度をまたいでしまったら、例えば3月だと税収として入ってくるのは来年度の税収になってしまいますので、そういう意味でも今年度の税収として1億円は入ってくるなということだと思います。そういう点でもまとまってよかったと思いますし、また県と歩調を合わせて、仙台、宮城、東北一円の観光を盛り上げていくために努力をしていきたいというふうに思っています。

 

 

仙台市長選について

Q15

市長選の件でお伺いいたします。(4月)20日で市長選の告示まで3カ月を切りましたけれども、他に立候補を考えていらっしゃる方もいるようですけれども、市長ご自身、態度の表明がまだのようですが、その点、現時点でいかがお考えかお聞かせください。

A15

今年は春、プチ統一地方選(挙)という形で、県内でも首長選挙もありますし、市議会議員選挙、町議会議員選挙等もございます。そういう意味で選挙イヤーだなということを感じているところでもございます。今お話ありましたけれども、仙台市長選挙の日程は固まったわけですが、私自身はいましばらくですね、この宿泊税の問題もそうですし、そしてまたこれから先の仙台を見通す中でいろいろな事業を進めるということで新年度を迎えたところです。まだどうするのかということについては何とも申し上げられませんけれども、いろいろなことを考えているところです。

 

Q16

一方で、前回の議会でも一部会派から立候補を期待する声も上がっているかと思います。予算の配分でもかなり肉づきがしっかりしていて、重厚な予算配分だという声も議会からは上がっていますけれども、その点どのように受け止めて、どのようにその点はお考えでしょうか。

A16

任期満了まで全力で取り組んでいくということです。

 

Q17

弊社の取材によると、お一方、立候補を予定している方がいて、エフエムたいはくの代表取締役社長の野田さんという方が意向を固めているようなのですけれども、市長はご面識があるかということと、そのときの印象などあればお聞かせください。

A17

よく存じ上げている方です。エフエムたいはくさんでは、本市のいろいろな事業についても放送していただく時間枠もあるというふうにも認識しておりますし、そもそもエフエムたいはくを立ち上げる、もうずっと前のお話ですけれども、その頃からいろいろ関わった経緯もございます。そういう意味ではとても政治に対しても意欲的な方だったので、ああそうかというふうに思ったところではございます。

 

Q18

現市政に対しても批判的な考え方もお持ちの中での立候補の意向を固めたようなのですけれども、報道などをご覧になった印象で結構なのですけれども、そういった別の方が今の市政に対して批判的な思いを持って立候補するというこの現状に対してはどのようにお受け止めでしょうか。

A18

立候補をする自由はありますので、何ともコメントをすることはできません。

 

仙台市長 郡 和子