ホーム > くらしの情報 > 健康と福祉 > 健康・医療 > 感染症情報・予防接種 > 感染症情報 > 疾病別感染症情報 > 今、注目されている感染症 > 劇症型溶血性レンサ球菌感染症について
ページID:75276
更新日:2024年10月2日
ここから本文です。
溶血性レンサ球菌(いわゆる溶連菌)には、A群・B群・C群・G群など多くの種類があり、一般的には急性咽頭炎(のどの風邪)などを引き起こす細菌として知られていますが、まれに劇症型溶血性レンサ球菌感染症という重篤な病状を引き起こすことが知られています。
今般、日本において、A群溶血性レンサ球菌による咽頭炎症例及び劇症型溶血性レンサ球菌感染症の症例が増加していることが報告されています。
国立感染症研究所HP国内における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の増加について(外部サイトへリンク)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、突発的に発症し、敗血症などの重篤な症状を引き起こし急速に多臓器不全が進行することがある重症感染症であり、その死亡率は約30%とされていますが、重症化するメカニズムはまだ解明されていません。現在、国立感染症研究所を中心として、原因菌のゲノム情報解析等を行い実態解明が進められています。
当該感染症について、下記の通り厚生労働省より事務連絡が発出されています。
令和6年6月21日
【事務連絡】劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)について(周知)(PDF:66KB)
(別添)「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の診療指針」(PDF:569KB)
令和6年7月22日
【事務連絡】妊産婦における劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)について(周知)
(PDF:114KB)
最初は、腕や足の痛みや腫れ、発熱、咽頭痛、消化管症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢)、全身倦怠感、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死(えし)したり、呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します。
治療方法としては、適切な抗菌薬の迅速な投与、必要に応じて緊急手術による広範囲の病巣(びょうそう)の除去、集中治療室での全身状態の管理、などを行います。
2019年から2024年(第23週時点)までの年別患者発生報告数は下記のとおりです。
年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年(第39週時点) |
---|---|---|---|---|---|---|
報告数 |
10人 | 8人 | 10人 | 9人 | 8人 | 11人 |
仙台市における最新の感染症発生状況についてはこちら:感染症発生動向調査情報 週報
手指衛生や咳エチケット、傷口の清潔な処置といった、基本的な感染防止対策が有効です。なお、現在のところ、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の原因菌である溶血性レンサ球菌に有効な薬事承認されたワクチンはありません。
症状があるなど感染の兆候が見られた場合には、速やかにかかりつけ医などの医療機関を受診してください。
仙台市ホームページ:医療機関のご案内
厚生労働省 劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)(外部サイトへリンク)
国立感染症研究所 劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは(外部サイトへリンク)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをダウンロードしてください。Adobe Readerのダウンロードページ
お問い合わせ
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.