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更新日:2024年4月10日

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その他質疑応答(令和6年4月9日)

宿泊税について

Q1

昨日、宿泊税の検討会議の最終会合がありまして、おおむね市の案が了承されたということだと思うのですけれども、委員の中には根強い、最後まで反対を貫いた方も一部いらっしゃったとお見受けしたのですけれども、市長として最終会合を終えての率直な所感を伺えればと思います。

A1

この交流人口拡大推進検討会議ですけれども、昨年の11月に(議論を)再開して、今後の観光施策の方向性とその財源確保の在り方について活発なご議論をいただいてまいりました。仙台・東北の交流人口の拡大に向けまして、具体的な施策あるいは事業レベルまで踏み込んだご意見もいただいたと承知をしております。そしてまた宿泊税という新たな財源の確保について、この必要性を一定の方向性で整理をいただけたものではないかと思っております。会長さんから正式に報告書を頂くまでにはもうしばらく時間があるのだろうと思いますけれども、まずはこの間、活発なご議論をいただきました委員の皆さま方に感謝を申し上げたいと思います。その上でやはり、まさに今インバウンドも東北の方にも戻ってきているとはいえ、全国的な流れを見ますとまだまだというところもございますし、さまざまな面で魅力を向上させていく必要もあろうかと思っております。そういった観光施策について拡充をさせるために必要な財源として一定の方向性を示していただいたものとしてしっかりと受け止めた上で、対応を図っていくのがやはり重要なのだろうなと思っています。

 

Q2

今後、正式な報告書を受け取って議会への提案ということになると思うのですけれども、現段階でのスケジュール感、市長としてどういうふうにお考えでしょうか。

A2

まだ報告書がいつ私の手元に届くのかということについても聞いておらないところでもございます。県の方でもいろいろと議論もあるやに聞いておりますし、本市と県との事務方同士の擦り合わせというのもいろいろ必要なことだろうと思っております。県、市、連携してよりよい方向で進めることがやはり望まれると思っておりますので、まだこの日程でということはございませんけれども、県ともさまざまな調整を図りながらということになるのだろうと思っています。

 

Q3

交流人口拡大に必要な財源についてご議論いただいて、宿泊税というものが一定程度理解されたということで、仙台市としてこういったところに財源を充てたいというところ、いろいろなパブリックコメントでも意見がいただいたかと思うのですけれども、何かお考えはおありになるのでしょうか。

A3

いろいろなご提案といいましょうかご意見をいただいたと思います。ハード面でもソフト面でもそうだったと思うのですけれども、それらもいろいろと検討していく必要があるのだろうと思います。ただ、最終的にまだ導入がいつになるのかなどを含めて、これからのスケジュールがどのように進んでいくのかにもよりますので、その中でいろいろと手を打つところ、ご意見をいただいているところもございますが、検討に入るのだろうと思っています。

 

Q4

一定額(より)低額の宿泊料金には免税点を設けるという方針も明らかにされたそうなのですが、例えば県の条例案の中では1泊1人3,000円以下は免除するという案もベースにするという話を知事はされていますけれども、それに歩調を合わせていかれるような考えなのか、その辺をお願いします。

A4

どういうふうになっていくのかはこれから調整を図っていくことになろうかと思うのですけれども、本市でも宿泊税の金額についておおよそのところはご議論いただいたようですけれども、また県の方でも検討する税額というのがありますし、また県の方でもどのような免税点をつくっていくのか、あるいはどのように宿泊事業者の方々に対してケアをしていくのかなど、まだこれからのところもあるのだろうと思っておりまして、その点についてはこちらでそうだというふうに決めつけて県と共にお話をするということではなく、本市は本市としての考えも持って擦り合わせていくことになるのだろうと思います。

 

Q5

その市としての考えの中で、今市長としては幾らぐらいかというのはお考えの中であるのですか。

A5

それこそ検討会議の皆さま方にご議論いただいて一定の方向性を見たということで、報告書もまだ頂いていないので、何ともここで免税点はこれぐらいの宿泊費に対してこうだということをここで言及すべきものではないと思っています。

 

Q6

パブリックコメントでは大多数の反対意見があったわけですけれども、職員の方がやった宿泊者へのアンケートの結果を見ると、200円、300円というところである程度の理解を示すような意見もあったように感じましたけれども、このパブリックコメントとアンケートについて、それぞれ市長としてはどのような所感をお持ちになったのかお聞かせいただけないでしょうか。

A6

まずパブリックコメントにつきましては、本当に多くの、300名を超える方々からご意見を頂戴いたしました。私も拝見いたしましたけれども、宿泊客の減少に懸念を持っておられる方々や、また宿泊事業者の経営環境ですとか事務負担についていろいろと配慮を求める観点からご意見をいただいているものも多かったと思いますし、慎重な姿勢を求めるという声もずいぶん多かったと思っています。一方で先ほどお話がありましたように、職員が観光に訪れている皆さんたちに取ったアンケート、これも非常に興味深いご提案等も含めていただいているものと認識をしておりまして、これら全てを真摯(しんし)に受け止めながら、今後の方向性についてそれらを考えた上でまとめていくことになるのだろうと思います。まずは検討会議の報告書を見させていただいて、それからということになります。

 

Q7

今後のところで、報告書を受けてその後というか同時並行で県との協議というところがあると思うので、なかなか先を見通すというのが難しいところではあると思うのですけれども、制度を決めた後でもその後、総務省の同意の手続き等である程度の時間がかかるわけですけれども、そういったものを逆算していったときに、市長ご自身の思いとしては、都市間競争を勝ち抜くためという意味でもあるわけですから、なるべく早くというようなお気持ちはあるのでしょうか。

A7

この間、やはり観光産業というのは裾野も広く、それこそ観光立国ということを国も掲げている中で、東北も西(日本)の方にやはり追いつけというふうな気持ちは強く思っているところです。まだ東北、宮城、仙台には魅力がたくさんあるということを多くの方々に知っていただく、そんな機会をこれからさらに力を入れていかなくてはいけないというふうにも思っておりますし、またこの間もさまざまな取り組みを進めてきてはいるところですけれども、やはりさらに拡充するためには一定の財源は必要というふうに考えているところですので、そういう意味では早めにという気持ちはおっしゃるとおりだというふうに思っております。

 

 

外国人相談特設窓口「ウェルカムデスク」について

Q8

3月末なのですけれども、いわゆる外国人向けの転入手続きの専用窓口を仙台市と東北大で設けられたかと思うのですけれども、4日間で延べ何人ぐらいが利用されて、どういった相談が多かったのかというところを教えていただければと思います。

A8

3月の26日から29日の4日間、外国人の皆さま方の相談特設窓口「ウェルカムデスク」を開設いたしました。これは東北大学との共同実証実験として行ったものでございます。この期間中、東北大学の留学生を中心に、20の国と地域から65名の外国人の方にお越しをいただいたと報告を受けました。住民登録などの手続きの待ち時間を活用して、交通機関ですとかアルバイト、またクレジットカードの作り方など幅広い相談対応を行って、日常生活や学生生活に関する情報提供も行い、好評だったというふうに聞いているところです。

 

Q9

活用された方々の感想というか、そういったものはお聞きになっていらっしゃるでしょうか。

A9

大学や仙台市に関して新たな知識が得られたというような声をいただいているということは聞いております。その他にも、やはり知らない地域でこれから暮らしていく上で、安心ですとか親しみを感じていただけるような取り組みというのは重要だというふうに思って今回の実証実験につながったわけでして、それについてはおおむね好評だったというふうに聞いておりますので、よかったのではないかなと思います。

 

Q10

これをやられてみて、何か課題というようなところは発見されたものがあるでしょうか。

A10

アンケートを取っているようですのでアンケートですとか、それから窓口対応をしたスタッフの皆さんたちにも話を聞いた上でこれらを集約して、東北大学と検討会議を行っていって、改善すべき点があればそれは改善し、今後につなげていくということになるのだと思います。

 

Q11

つなげていかれるということは、来年度もやられるということなのでしょうか。

A11

東北大学が学内に設置を目指している国際化共同推進センター、これは仮称ですけれども、その運営に生かす方向で取り組みを進めていくということだと理解しています。

 

 

引っ越しシーズンにおける窓口混雑について

Q12

区役所などでの転出入手続きの関係なのですが、仙台市でもいろいろ工夫というかアイデアを考えて、(職員を)増員したりネットで待ち人数が見られるようにしたりとやられていますけれども、なかなか混雑が解消しないというところで、現状を市長として率直にどういうふうにご覧になっていらっしゃいますでしょうか。

A12

引っ越しシーズン、大変多くの方々がこの仙台に入ってこられる、あるいは出ていくということで、転出する方については比較的スムーズにいくわけなのですけれども、転入される方についてはさまざまな手続きが必要になってまいります。そういう意味で本市としても、各区役所(で)増員、応援態勢を拡充しながら、またさまざまな窓口を開く時間を延長したりなどして対応もしているところですけれども、残念ながら今年も速報値では、昨年よりは若干短くなったものの最大待ち時間が3時間弱、最大で130人程度の待ち人数の状況があったと報告を受けております。本当にさまざまな区役所以外での手続きもおありになる中でこれだけお待たせしているということについては、大変私自身も心苦しく思っているところです。今後は、既存の対策に加えましてデジタルを活用するなど、さらなる混雑の緩和、待ち時間短縮に向けて、鋭意取り組みを進めていかなければならないというふうに再認識しているところです。

 

Q13

その改善の鍵となるのはデジタルだとは思うのですけれども、現状で、私(も)転入手続きをしたときに日曜日の臨時窓口に伺いまして、非常にスムーズに私自身はできたのですけれども、いわゆる児童手当とか医療費助成の手続きが日曜日は対象外になっておりまして、それが平日の混雑につながっているように見受けられたのですけれども、そういったところを日曜日もできるようにするということはなかなか難しいのでしょうか。

A13

先ほど来、本市のDXの推進計画、また「Full Digitalの市役所」に向けた取り組みというのは一層加速させていくということで考えているところではあります。引っ越しの手続きというのは多岐にわたっているものですから、これも一括してできればいいのになというふうに考えてもいるところですけれども、なかなかハードルはいろいろあって厳しいところもあるようです。とはいえ、やはりデジタルを活用した形で市民の皆さま方、転入者の方々の利便性向上には努めていかなくてはいけない、デジタルで解決できるように努めていかなくてはいけないというふうに考えておりますので、これからまさにいろいろなところを検討につなげる、そのことも視野に入れて、今回の状況についてもさまざま検証していこうというふうに思っています。

 

 

ライドシェアについて

Q14

昨日東京都で全国で初めて始まったライドシェアについてお話をお伺いしたいのですけれども、5月に仙台で導入する方針が進んでいる中でどのような懸念であったり期待というのがあるものなのか、お伺いさせていただきたいです。

A14

なかなか交通手段の確保が難しい地域においてこのライドシェアというのが進んでいくのではないかというふうに思っていたところですけれども、今回国土交通省から示されたのはまさに都市部でございます。時間帯の中でなかなかタクシーがつかまらないという時間帯を見た上で始めるというような方向性のようではありますけれども、しかももう既に東京では始まったというニュースを拝見しました。先週も申しましたが、本市においてはまだタクシーについて準特定地域、供給過剰になるおそれのある地域になっているということ、またタクシー業界の方々、タクシー協会の方々含めて、足りなくなっている状況にはないというふうにも聞いているところでして、やはり既存のタクシー、バスといった公共交通と共存をする持続可能な制度としてあるべきでありましょうし、今後国の方からどういうふうな調査結果が宮城に示されるのか、この仙台に示されるのか、まだよく分かりません。けれども、ライドシェアのドライバーとして手を挙げる方も含めて、そういう意識が十分に担保されているかどうかということについても、まだ課題があるのではないのかなというふうには思うところです。将来はどうかといいますと、それはちょっとまた違ってくるのかもしれませんが、現状では5月にもと言われているところについては、本当に注意しながら見ていかなくてはいけないのではないのかなというふうに思っております。この点については何か国と調整を図るというふうなことも私のところには報告が上がってきておりませんので、私の感想を今述べさせていただいたところです。

 

 

国民スポーツ大会について

Q15

昨日の知事会見で知事が、国民スポーツ大会、昔の国体について廃止というのも一つの考えというようなお話をされましたけれども、この考えについて市長として現時点で賛同するのかどうかというか、所感があれば教えていただけますでしょうか。

A15

知事会の方でさまざまな議論になっているということも言及をされたようでございますが、やはり一堂に会して競い合ってそしてまた交流を深め合うという、そのこともとても重要なことではないかなと私自身は思ってもいるところでございまして、議論がどのように進んでいくのかではないでしょうか。

 

Q16

現時点では、そういう考え方もあるなと理解は示しつつも、特別賛同するわけではないという、議論の行方を見守るというようなことでしょうか。

A16

実際に参加をされている皆さんたちがどうなのかという、その声もありましょうし、またさまざまなスポーツを育成していく上でも、とてもいい大会になっているわけだと思っておりますし、まだ私自身はそこまでいろいろなことを考えていなかったので、知事の会見で、知事会ではそういう議論になっていたのかということも認識をしたところです。

 

Q17

仙台で直接関わったのというと、多分みやぎ国体になると思うんですけれども、開催する自治体としてもなかなか負担の大きさというのがずっと言われていましたけれども、そのあたりというのはどうでしょうか。

A17

たしか仙台市の陸上競技場等も会場になったように記憶しています。そういう意味では仙台市民も受け入れで準備したり対応したりしたのだというふうに理解をしています。そういう中での交流というのもとてもいいものではないかというふうにも感じているところです。例えば、ねんりんピックなどには本市の選手団を出させていただいておりますけれども、参加した皆さんたちはやはり全国各地を回りながら、全国の知人、友人をつくるということにも大変な喜びを感じておられるようですし、さまざまな交流あるいは観光を含めて、常日頃のスポーツとまた併せて、そういうような効果ということについてもお話を聞かせていただく機会も多いですし、これは国体においても同じなのではないかなというふうに思っているところではあります。

 

 

深沼海水浴場について

Q18

深沼海水浴場の再開についてお伺いさせてください。今年7月15日から始まるということで、率直にまず期待をお伺いさせてください。

A18

仙台市に唯一ある海水浴場が東日本大震災の後ずっと海水浴ができない状況にあったわけでして、そういう意味では待たれていたのではないかというふうに思います。平成29年度以降、海水浴場の再開に向けた実証事業を展開してまいりました。昨年度それから一昨年度は、より海辺でというふうなことの思いがあって親水イベントを実施したところでございます。昨日も新たな東部沿岸部に誘客施設がオープンをいたしましたけれども、次々あのエリア、さまざまな施設もオープンし、にぎわいも戻ってきている中で、深沼海水浴場が再開となると多くの方々に来ていただけるのではないだろうかというふうに思います。実際に(再開を)求める声というのは数多く本市に寄せてくださっておりました。今年度、試行的に震災前と同じように1カ月間の海水浴場の再開ということを予定し、それに向けて取り組んでいるところでございます。

 

Q19

今のところは多く来てほしいという声でしたが、やはり津波の影響のある場所ということで一応入場制限はかける方針だということですが、今後さらに利用客を増やしていく上で、どういうような方針があるのかなというのをお伺いさせていただきたいです。

A19

実際に津波で大きな被害を受けた県内の海水浴場も次々、さまざま皆さんご苦労をされながら再開をしているところでもございます。今回の深沼海水浴場は本市で唯一の海水浴場でして、年間相当な方々においでいただいていたのだと思います。今季再開するに当たって、来場者の想定は800人というふうに考えているところでございますが、万一のときに避難の丘に逃げていただくということにもなるのでしょうけれども、もちろん震災の経験から命を守るということを最大限考えていただきながら、安全面にも配慮して今回再開をするということですので、ぜひ市民の皆さま方、利用される方々にも、その点については配慮していただきながら活用、利用していただきたいというふうに思います。

 

仙台市長 郡 和子