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更新日:2016年9月20日

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教育委員会会議の概要(24年10月定例会)

日時

平成25年10月18日(金曜日)午後3時00分

場所

教育局第一会議室

出席委員

委員委員長 永広 昌之

委員長職務代理者 油井 由美子

委員 宮腰 英一

委員 草刈 美香子

委員 今野 克二

委員(教育長) 上田 昌孝

会議の概要

1 開会

午後3時00分

2 9月定例会会議録承認

3 会議録署名委員の指名

4 報告事項

(1)市議会報告について

(総務課長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

食物アレルギーに関連して,エピペンの取扱いについて決まりはあるのか。

総務課長

エピペンについては,処方されている児童生徒が自分で持っているもので,担任や栄養士など学校の中でその情報を共有し,必要に応じてすぐに対応できるようにしており,教職員に対しては研修等も行っている。

委員

万が一,注射を打つとなった場合には,誰が対応することになるのか。

総務課長

基本的には児童生徒自ら,もしくは担任等が対応する。

理事

担任がいない場合には,養護教諭や同じ学年の学年主任が対応する場合もある。担任が出張や休みの場合もあり得るので,情報を共有しておき,複数の人が対応できるようにしている。

委員

今回,教員の不祥事について,議員からの質問が何点かあった。10ページに,「教育委員会はすぐ謝罪してしまって,対応が冷たいのではないかという声がある」ということだが,これはどういう意味なのか。

学校教育部長

インターネットのブログ等への書き込みにあった指摘からこのようなご質問がなされた。逮捕された本人が否認しているという報道があり,本人が否認しているのに教育委員会がすぐに謝ってしまうのはどうか,教員に冷たくしているのではないかという趣旨のものである。教育局としては,教員自身が逮捕されること自体,あってはならないことであり,市民の皆様方に教育に対する不信を与えたということについてお詫びをさせていただいた。本件については警察において現在もなお捜査中であり,起訴不起訴等の判断まで至っていないが,警察の判断や私どもの本人への必要な事情聴取等も踏まえて,事実確認の上,最終的に処分等の判断をしていく。

(2)教職員の人事に関する事項について(学校職員の懲戒処分について)

(教職員課長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

この案件があったすぐ後に同じようなケースが続いてしまい,そのたびに二度とないようにというお話を同じような形でされるが,教職員へうまく伝わっていないのではないか。我々もだが,またかというような声が上がってきてしまう。今まで以上に指導を行うということだが,どう具体的に取り組んでいくのか。今までと違った方法があるのであれば教えていただきたい。

教職員課長

こういったことが起きると,私どもとしても学校に通達を出す形で対応している。先日の事案で緊急の校長会を開催した際,教育長から全ての学校長に対して,「どこか自分のこととは関係ない,自分は大丈夫という考え方を持ってしまっているのではないか。これを全て自分のこととして置き換えて考えていかなければならない。どうしても,事故が起きてもそれを他人事にように受け止めてしまうところがあるのだが,全て自分と関わりがある,自分もそういうことが起きる可能性があるということをしっかり自覚してほしい。」と強く指導した。校長だけではなく全ての職員が,自分のこととして感じることができるようなことを,今後取り入れていきたいと考えており,研修等により,一層深めていくことで対応していきたい。

教育長

どちらも飲酒の上で起こった不祥事であるが,教育局では5,6年前に飲酒運転が続いて大変なご批判も受けた。その時に,飲酒運転は二度と起こさないということで,飲酒運転撲滅をメインに徹底した指導を行ってきたわけだが,今後は節度ある飲酒,お酒を飲んだ時に良識的な飲み方ができるようにするというような指導を行っていきたい。方法としては,まずコンプライアンスシートがある。現在のシートは飲酒運転撲滅が中心となっているが,それに節度ある飲酒の項目を加えたい。

次長

校長会でも,指示を受けて動くだけではなくて,自主的に研修会を開いたり,校長同士の相談体制を密に取っていくなどの対策を取っていきたいという話があるので,校長会との連携という部分についても進めてまいりたい。

委員

個人情報の件だが,名簿であれば明らかに個人情報と分かるが,手帳や携帯電話にも個人情報はある。そういうことを考えると,多くの教職員がいることもあり,携帯をなくしたというだけでも重大事件になる可能性がある。そういうことから,具体的に何が禁止事項なのかを明確にしておかなければならないと思うが,いかがか。

学校教育部長

学校では生徒や保護者に関わる様々な個人情報を扱っている。教育局ではこれまでも個々に指導しているが,それをまとめたものとして,平成22年度に「仙台市立学校における個人情報等の管理に関する指針」を作り,全ての学校に周知している。その中では,個人情報をどう保管をするのかなどについても定めている。基本的には,個人情報は公務で使うということで,個人情報として重要性の高いものについては,学校の中の鍵付きの金庫やロッカーに保管するのだが,どうしても必要があって外に持ち出す場合には,学校長の許可を得ること,また,持ち出す場合は必要最小限とすること,持ち出した場合の管理を適切に行うことを定めている。個人情報はデータなど様々な形があるが,適切に管理を行うことが基本なので,その点を今後も教職員に徹底してまいりたい。

委員

これまで,この緊急連絡網等の個人情報を誰かに悪用されたり,使われたりしたことはないのか。

学校教育部長

その報告は特にない。

(3)「仙台まもらいだー・いじめゼロキャンペーン」について

(教育相談課長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員長

取り組み内容1番目のいじめの実態把握調査についてだが,昨年,文部科学省からの通達を受けて緊急アンケート調査を行ったが,項目はそれと同じものか。また,その時は教育局に回答が上がってきてからさらに検討して対応したが,今回はどのような手順を考えているのか。

教育相談課長

調査用紙は昨年のものをベースにしつつ,ネット関係の内容を少し厚くしているが,ほぼ同じであり昨年度と比較できるような内容となっている。また,いじめの対応については,昨年度と同じように改善するまで追跡調査をしていきたい。

委員

先ほどアンケート調査を実施するにあたって,児童が持ち帰って保護者と一緒に記入するという説明があったのだが,例えば児童生徒の中には親にもなかなか話せないという状況もあると思うが,そういった場合には,どのような対応をお考えか。

教育相談課長

そのような場合は,各家庭での判断になると考えている。できれば保護者と一緒にいじめのことを話し合いながら記入していただきたいのだが,子供によっては自分だけで記入する場合も出てくると思う。そういった場合でもそれはそれとして受けたいと考えている。

学校教育部長

昨年度の文部科学省の緊急調査の際にもアンケート調査を全校一斉に行っているが,これまでのアンケートは学校の中で時間を決めて,子供たちに用紙を配付してその場で書かせて回収するという方法で行った。今回は,子供によっては,同じ教室の雰囲気の中ではなかなか書きづらいといったこともあるだろうと考え,保護者あての手紙も添えてアンケート調査を実施することとした。子供たちに時間的な余裕を持たせて,なお,父母に相談したい場合は相談できるようにと考えているが,基本的には保護者に相談してもらい,一緒になっていじめについて考えていただきたい。

5 協議事項

(1)貝森小学校と国見小学校の統合に向けた方針について

(学校規模適正化推進室長 説明)

資料に基づき説明

主な質疑

委員長

統合準備委員会ではもう少し何回か議論があって進むのかと思ったのだが,9月で一応の結論に至った。前回までは貝森小学校の学区の方々だけの会議だったが,今回から国見小学校の方々も入っている。国見小学校の保護者の方からどのような意見が出たのか。

学校規模適正化推進室長

母体校という認識があり,基本的に国見小学校の内容が大きく変わることはないということから,逆に,貝森小学校の子供たちを心配するようなご意見をいただいた。両校の保護者の方が一番心配されているのは通学路である。貝森小学校は貝ヶ森の一番北側にあり,国見小学校はJR仙山線を挟んで南側にあるということで,通学方向が北から南に変わるのだが,国見小学校に行くためには,東北福祉大学前駅の所のJRの高架下をくぐらなければならず,通学路の見守りや登下校の安全はどうするのかといった話をいただいた。第2回目以降の統合準備委員会で,そのような点を地域の方々と協議していきたい。

委員

自分の小学校の建物や校名がなくなるということは,寂しいことだと思う。母校というものは大事なので,将来,自分が卒業したのはこの学校だと言えるようなものが,何かの形で残ると良いのではないか。今回は貝森小学校という名前が消えるので,その卒業生の方が同窓会などを行う時,寂しい思いをされるのではないか。

総務企画部長

例えば,国見小学校のどこかのスペースに,きちんと貝森小学校の一定のものを置くことなどが考えられる。今後の統合準備委員会の中で,そういった部分についてもきちんとお話を進めていくことになろうかと考えている。

委員長

そうすると,今後の準備作業は統合準備委員会で引き続き検討されることになるのか。

学校規模適正化推進室長

統合準備委員会については3つの会議を設置している。一つは地域の方も入っていただく統合準備委員会で,地域の方々のご協力をいただかなければならない通学路や防犯などの面でご意見をいただく会議となる。2つ目は,両校の先生が中心となる合同会議で,新しい学校づくりをしていくために両校の調整をしていく会議である。3つ目が,教育局内の関係各課で作る対応チームで,就学の手続きや教職員の関係,学級編制などの調整を行う。この3つの会議で平成27年4月の統合準備を進めていきたい。

委員

母校の先輩方の話をすると,残っているのは何人いるのかという話になる。そういう意味で,高校や大学まで継続しないで終わるということは,非常に寂しい話なので,なくなってから40~50年後の同窓会を考えたりする場合なども,何かいい方法はないかと思う。そこで途絶えてしまうのではなくて,何か配慮があればよい。

学校規模適正化推進室長

両小学校のPTAの方々に,2つの小学校の同窓会について統合準備委員会の中で協議していただこうと,項目の1つとなっている。

委員

松陵西小学校と松陵小学校が統合した時,子供たちに新しい校名についてアンケートを行ったが,そのことにより,子供たちが新しい学校ができるという気持ちへ向かっていったように思う。今回は,校名は国見小学校ということで決まっているが,新しい国見小学校ができるという気持ちへ向かうようなプロセスがあるといいと思うので,考えていただきたい。

学校規模適正化推進室長

両小学校の先生が入る合同会議の中で,事前の児童間交流を実施するようお願いしている。平成25年度内にできる限りの回数で,平成26年度は学年ごとに2回から3回は行い,子供たちへ統合に対してのお話をしていただくようお願いしている。

委員

貝森小学校の校舎については,今後どのように活用していくのか。

学校規模適正化推進室長

統合後に閉校となる貝森小学校の校舎のあり方については,先ほどの3つの会議でではなく,また別の形で進めていきたいと考えている。手続きとしては,まず地域の方々から,その学校が今後,どういった形のあり方がいいのかご意見を聞かせていただくことから進めていき,その中で,どういった会議等が必要なのかなど,皆様との話し合いを進めてまいりたい。

委員

貝ヶ森団地の高齢化に伴いこういった方向性が出てきたわけだが,市内には他にも児童生徒が減っている類似した団地もある。他にもこういった例が出てくると思われるので,一時的な対応ではなく,統廃合ではない別の形も含めてご検討いただきたい。財政面も非常に厳しい中で,統廃合問題は非常に大きな教育問題として関わってくるので,見通しや将来的な計画はあるのか。

委員長

本日は貝森小学校の話であったが,松陵小学校,野村小学校という3つの学校は,早急に手を打つ必要があるということで,学校規模適正化問題として特に早いテンポで進められてきた。それぞれ3つの学校で,違った形で一応の落ち着きをみたところである。実施方針の中では,これらの3校に加えて,例えば中野小学校,荒浜小学校,東六郷小学校の問題も,問題点としてあげられていた。また,先ほどの市議会報告の中でも出てきたように,広瀬中学校の狭隘化や七郷中学校の問題もある。そろそろ実施方針が5年目に入るということで,この実施方針や基本計画を含めた見直しについて,今,どういう状況にあるのか,また,当面の問題として広瀬中学校の問題など,どのように進めていくのか。

理事

一定規模の見直しについては,方針が5年目ということで,当然見直しについての認識している。優先3校ということで,松陵小学校,野村小学校,貝森小学校については一定の見通しがついてきた。被災3校である中野小学校,荒浜小学校,東六郷小学校についても,今,地元の方々や保護者の皆様とお話し合いを続けているが,これは一定規模という視点とは異なり,あくまで被災して指定区域とされている地域でもあるので,そこは昨年,私どもとして統合の方向を示して進めている最中なので,節目のところでご報告させていただきたい。過小・過大規模校を含めて見直しは当然必要になってきている。平成19年,平成20年の頃に策定した状況から世の中の変化も激しく,当時も過大規模化のきざしはあったが,ここまで想定以上にそのテンポが早く進んでいる状況や,少子化が進み規模の小さい学校も顕在化してきた。その中で,震災で被災も受けたことから,あらためてこれらを整理していきたい。
統合すれば跡施設の問題が出てくるが,今まで地域が利用していた側面のほかに公共施設という側面もある。それらを総合的に勘案して跡施設の新たな活用のあり方を検討しなければならないため,どうしても閉校してすぐに切り替えるのは難しいところもある。

委員長

泉松陵小学校が今年4月に新たに開校したが,これは1年,2年経った時点で検証する予定なのか。

学校規模適正化推進室長

今項目を検討している最中であるが,年度内に子供たちや保護者,地域の方にもアンケート調査のようなものを実施させていただいて,子供たちの変化のほか,良くなった部分,課題がある部分について分析してまいりたい。

6 付議事項

第21号議案仙台市社会教育委員の委嘱等について(秘密会)

(生涯学習課長 説明)

原案のとおり決定

第22号議案仙台市公民館運営審議会委員の委嘱等について(秘密会)

(中央市民センター長 説明)

原案のとおり決定

7 その他

事務局

次回定例教育委員会は11月11日(月曜日)に開催する予定である。

8 閉会

午後4時15分

お問い合わせ

教育局総務課

仙台市青葉区上杉1-5-12 上杉分庁舎12階

電話番号:022-214-8856

ファクス:022-261-0142