ホーム > 市政情報 > 広報・広聴 > 記者発表資料 > 記者発表資料 2025年度(令和7年度) > 11月 > 伊達政宗公の外交戦略を明らかにする重要な資料 「慶長十八年元和二年 南蛮へ之御案文」が寄贈されました
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更新日:2025年11月12日
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仙台藩初代藩主・伊達政宗公が海外へ派遣した慶長遣欧使節に関する書物である「慶長十八年元和二年 南蛮へ之御案文」が仙台市に寄贈されました。この資料は、スペイン国王やローマ教皇、メキシコ副王らに宛てた伊達政宗公の文書案10通がまとめて記載された書物で、伊達政宗公の外交戦略に迫り得る内容になっています。当該資料は博物館において収蔵・保管し、今後は市民の財産として常設展や企画展などで展示するなど広く活用を図ります。
このたび、11月18日(火曜日)から博物館で特別公開します。
「慶長十八年元和二年 南蛮へ之御案文(なんばんへのごあんもん)」
江戸時代初期(17世紀前半) 1冊
9月30日(火曜日)
石母田 晃 氏(県内在住)
「慶長十八年元和二年 南蛮へ之御案文」は、慶長遣欧使節(支倉常長ら)が海外で呈上した伊達政宗公の文書の案文(控え)10通分をまとめて記した書物です。慶長18(1613)年9月15日の使節出発の直前に当たる同年9月4日付書状案などが8通、使節船サン・フアン・バウティスタが2度目の太平洋航海を目指す時期の元和2(1616)年7月24日付書状案が2通あります。
使節出発直前(約10日前)の慶長18年の8通分は、使節派遣の意図を探る上で、研究史上、極めて重要な資料として知られており、伊達政宗公が当初構想した外交戦略を明らかにする内容です。また、現存しない日本語文のスペイン国王宛て、およびメキシコ副王宛てなどの政宗書状や協定書の内容を確認できる現存唯一の資料でもあります。
※寄贈資料の詳細は下表を参照
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1 |
スペイン国王宛て政宗書状(慶長18年) |
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| 2 | スペイン国王宛ておよびメキシコ副王宛て政宗協定書(慶長18年) |
| 3 | ローマ教皇宛て政宗書状(慶長18年) |
| 4 | ローマのフランシスコ会総会長宛て政宗書状(慶長18年) |
| 5 | スペインのフランシスコ会インディアス宗務総長宛て政宗書状(慶長18年) |
| 6 | メキシコ副王宛て政宗書状(慶長18年) |
| 7 | メキシコのフランシスコ会宗務総長宛て政宗書状(慶長18年) |
| 8 |
メキシコのフランシスコ会サント・エバンヘリヨ(聖福音)修道会管区長宛て政宗書状(慶長18年) |
| 9 | メキシコ副王宛て政宗書状(元和2年) |
| 10 |
メキシコのフランシスコ会宗務総長宛て政宗書状(元和2年) |
寄贈を記念して「慶長十八年元和二年 南蛮へ之御案文」を関連資料とあわせて公開します。
11月18日(火曜日)から令和8年2月15日(日曜日)まで
博物館 常設展示室
※観覧には常設展観覧料が必要
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